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「医療痩身」にはどんな選択肢がある? 種類や施術の流れを医師が解説

 更新日:2024/05/13
「医療痩身」にはどんな選択肢がある? 種類や施術の流れを医師が解説

安全に、効果的に、そして楽に痩せたい人にとって「医療痩身」「医療ダイエット」は、気になるワードなのではないでしょうか。その一方で、医療痩身にはどのような選択肢があるのか知らない人も多いと思います。そこで医療痩身の施術の種類や流れを「Dr.医療ボディクリニック」の小池先生に解説していただきました。

小池 慶太郎

監修医師
小池 慶太郎(Dr.医療ボディクリニック)

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金沢医科大学卒業。2023年、東京都中央区に「Dr.医療ボディクリニック」を開院。日本でも数少ない医療ダイエット専門のクリニックで、医学的に根拠のある次世代の治療、患者さんに合わせたオーダーメイドの治療・施術の提案をおこなっている。

医療機関で痩せられる? 医療痩身にはどんな選択肢がある?

医療機関で痩せられる? 医療痩身にはどんな選択肢がある?

編集部編集部

そもそも、医療痩身とはなんでしょうか?

小池 慶太郎先生小池先生

文字通り、医療機関で医療従事者による治療としておこなうダイエットのことです。 一人ひとりに合ったダイエット方法を、医師が医学的根拠をもとに診断・治療をおこないます。安全かつ効果も高く、リバウンドしにくいダイエットを実現できます。

編集部編集部

エステなどで受けられる痩身とは違うのですか?

小池 慶太郎先生小池先生

そうですね。医療痩身と痩身エステの大きな違いは、クリニックに国家資格を持っている医師や看護師がいることや、注射、医療機器の使用ができること、薬や医療品の処方ができることなどがあります。つまり、医療痩身は医療行為を伴う治療ということです。

編集部編集部

それは効きそうですね。

小池 慶太郎先生小池先生

医療痩身では様々な医療的な手法で脂肪にアプローチして、ダイエットの成功を目指します。エステなどでおこなうものと比べて、選択肢が多いのが医療痩身のメリットだと思います。

編集部編集部

具体的には、どんな選択肢があるのですか?

小池 慶太郎先生小池先生

エステの場合は、マッサージやエステマシンなどでの施術がメインですよね。一方で医療痩身は、医療用の体組成計を使用して、脂肪や筋肉量、基礎代謝などを測定したり、血液検査をおこなったりして現状を分析します。その結果を見て、医学的根拠に基づく「食事指導」、医療機器として認可された機器などを使った「痩身施術」、気になる部分の脂肪を溶解する「脂肪溶解注射」、痩せやすくする「ダイエット薬の処方」などを選択していきます。

痩身施術にはどんな種類がある?

痩身施術にはどんな種類がある?

編集部編集部

痩身施術には、どのような方法があるのでしょうか?

小池 慶太郎先生小池先生

当院の医療痩身機器には、脂肪を凍らせて部分痩せをする「脂肪冷却」や、筋肉をトレーニングすることで引き締める「医療EMS」、熱エネルギーの超音波を照射することでリフトアップが可能な「HIFU(ハイフ):高密度焦点式超音波」などがあります。

編集部編集部

もう少し詳しく教えてください。

小池 慶太郎先生小池先生

脂肪冷却はメスを使わずに、気になる部位の脂肪のみを減らしていくことができ、破壊された脂肪は自然に排出されていきます。脂肪細胞の数自体を減らしていくため、リバウンドしにくいのが特徴です。また、脂肪吸引のように皮膚を切るわけではないため、ダウンタイムが少ない点がメリットとして挙げられます。

編集部編集部

では、医療EMSとはなんでしょうか?

小池 慶太郎先生小池先生

EMSとは、筋肉を刺激して収縮させることや、そのための機器のことを指します。EMSで筋肉量を増やして基礎代謝が上がれば脂肪燃焼効果も高まるため、痩せやすい体質に変化します。また、筋肉がつくことでスッキリとしたボディラインを手に入れることができます。さらに、セルライトの除去や肩こり・腰痛予防、お顔のリフトアップ効果なども期待できます。

編集部編集部

HIFUについても教えてください。

小池 慶太郎先生小池先生

皮膚に熱エネルギーの超音波を当てるHIFUは、皮膚の複数の層にアプローチが可能なため、表皮だけでなくSMAS筋膜や脂肪層に対しても非侵襲的(非外科的)に治療をおこなえることが特徴です。フェイシャルでは、しわや⽑⽳の改善、⼩顔、リフトアップなどの効果、ボディでは痩⾝効果が期待できます。

医療痩身の治療の流れや費用、気になるメリットを解説

医療痩身の治療の流れや費用、気になるメリットを解説

編集部編集部

医療痩身を受けるにはどうしたらいいですか?

小池 慶太郎先生小池先生

「ダイエット外来」などを併設している医療機関もありますが、「医療ダイエット専門クリニック」に相談するのがおすすめです。まだ数は少ないですがHPなどで探すことができますし、ご自宅から遠くても例えば当院のように「オンライン診療」をおこなっているクリニックもあります。

編集部編集部

受診から治療・施術までの流れを教えてください。

小池 慶太郎先生小池先生

例えば当院の場合は、まずはカウンセリングをおこないます。悩みや気になる部位を伺った上で、医療用の体組成計を使用して脂肪や筋肉量、基礎代謝などを医学的に測定・分析して現状を把握します。さらに、患者さんの体やダイエットの状況を血液検査などで医学的に分析し、一人ひとりにあった治療プログラムを医師と看護師、管理栄養士のチーム医療によって提案しています。

編集部編集部

費用についても気になります。

小池 慶太郎先生小池先生

保険適用外なので、費用はそれぞれのクリニックによって異なります。例えば当院だと、脂肪冷却が初回は約1万7000円、医療EMSは約6万円程度です。

編集部編集部

医療痩身のメリットを教えてください。

小池 慶太郎先生小池先生

気になる部位の脂肪のみを狙って減らすことができるため、二の腕やおなかだけを部分的に痩せさせることも可能です。また、脂肪冷却施術では脂肪細胞を破壊することができます。いったん脂肪細胞の数を減らすことができれば再生することがなく、リバウンドする可能性が低くなります。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小池 慶太郎先生小池先生

医療痩身は、医師がいる病院やクリニックのみで受けることができます。薬の使用や医療機器での施術ができるので、高い効果が期待できるでしょう。食事制限や運動をしなくても痩せることが可能です。自己流でダイエットをしようとすると、食事制限や運動は欠かせません。しかし、過度な食事制限や激しい運動がストレスになってしまったり、即時的な効果が見えないとモチベーションが維持できなかったりして挫折しやすいものです。今まで色々なダイエットを試して挫折したことのある人でも、医療痩身は目に見えて効果が期待できるので、気になる人はぜひ検討してみてください。

編集部まとめ

食事指導や痩身施術、脂肪溶解注射、薬の処方など、医療痩身の方法にはバリエーションがあることがわかりました。また、医学的な分析に基づいて、医師や看護師、管理栄養士のチーム医療によって、それぞれの患者さんに合った治療プログラムを提案するという点はとても安心できますね。1人で頑張って、結果が出せずに悩んでいる人は、ぜひ一度、お近くの医療ダイエット専門のクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

医院情報

Dr.医療ボディクリニック

Dr.医療ボディクリニック
所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座1-6-16銀座1616ビル5階
アクセス 東京メトロ「銀座一丁目駅」 徒歩5分
診療科目 美容内科

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