「発熱」は何℃からかご存知ですか?正しい体温計の測り方も解説!

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監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
発熱は何℃からなのか?

37.5℃以上
一般的には、37.5℃~38℃を発熱とみなすようです。ですが、個人差があるものですので、その人それぞれの平熱を参考に判断してください。例えば、同じ37℃に体温が上昇していても、平熱が36.5℃の人と35.8℃の人だと発熱だと感じる感覚は違うでしょう。平熱より+1℃以上
上記にも紹介した通り、平熱には個人差があり、成人と子どもでも差があります。日本人の平均の平熱は36.89℃ですが、35℃台の人がいたり、36℃台の人がいたりします。 そのため、それぞれ個人の平熱から+1℃以上を発熱とすることがあり、目安にしていただくと分かりやすいです。発熱で考えられる病気

- インフルエンザ 感染症であり冬季に流行することが多く、発熱や咳・鼻水・筋肉の痛みなどの症状を引き起こすことがあります。
- バクテリア性肺炎 細菌によって引き起こされる肺炎です。発熱・咳・喘鳴・胸の痛みなどの症状があります。
- 肺炎球菌感染症 細菌によって引き起こされる感染症です。発熱・咳・喘鳴・胸の痛みなどの症状があります。
- 副鼻腔炎 鼻腔の感染症です。鼻水・鼻づまり・頭痛・発熱などの症状があります。
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。インフルエンザは、一般的に冬季に流行しやすく、多くの場合、発熱を伴います。症状は、発熱・頭痛・咳・鼻水・喉の痛み・筋肉痛・倦怠感などがあります。また、咳や鼻水などの症状が強い場合は、肺炎の可能性もあります。 インフルエンザは、普通のインフルエンザウイルスの他にも、新型インフルエンザウイルスで発生することがあります。新型インフルエンザウイルスは、通常のインフルエンザウイルスと異なる抗原を持っており、ワクチンが効果的でない場合もあります。 インフルエンザは、感染力が強く、さまざまな経路で感染することがあります。また、インフルエンザは、治療をすることで治る病気ですが、重症化することもあります。風邪
風邪は、上気道を感染するウイルスによる感染症です。風邪は鼻や喉、口を通じて感染することが多いです。症状としては、鼻水・くしゃみ・咳・発熱・頭痛・喉の痛み・疲れやすさなどがあります。風邪は、ウイルスに感染すると、免疫系が反応して発熱を起こし、抗体を作り出します。そのため、風邪は自然治癒することが多く、数日から1週間程度で治まることが多いです。しかし、風邪はウイルスが多種多様なため、治療法や有効な抗ウイルス薬がありません。風邪の治療には、リラックスして休む・水分を多く摂り発熱を下げる薬を服用することなどが有効です。また、風邪は人との接触により感染することが多いので、こまめな手洗い・うがいが予防に有効です。食中毒
食中毒とは、食べ物を食し感染した病気のことを指します。食中毒は、食べ物を通じて感染した病原体が、身体の中で増殖し発熱を引き起こします。食中毒の症状には発熱・嘔吐・下痢・腹痛などがあります。また、摂取した食物の種類や感染した病原体の種類によって症状が変わります。感染した後に病原体が、体内で増殖することで引き起こされるので、早期に発見して治療をすることが大切です。さらに食中毒を起こした食物を特定することで、今後同じような症状を起こさないようにできます。体温の適切な測り方

体温の生理的な変動

体温は1日の間でも変動する
体温は、体内で発生する化学反応や代謝作用によって発生する熱です。通常、体内では体温が36.5度から37.5度の間で安定していますが、様々な要因により体温は上がったり下がったりすることがあります。 生理的に体温が変動する理由は次のようなものがあります。- 時間帯による変動 体温は1日を通じて変動します。朝が一番低く、夜になると高くなる傾向があります。
- 性別や年齢による変動 男性の体温は女性よりも少し高く、年齢が上がると体温は下がる傾向があります。
- 食事や運動による変動 食事をすると体温が上がり、運動をすると体温が上昇します。
- 睡眠による変動 睡眠中は体温が下がる傾向があります。
- 季節や気温による変動 気温が高いときは体温が上昇し、気温が低いときは体温が下がる傾向があります。
女性は月経周期で変動する
女性は生理周期と呼ばれる周期で、体内のホルモンバランスが変化することはご存じでしょう。月経周期では、子宮内膜を準備するために、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが分泌されます。月経周期は、通常28日程度のサイクルを繰り返し、月経周期のサイクルは、以下のように分けられます。- 月経期 子宮内膜が落ちたり、出血が起こる期間。通常3~7日程度。
- 前期 子宮内膜が再生され、再び肥厚する期間。通常7~14日程度。
- 後期 子宮内膜が最も肥厚し、排卵が起こる期間。通常14~28日程度。
高齢者は体温が下がる
高齢の方は体温が下がりやすいといわれています。なぜなら、高齢になると体内の代謝が急激に下がってしまうからです。また自律神経が低下することで体温調整機能も低下してしまい、体温が低くなりやすくなります。高齢の方では、体温が異常に低くなることがあり、これは低体温症と呼ばれ、体内での熱発生が不足している状態の時に起こります。すぐに病院に行った方が良い「発熱」症状は?
- 40度以上の発熱が続いている場合
- 激しい痛みや息苦しさ、けいれんなどを伴っている場合
行くならどの診療科が良い?
受診科目は、内科、消化器内科、循環器内科、膠原病内科です。 問診、診察、血液検査、画像検査(レントゲン、CT)、抗原検査、PCR検査などを実施する可能性があります。病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。 いつから症状があるのか、他にある症状は何か、病気に罹っている人と接触があったか、既往歴、食事歴などを医師へ伝えましょう。治療する場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。まとめ

発熱症状の病気
関連する病気
- 咽頭炎
- 風邪症候群
- 扁桃炎
- インフルエンザウイルス感染症
- 新型コロナウイルス感染症
- 副鼻腔炎
- 中耳炎
- 気管支炎
- 肺炎
- 髄膜炎
- 脳炎
- 虫垂炎
- 腹膜炎
- 腸炎
- 膀胱炎
- 腎盂腎炎
- 胆管炎
- 胆嚢炎
- 蜂窩織炎
- 心内膜炎
- 前立腺炎
- ウイルス感染症
- 褥瘡感染
- 副腎不全
- クロストリジウム感染症
- 感染性動脈瘤
- 粟粒結核
- 肺外結核
- 腹腔内膿瘍
- 骨盤腔内膿瘍
- 化膿性椎体炎
- 猫ひっかき病
- 悪性リンパ腫
- 腎細胞癌
- 白血病
- 肝癌
- 大腸癌
- 辛抱粘膜種
- 膵癌
- 多発性骨髄腫
- 頭蓋咽頭腫
- 脳腫瘍
- 成人Still病
- リウマチ性多発筋痛症
- 血管炎症候群
- 結節性多発動脈炎
- 全身性エリテマトーデス
- 関節リウマチ
- 高安動脈炎
- アミロイドーシス
- 偽痛風
- ベーチェット病
- 薬剤熱
- アルコール性肝炎
- 肝肉芽腫
- 過敏性肺臓炎
- 甲状腺機能亢進症
- 褐色細胞腫
- Addison病
- 亜急性甲状腺炎
- 多発性筋炎
- Wegener肉芽腫
- 肺塞栓症
- 深部静脈血栓症
- 視床下部卒中
- Kikuchi病
- 高IgD症候群
- 詐熱
参考文献