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「発作性心房細動」の心電図に現れる“3つの異変”とは?治療法と入院期間を医師が解説!

 公開日:2026/03/23
「発作性心房細動」の心電図に現れる“3つの異変”とは?治療法と入院期間を医師が解説!

発作性心房細動は検査でどのように診断されるのでしょうか?メディカルドック監修医が、心電図に現れる波形の特徴や、薬物療法・カテーテルアブレーションといった最新の治療法について詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「発作性心房細動」で突然死することはある?症状やなりやすい人の特徴も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

大沼 善正

監修医師
大沼 善正(医師)

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昭和大学医学部卒業。昭和大学病院、関東労災病院を経て、現在はイムス富士見総合病院勤務。総合内科専門医、循環器専門医、不整脈専門医、医学博士。

「発作性心房細動」とは?

心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を持っています。心臓は主に筋肉でできており、その筋肉は電気の刺激によって収縮することで、規則正しく血液を送り出しています。正常の場合、心臓の右上(右心房の上部)にある洞結節(どうけっせつ)という部分から電気信号が出て、それが心房から心室へと順番に伝わることで、心臓全体が規則正しく収縮します。
しかし心房細動では、肺静脈(はいじょうみゃく。肺と左心房をつなぐ血管)の周囲から異常な電気が発生し、左心房(さしんぼう)に伝わるようになります。左心房に異常な電気が伝わると、心房が小刻みに震えるように不規則に動くようになり、心臓のリズム(脈拍)も不規則になります。その結果、動悸や息切れ、疲れやすさなどの症状が現れます。
発作性心房細動は、心房細動の中でも急に始まり、ある程度の時間が経つと自然に正常の戻るタイプをいいます。発作の持続時間は、短いと数分から数時間、長くても7日以内に自然に正常に戻ります。

発作性心房細動を発症すると心電図にどのような特徴が現れる?

洞結節からの刺激がなくなるため、P波が消失します。つぎに、RR間隔がバラバラになります。さらに人によりますが、基線上に心房の細かい電気興奮を示すf波が記録できます。

発作性心房細動の治療法

薬物療法

心房細動の薬物療法は、主に循環器内科で行われます。通常は外来で治療を行いますが、動悸症状が強い場合や心不全を発症している場合などは数日から1~2週間程度の入院治療が必要になることもあります。
心房細動になると、心臓内(特に左心耳(さしんじ)という、左心房にある袋状の構造)で血流が悪くなり、血栓(けっせん:血のかたまり)ができやすくなります。この血栓が脳の血管に詰まると、脳梗塞(のうこうそく)を発症してしまいます。そのため、抗凝固薬(こうぎょうこやく)と呼ばれる血液をサラサラにする薬を内服する必要があります。
また、心房細動では脈が乱れて速くなることが多いため、脈を整える薬(抗不整脈薬)や、脈拍を抑える薬(β遮断薬やカルシウム拮抗薬など)を使って治療することになります。

カテーテルアブレーション

循環器内科のある病院で行う手術です。入院期間は3~4日程度となります。
カテーテルアブレーションとは、不整脈の原因となっている異常な電気信号の発生源や伝導路を、カテーテルを用いて焼灼(または冷却)し、根治を目指す治療法です。
発作性心房細動の原因は、多くの場合、左心房に流れ込む肺静脈内からの異常な電気信号であることが判明しており、カテーテルアブレーションの目的は、肺静脈と左心房の電気的なつながりを遮断(電気的隔離)することです。
リハビリは不要であり、手術後すぐに日常生活に戻れます。

「発作性心房細動」についてよくある質問

ここまで心房細動の余命などを紹介しました。ここでは「心房細動の余命」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

発作性心房細動は自然治癒することはありますか?

大沼 善正大沼 善正 医師

心房細動の初めての発作である、若年である、ほかの心臓病がない、心房細動になって間もない、などの場合では自然に正常の脈に復帰することもあります。一度治まっても繰り返すこともあるため、その場合には医療機関を受診しましょう。

発作性心房細動を落ち着かせる方法はありますか?

大沼 善正大沼 善正 医師

横になり楽な姿勢をとります。深呼吸などを行い、動悸や胸の不快感が治まれば、そのままで様子を見ます。もし屯用薬をもらっていれば、使用してみましょう。
ただし、横になっても動悸や息苦しい感じがするときには、速やかに医療機関を受診するのが良いと思われます。

編集部まとめ

発作性心房細動は急に始まり、自然に改善することも多い不整脈です。病院受診時には改善していることも多く、なかなか診断がつかないこともあります。また短時間で改善するため、医療機関を受診せずに様子を見ることもあるかと思います。
現在ではスマートウォッチや携帯型心電計、1週間ホルター心電図など多様な診断方法が存在します。また治療に関しても、薬物療法のほかに、カテーテルアブレーションによる治療も進化しており、根治も目指せる病気と考えられます。
繰り返す動悸、胸の不快感、息切れや倦怠感などあれば、かかりつけ医や循環器内科を受診するようにしましょう。

「発作性心房細動」と関連する病気

「発作性心房細動」と関連する病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

内分泌科の病気

神経内科、脳神経外科の病気

発作性心房細動と関係のある病気は様々です。いずれの病気も放置すると心房細動を発症するリスクが高まるため、かかりつけ医、循環器内科を受診するようにしましょう。

「発作性心房細動」と関連する症状

「発作性心房細動」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

発作性心房細動は動悸のほかに、息切れ、胸の不快感などを引き起こします。また息切れやめまいなどの症状として出現することもあります。疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診して検査を受けることをお勧めします。

この記事の監修医師