特集:糖尿病 (1/2ページ)
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高血糖状態が慢性的に続く「糖尿病」。現在、日本では疾患の疑いがある人も含めると約1800万人が罹患しているといわれる国民病です。
糖尿病の恐ろしさは自覚症状のないまま進行し、重篤な合併症が起こることにあります。
そこで、Medical DOCでは糖尿病の罹患者をを1人でも減らすため、セルフチェックリストや予防法について紹介します。
糖尿病について正しく理解し、健康的な生活習慣を意識することで、発症を防ぐ・発症してしまった場合は血糖値を良好な数値にコントロールすることが大切です。
糖尿病 セルフチェックリスト
②清涼飲料水や缶コーヒー、甘い飲み物などをよく摂取する
③血のつながった家族に糖尿病の人がいる
④肝臓や膵臓の疾患を指摘されたことがある
⑤手足に痺れや突然の痛みが出てくるようになったり、足の裏の感覚が変だと感じたりする
⑥よく足がつるようになった
⑦足の乾燥が目立つようになった
⑧視力が低下している、飛蚊症が出現するようになった
⑨体調を崩しやすくなった
⑩傷が治りにくくなった
⑪立ち眩みを自覚するようになった
⑫血圧が高くなってきた
⑬ダイエットをせず、食事を通常通り摂っているのに自然と体重が減ってきた
⑭1日3食規則的に食べない、または午後8時以降に夕食をとることが多い
⑮尿の回数が増えた
⑯疲れやすくなった
診断結果
部位別 糖尿病の合併症
糖尿病を予防するためには
①血糖値を上げにくい食生活を
糖尿病になる最も多い原因に炭水化物や糖質の過剰摂取があげられます。つまり、ごはんやパン、麺類などの主食の食べ過ぎが原因になります。また、意外と危険なのはスポーツドリンクや清涼飲料水です。糖質が多く含まれているものも多く、ゴクゴク飲んでしまうと一気に血糖値が上がります。缶コーヒーは小さいからと油断しがちですが微糖などでも砂糖が大量に入っており、体にとって健康的なのはやはり水やお茶などです。また、野菜から先に食べる「ベジファースト(ベジタブルファースト)」は、野菜などの食物繊維を先に摂ることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができ、正しく取り入れることで減量も期待できます。
②運動量の見直しも大切
運動に目を向けるのがおすすめです。運動は高血糖を改善して、合併症の予防にも役立ちます。1日の歩く歩数が8000歩以下の人は、週3回はプラス2000歩を目指してみてください。定期的に長く続けることが重要なので、楽しく続けられるスポーツなど、自分にあった運動方法を探してみましょう。
糖尿病 闘病体験記
糖尿病の家族歴があり、運動や食事内容などに人一倍留意していたというよっしーさん(仮称)。「糖尿病は必ずしもルーズな生活に起因しない」ことを周知すべく、今回の企画へ賛同していただきました。糖尿病にかかるとどんな生活が待っているのか、なにを糖尿病の“兆し”としてチェックすべきなのか。医師などの専門家とは一線を画す「リアルな視点」から、自らの闘病歴について語っていただきました。
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チェックリスト監修者:
井筒 琢磨(医師)
専門領域分類は内科(糖尿病内科、腎臓内科)
日本糖尿病学会所属