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「大腸がん」が進行すると現れる”6つの症状”はご存じですか?医師が解説!

 公開日:2026/04/20
「大腸がん」が進行すると現れる”6つの症状”はご存じですか?医師が解説!

大腸がんが進行すると現れる特有の症状とは?メディカルドック監修医が、血便や排便習慣の変化、腹痛、貧血など、見逃してはいけない身体のサインを詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「大腸がん転移後の余命」はご存知ですか?”大腸がん特有の症状”も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

大腸がんとは?

大腸がんとは、大腸に発生するがんです。
大腸の長さは1.5m〜2mあり、結腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)と直腸(上部直腸・下部直腸)に区分されています。大腸に発生するがんは、結腸がんと直腸がんに大きく分類されます。
食生活の欧米化が進み肉類や高脂肪の食事を摂取する機会が多くなったことで、大腸がんに罹患する人は増加しています。
大腸がんはおなかの内側からがんが発生し、そこから徐々に粘膜下層・筋層・漿膜の順に進んでいくのが特徴です。
がんが粘膜内に留まっている場合には、リンパ節に転移することは少ないのですが、粘膜下層まで浸潤している場合は約10%の割合でリンパ節へ転移することがわかっています。

大腸がんの症状

大腸がんは、早期の段階では症状がほとんどないといわれています。がんが進行するにつれて、大腸がん特有の症状が現れます。
ここでは、それぞれの症状について詳しく解説します。

血便

血便とは、がんを含める下部消化管出血により便のなかに血液が混じった状態または血液そのもののことをいいます。
大腸がんが腸内に発生すると、がん細胞が成長し周囲の組織に侵入したり、腸壁に潰瘍や炎症を引き起こしたりします。そのことが原因で腸内で出血が生じ、その血液が便に付着して排泄されるのです。
血便は、暗赤色~鮮血で目視で確認できます。出血している場所が直腸や肛門に近い場合、鮮やかな赤色の血便がみられます。
血便が見られた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

便習慣の変化

大腸がんができると、がんにより腸管内が狭くなり便の通過が困難になります。そのため、便秘や下痢を交互に繰り返すようになるのです。
また、便の形状や排便の頻度が変化する場合もあります。
排便の状態が以前と違うと感じる場合は、腸内で異常が生じている可能性があります。気になる場合には医師に相談しましょう。

便の細小化・残便感

大腸がんになると、便が細くなり形状が変わります。腸管内にがんができることで、正常に便が通過できなくなり、細い便として排泄されている可能性があるのです。
また、排便後に便を出し切れていない感じが続くことがあります。これを残便感といいます。
腸内に何らかの問題が生じている可能性があります。

腹痛

大腸にがんができると、がんが腸管の内部を狭めたり閉塞させたりするため、腹痛や不快感が生じる場合があります。
痛みは持続することは少なく、腸管の蠕動運動に伴って間欠的に痛みが生じることが少なくありません。
がんにより、腸管が完全に詰まってしまうと腸閉塞を引き起こし、腹痛や嘔吐などを生じる場合もあります。

嘔吐

大腸がんによって腸閉塞を起こすと、嘔吐が生じる場合があります。
大腸がんが進行し腸管内でがんが大きくなると、腸管を狭くしたり完全に通り道を塞いでしまったりします。食べ物や消化された物が腸内を正常に通過できなくなり、腸内に詰まりが生じる現象が腸閉塞です。
腸閉塞が進行すると、内容物が逆流するため嘔吐を引き起こします。
また、腸閉塞に伴う激しい腹痛や腹部膨満感も嘔吐を誘発する原因となる場合があります。
腸閉塞のほかに、腹水が溜まって腹部が圧迫され嘔気嘔吐を引き起こし場合もあるでしょう。
嘔吐症状は、消化管の異常を示す重要なサインであるため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

貧血

大腸がんによる貧血は、慢性的な出血が原因です。
腸壁にできた腫瘍から出血し、それが長期間続く場合があります。出血量が少量であっても、出血が持続すると体内の鉄分が徐々に失われていくため、鉄欠乏性貧血を引き起こすのです。
また、大腸がんの出血は必ずしも目に見える血便として現れるとは限りません。便潜血検査で判明することもあります。
貧血の症状である疲労感・めまい・息切れなどが現れた場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

大腸がん転移・余命についてよくある質問

ここまで大腸がんの転移や余命について紹介しました。ここでは「大腸がん転移後の余命」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

大腸がんの進行は早いですか?

大腸がんの進行速度は、がんの種類や性質・個人の健康状態・遺伝的要因などにより異なりますが、一般的には数ヵ月~数年かけてステージが進行します。大腸がんは通常、良性のポリープから発生し、がんになるまで10年程かかるといわれています。進行がゆっくりではありますが、症状が現れる前にがんが進行している場合もあるため注意が必要です。

大腸がんの転移にはどのような治療を行いますか?

大腸がんが転移した場合は、がんが発生した場所に対して可能であれば外科的切除を行います。また、がんの進行具合や患者さんの体の様子に合わせ、化学療法や放射線療法を取り入れます。骨に転移した場合には、放射線療法と併用し痛みを軽減する治療が行われるでしょう。

編集部まとめ

大腸がんはどこにでも転移する可能性があるがんで、なかでも多いのが肝臓・肺・腹膜・骨・脳への転移です。
他臓器に転移している状態は、ステージ4に分類されます。外科的切除だけでは治療が困難な場合が多く、化学療法や放射線療法を併用し治療が行われるのが一般的です。
転移した場合の5年生存率は10〜20%で、大腸にがんが限局している場合の5年生存率85〜90%と比較すると、余命が短くなることがわかります。
大腸がんは早期に発見し、外科的切除ができ適切な治療を受けられると、余命を伸ばせる可能性があります。
気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また、定期的に検診を受け異常にいち早く気付けるよう、日頃から体のメンテナンスが大切です。

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