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「献血の血液検査」で何がわかるかご存知ですか?通知される項目と注意点を解説!

 公開日:2026/03/13
「献血の血液検査」で何がわかるかご存知ですか?通知される項目と注意点を解説!

献血で行われる血液検査では何がわかる?メディカルドック監修医が、検査項目や結果の確認方法、健康管理に役立てるメリットと注意点を解説します。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

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「献血」とはどのような制度?

献血は、病気やけがの治療に必要な血液を確保するための社会的な医療制度です。日本では日本赤十字社が中心となって運営しており、安全性を確保するために厳格な基準のもとで実施されています。

献血の目的と種類(全血献血・成分献血)

献血の目的は、輸血を必要とする患者さんへ安全な血液を安定的に届けることです。献血には、血液をそのまま採血する「全血献血」と、血漿や血小板など特定の成分のみを採取する「成分献血」があります。医療現場の需要に応じて使い分けられています。

献血ができる人の条件

献血には年齢、体重、健康状態などの基準があります。安全な輸血製剤を確保するため、採血基準は法令や指針に基づき定められています。
全血献血では、200mLと400mLで対象年齢や体重条件が異なり、400mL献血は体重50kg以上が目安です。成分献血は血漿や血小板のみを採取するため、一定の血小板数や総タンパク値などが基準を満たしている必要があります。いずれも事前の問診、医師の診察、ヘモグロビン測定などを経て、安全が確認された場合にのみ実施されます。妊娠中・授乳中の方や、特定の既往歴がある場合などは献血できません。

献血を受けることのメリットは?

最大の意義は社会貢献ですが、献血後には血液検査結果の通知サービスがあります。血球数や肝機能などの数値を知ることで、自身の健康状態を振り返るきっかけになります。ただし、検査目的での利用は認められていません。

一度献血をしたら次に受けられるのはいつ?間隔の理由

献血後は体内の血液成分が回復するまで一定期間を空ける必要があります。
全血献血の場合、200mLと400mLで間隔が異なり、特に400mL献血では男性では前回から少なくとも12週間以上、女性では16週間以上空けることが求められます。これは赤血球や鉄分の回復に時間がかかるためです。
一方、成分献血は赤血球を体内へ戻すため回復が比較的早く、血漿成分献血では男女ともに2週間程度の間隔で可能とされています。
これらの基準は、献血者の貧血や体調不良を防ぐために設けられています。

献血前には何を検査する?血液検査などでわかること

献血前には、安全に採血できるかどうかを確認するための検査が行われます。これは献血者の健康管理と、輸血を受ける患者さんの安全確保の両面を目的としています。

生化学検査

生化学検査では、ALT(GPT)などの肝機能項目や総タンパクなどを確認します。これにより肝機能異常の有無などが把握されます。異常値がある場合は献血が見送られることがあります。

血球計数検査

赤血球数、白血球数、血小板数などを測定します。貧血の有無や感染症の可能性などを確認するための基本的な検査です。基準値を外れている場合、安全面から献血ができません。

血液型

ABO式血液型およびRh式血液型が確認されます。過去に献血歴がある場合は登録情報と照合されます。初回献血時には自分の血液型を知る機会にもなります。

ヘモグロビン濃度測定

採血前には指先などから少量の血液を採取し、ヘモグロビン濃度を測定します。基準値未満の場合は貧血の可能性があるため、献血は行われません。

血圧

献血当日の体調確認として血圧測定が行われます。極端な高血圧や低血圧の場合は安全確保のため見送られます。

献血後の「血液検査結果」で通知される項目

献血後には一定の検査結果が通知されます。これは健康管理の参考情報として提供されるものであり、診断を目的としたものではありません。

コレステロール値・中性脂肪

総コレステロール値が通知されます。動脈硬化や脂質異常症のリスク評価の一助となりますが、詳細な診断には医療機関での精密検査が必要です。

ALT(GPT)・γ-GTPなどの肝機能

肝細胞の障害を示す指標としてALTなどが通知されます。数値が高い場合、脂肪肝や肝炎などの可能性が考えられます。

総蛋白・アルブミン・A/G比

総蛋白は血液中に含まれるタンパク質の総量を示す指標で、栄養状態や肝機能の評価に用いられます。アルブミンは主要な血清タンパクで、低値の場合は栄養不良や肝疾患などが疑われます。A/G比はアルブミンとグロブリンの割合を示すもので、慢性炎症や免疫異常などの参考になります。これらの数値は体調や生活習慣の変化を振り返る材料になりますが、異常があれば医療機関での精査が必要です。

グリコアルブミン(糖尿病の検査の一つ)

血糖コントロールの指標の一つであるグリコアルブミンも結果が通知されます。過去数週間の血糖状態を反映する指標です。

赤血球・白血球・血小板などの血球計数

血球数の結果も通知対象です。赤血球が少なければ貧血、白血球が高値なら炎症などが疑われます。

献血の血液検査に料金はかかる?

献血および関連検査に料金はかかりません。すべて無料で行われます。ただし、医療機関で行う健康診断や精密検査とは目的が異なります。

献血時の血液検査結果で性病はわかる?

梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1などの感染症についてはスクリーニング検査が実施されます。ただし、すべての結果が通常通知されるわけではありません。異常が疑われる場合、希望者へ通知されます。ただし、検査目的での献血は固く禁止されています。

献血の血液検査を受けていれば健康診断は受けなくても良いの?

献血の検査は輸血用血液の安全確認が目的です。健康診断のように心電図や胸部X線検査などは含まれません。したがって、健康診断の代わりにはなりません。

「献血の血液検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「献血の血液検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

献血をするときの血液検査はどのくらいで結果がわかりますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

献血後の検査結果は、通知方法によって確認できる時期が異なります。献血Web会員サービス「ラブラッド」に登録している方は、通常、献血後2~5日程度でWeb上から検査成績を確認できます。一方、ラブラッド非会員で、受付時に郵送での通知を希望した場合は、献血後1~2週間ほどで親展郵便にて結果が届きます。なお、これらの数値は健康管理の参考情報として提供されるものであり、診断を目的としたものではありません。異常が疑われる場合は、医療機関での再検査を受けることが大切です。

血液検査をした結果、献血ができないのはどんな人ですか?

木村 香菜木村 香菜 医師

事前検査でヘモグロビン値が基準未満の場合や、血圧が高すぎる・低すぎる場合は献血できません。また、問診で感染症のリスクがあると判断された場合や、一定期間内の手術・輸血歴などがある場合も対象外となります。これは献血者と輸血を受ける患者さん双方の安全を守るための措置です。

献血の血液検査結果では梅毒やエイズかどうかも教えてもらえますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

献血では梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1などの感染症に関するスクリーニング検査が実施されます。ただし、すべての結果が通常通知されるわけではありません。異常が疑われる場合に限り通知されます。感染症の確認を目的とした献血は認められていないため、検査が必要な場合は医療機関を受診しましょう。

献血で自分の血液型を知ることはできますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

初回献血時にはABO式血液型およびRh式血液型が確認されます。過去に献血歴がある場合は登録情報と照合されます。ただし、血液型の確認のみを目的とした献血は制度の趣旨に沿いません。血液型を調べたい場合は医療機関で検査を受けることも可能です。

まとめ 献血の血液検査は健康の参考情報!

献血時の血液検査では、血球数や肝機能、コレステロールなどの数値が確認できます。ただし目的は輸血の安全確保です。健康管理の参考にはなりますが、異常があれば医療機関での受診が必要です。献血は命をつなぐ医療支援活動であることを理解し、適切に活用しましょう。

「献血の血液検査」に関連する病気

「献血の血液検査」から医師が考えられる病気は21個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系

内分泌・代謝系

感染症

婦人科の病気

一言:献血の血液検査は診断を確定するものではありませんが、数値の異常はこれらの疾患の早期発見につながる可能性があります。異常を指摘された場合は、自己判断せず医療機関での精査を受けることが重要です。

「献血の血液検査」に関連する症状

「献血の血液検査」から医師が考えられる症状は10個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

一言:血液検査の異常は、こうした症状の背景にある体内の変化を示している場合があります。症状が続く、または数値の異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

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