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「狭心症の検査」は入院が必要?”4つの方法”と代表的な症状や原因も医師が解説!

 公開日:2026/04/20
「狭心症の検査」は入院が必要?”4つの方法”と代表的な症状や原因も医師が解説!

狭心症の検査法とは?メディカルドック監修医が狭心症の種類・検査法・症状・原因・予防法などを解説します。

大沼 善正

監修医師
大沼 善正(医師)

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昭和大学医学部卒業。昭和大学病院、関東労災病院を経て、現在はイムス富士見総合病院勤務。総合内科専門医、循環器専門医、不整脈専門医、医学博士。

狭心症とは?

冠動脈が動脈硬化により狭窄することで起こります。動脈硬化は高血圧症、脂質異常症、糖尿病などにより、動脈内にプラークというコレステロールの塊が蓄積することが原因とされています。冠動脈は心臓の筋肉に酸素、栄養を供給している動脈です。動脈硬化によって冠動脈の狭窄を起こすと、心臓の筋肉に十分な血流が行き渡らなくなり、胸痛、胸部圧迫感や不快感などを生じます。

狭心症の種類

安定狭心症

安定狭心症は、労作性狭心症ともいわれます。安定狭心症は冠動脈が動脈硬化を起こし、狭窄度が75%以上になることで症状が生じるとされています。胸痛の発作頻度、持続時間、強度が一定であり、労作時、運動時(階段を上ったり、急いで走った時)など、発作の出現の仕方が安定している狭心症です。

不安定狭心症

不安定狭心症は、冠動脈内のプラークが破綻し、血栓が形成されることで、急速に冠動脈内腔が狭くなり生じます。胸部症状の回数が増えたり、軽い労作でも胸部症状が生じたりすることが特徴です。心筋梗塞に発展する可能性が高いため、安定狭心症よりも緊急性を要します。

異型狭心症

冠攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的にケイレンによる収縮を起こし、冠動脈を流れる血流が低下するために生じます。この冠動脈の一過性のケイレンのことを攣縮(れんしゅく)やスパズムといいます。冠動脈の攣縮は、労作時ではなく夜間から早朝にかけての就寝中に多く認められることが特徴です。

狭心症の検査法は何科で受診できる?

狭心症は各種検査を行うため、設備が整っている総合病院、循環器専門病院にて実施されます。

運動負荷心電図

循環器科のある病院で行います。運動前後で心電図を行い、その変化を見ることで狭心症の診断を行います。運動の方法によりトレッドミル法(ランニングマシン)、エルゴメーター法(固定式自転車)があります。運動が出来ない方、高リスクの不安定狭心症の方などは検査が出来ないため、その他の検査を行います。入院は不要であり、外来で行います。

冠動脈CT

循環器のある病院で行います。腕の静脈から造影剤を流しながら心臓のCTを撮影することで、冠動脈の狭窄の程度を確認します。外来で行う検査です。

負荷心筋血流イメージング

循環器のある病院で行います。心筋に取り込まれる放射性同位元素を注射し、心臓に負荷をかけた時と安静時に心臓の画像を撮影します。放射性同位元素は冠動脈の血流によって心筋に取り込まれるため、放射性同位元素の取り込まれ具合を確認することにより冠動脈の狭窄を評価します。外来で行う検査です。

冠動脈造影(カテーテル検査)

手首や鼠径部(そけいぶ)の動脈から、カテーテルという細い管を挿入し、冠動脈の入口部まで進めます。冠動脈に直接造影剤を注入し、流れる様子をX線にて撮影することで、冠動脈の狭窄の程度を評価します。この検査は1泊または2泊の入院を必要とします。

狭心症の代表的な症状

胸の痛み、圧迫感、絞扼感

安定狭心症の場合は運動時や労作時、冠攣縮性狭心症の時は安静時(主に夜間から明け方にかけて)に胸の痛み、圧迫感、絞扼感を起こします。安定狭心症では休むことにより15分程度で改善することが多いですが、心筋梗塞であった場合には症状が改善しないことが多いため、改善しない場合には速やかに医療機関を受診するようにしましょう。ニトログリセリンを処方されている場合には、狭心症発作時にニトログリセリンを舌下投与することも有用な対処法です。

歯、顎、頸部、左肩、左腕、心窩部の痛み

狭心症の症状としては胸の症状が一般的です。しかし放散痛(関連痛)といって、心臓が原因でもその周辺の皮膚や筋肉の痛みを心臓の痛みであると、脳が誤認識してしまうことがあります。労作時や運動時、安静時(夜間から明け方)に放散痛を繰り返す場合には、循環器科を受診するようにしましょう。

狭心症の主な原因

高血圧症

高血圧は基礎疾患がなく起こる本態性高血圧と、内分泌系の異常等で生じる二次性高血圧に分類されます。多くは塩分過多、肥満、飲酒、運動不足、遺伝的要因が関与する本態性高血圧です。ほとんど自覚症状がないため、定期的に健康診断を受診するなど早期発見が大切です。高血圧を指摘された場合には、内科を受診しましょう。

糖尿病

インスリンの不足や作用不足により、血液中のブドウ糖が過剰になる病気です。進行すると網膜症、腎症、神経障害などの合併症を招きます。初期はほとんど無症状であるため、健康診断などでの早期発見・治療が必要です。喉の渇き、多飲、多尿などの症状が続く場合は、速やかに内科を受診しましょう。

脂質異常症

血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が高く、HDLコレステロールが低いことが動脈硬化のリスクになります。肥満、過食、運動不足などの生活習慣や遺伝的な要素が関わってきます。自覚症状がないため、定期的な健康診断で異常を指摘されたら、内科を受診し適切に治療することが必要です。

狭心症の予防法

継続的な薬物療法

すでに高血圧症、糖尿病、脂質異常症の薬物療法を開始されている場合は、継続することが動脈硬化予防に大切です。また狭心症を発症し、冠動脈ステント治療を行った場合は、抗血小板薬を使用することで血栓が形成されることを予防する必要があります。

禁煙(新型タバコを含む)

タバコは動脈硬化進展の大きなリスクです。1日に喫煙する量が多ければ、その分リスクが高まります。新型タバコに関しても同様にリスクとなり得るため禁煙が推奨されています。喫煙により冠攣縮性狭心症も誘発されるため、全てのタイプにおいて禁煙することが望ましいでしょう。

食事・運動習慣の改善

  • 食事:1日6g未満の減塩を心がけ、酸味や香辛料を活用します。バター等の飽和脂肪酸を控え、不飽和脂肪酸を含む魚、海藻、大豆製品、ナッツ類を積極的に摂ります。和食中心の献立が理想的です。
  • 運動:1日30分の歩行などの軽い有酸素運動を週3回行うのが望ましいです。階段の使用や一駅分歩くなど、日常生活の中でこまめに動くことから始めましょう。

「狭心症の検査」についてよくある質問

ここまで狭心症の検査などを紹介しました。ここでは「狭心症の検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

狭心症は心電図でわかるのでしょうか?

医師メディカルドック監修医

狭心症は、症状がないときの心電図では診断が出来ないため、症状のある時に心電図を行うことで診断します。負荷心電図検査など、運動したときに心電図に異常が出現するかを見る検査が必要となります。

狭心症と似たような症状の病気・疾患について教えてください。

医師メディカルドック監修医

心臓や血管の病気で似ているものとしては、心筋炎、心不全、弁膜症、大動脈解離、肺塞栓症があります。いずれも胸の痛み、圧迫感、絞扼感などを起こします。また心臓以外では、気胸、肺炎、逆流性食道炎、胃炎、胆石症、胆嚢炎など多岐にわたります。

まとめ 狭心症は放置せず早期診断が肝心!

狭心症と似たような症状を来す疾患は多く、胸の症状のみでは診断が難しいため各種検査が必要となります。ほとんどの検査は入院が不要で、外来で実施できます。不安定狭心症や心筋梗塞に発展すると緊急治療が必要となるため、早期に診断、治療することが望ましいでしょう。

「狭心症」に関連する病気

「狭心症」と関連する病気は15個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

呼吸器・消化器系の病気

その他の病気

整形外科・皮膚科・精神科等

一言:狭心症と似たような症状を起こす病気は心疾患以外にも多くあります。診断がつかないことも多く、内科や外科などで診断がつかなかった場合には、循環器内科を受診するようにしましょう。

「狭心症」に関連する症状

「狭心症」に関連する症状は6個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

狭心症に関連するサイン

  • 深呼吸で胸が痛い
  • みぞおちの痛み
  • 肩の痛み
  • 歯の痛み

一言:狭心症は胸部の痛み、圧迫感、絞扼感以外にも、放散痛として上半身の各種の痛みとして症状が出現することがあります。疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診して検査を受けることをお勧めします。

この記事の監修医師