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「心筋梗塞」を発症すると「足に前兆症状」は現れる?医師が徹底解説!

 公開日:2026/01/07
「心筋梗塞」を発症すると「足に前兆症状」は現れる?医師が徹底解説!

心筋梗塞を発症すると足にどんな症状が現れる?Medical DOC監修医が心筋梗塞の前兆となる初期症状・原因・予防法などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

「心筋梗塞」とは?

心臓は、血液を全身に循環させるポンプの機能を担っています。そして心臓の筋肉を動かすためには、筋肉に酸素や栄養を供給するための血管(冠動脈)からの血流が必要不可欠となっています。
この心臓を栄養する冠動脈が詰まり、血流に障害を受け、心筋に強い障害が生じた状態が心筋梗塞です。
心筋梗塞は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣などが原因となり、冠動脈の動脈硬化が増強することで発症しやすくなります。動脈硬化が進行することで血管内に脂質が貯留したプラークが生じ、その表面に傷ができ、血栓が形成されることで血管が詰まることで、心筋梗塞が生じます。
冠動脈の根元の太い血管が詰まってしまうと、その下流全域の血流が障害されるため、広範囲の筋肉に障害が生じるため重症化のリスクが上昇し、中には突然死につながることもあります。

心筋梗塞を発症すると足に前兆症状は現れる?

基本的に、心筋梗塞に特徴的な症状が足に現れることはありません。
ただし、心筋梗塞を発症するような動脈硬化が高度に進行した状態では、足の血管にも同様に動脈硬化が進行しているため、足の血流障害である閉塞 性動脈硬化症を合併することはあり得ます。
その場合には、歩くとふくらはぎや太ももなどの足が痛くなり、休めば症状が回復してまた歩けるようになる、間欠跛行症状が出現することや、足の色が悪くなり紫~黒くなる、安静時にも足が痛むなどの症状が出現することがあります。
このような症状がある場合には、動脈硬化が進行している可能性が高いため速やかに受診することが大切です。

心筋梗塞の前兆となる初期症状

心筋梗塞を発症した場合には、左胸~前胸部の中心にかけての締め付けるような強い胸痛や押しつぶされるような重苦感が典型的です。
狭心症でも似たような症状が生じますが、心筋梗塞ではより強い症状で発症し、冷汗や吐き気・嘔吐を伴うくらいの強い症状が出現することが多いです。
ここでは、心筋梗塞の前兆・初期症状について解説していきます。

労作時の胸痛

心筋梗塞の発症前の段階でも、動脈硬化の進行によって冠動脈の血流が低下した場合、運動などによる労作時、坂道や階段昇降などによって心負荷が増えた際に、心臓の血流障害が出現して胸痛・胸苦しさが生じることがあります。
初期の段階では、労作性狭心症のように運動時や労作時のみに症状がみられ、安静時には症状がないことが多いですが、動脈硬化が進行し血流がさらに低下すると症状が軽労作や安静時にも生じるように場合もあります。

息切れ

普段できていた運動や労作で息切れが出現する、休みながらでないと息切れが悪化するため継続してできなくなる、といった息切れ症状が生じることもあります。
加齢のためと思って見過ごしやすい症状ですが、普段行えていた事ができなくなる場合には、早期に病院を受診することが大切です。

心筋梗塞を発症する原因

心筋梗塞は、生活習慣などによって動脈硬化が進行し、血流の低下が生じることが原因となることが多いです。
具体的にどのような原因があるか、解説していきます。

生活習慣病

動脈硬化は、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が要因となります。
生活習慣病は動脈硬化を進行させ、血管内膜のプラークを増やすため、急性心筋梗塞発症の主な要因になります。
健康診断や人間ドックなどで、血圧やコレステロール、血糖が高いことを指摘された場合には、まずは近隣の医療機関を受診して病状を評価し、生活改善や内服治療などを検討することが大切です。

心筋梗塞の予防法

生活習慣に気をつける

心筋梗塞を引き起こす動脈硬化は、生活習慣病により引き起こされることが多いため、日ごろの生活習慣に注意することが重要です。
注意が必要なポイントは、以下のような点です。
・塩分過多を避ける:1日の塩分摂取量は6g以下
・カロリーの取りすぎに注意する:年齢や活動量に応じて1800-2600kcal程度のカロリー摂取が推奨されます。さらに、野菜や果物の積極的な摂取、脂分が多い食品をとり過ぎないことが推奨されます。
・体重をコントロールする:BMI(体重[kg]÷身長[m]2)25未満を意識する
・適度な運動:軽く息が上がる・汗ばむ位の有酸素運動を1日60分(歩行なら1日8000歩以上)行う
・アルコール量に気を付ける:エタノール量換算で男性20-30ml(日本酒1合、ビール中瓶2本、焼酎0.5合、ワイン2杯、ウイスキーダブル1杯に相当)、女性は約半分の10-20ml以下の適量摂取とすることが大切です。
・禁煙:喫煙は高血圧、心臓・脳血管疾患、肺疾患、悪性腫瘍等、多くの病気のリスクを上げることが知られています。

定期的な検査や健診を受ける

心筋梗塞の原因となる、動脈硬化を引き起こす状態として、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病があります。このような生活習慣病や、心臓の疾患・心臓の異常を早期に発見し、早期治療に結び付けることが心筋梗塞を予防する上では非常に大切であるため、定期的な健康診断や人間ドックの受診をすることが重要です。

治療している病気をしっかりコントロールする

動脈硬化を引き起こす生活習慣病や心疾患は、適切な治療を継続することで、動脈硬化の増悪や心負荷の増大を防ぐことができ、心筋梗塞などの重大な疾患の予防につながることが期待されます。

「心筋梗塞の前兆」についてよくある質問

ここまで心筋梗塞の前兆について紹介しました。ここでは「心筋梗塞の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

足の血流が悪くなるとどんな症状が現れますか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

動脈硬化の進行に伴って足の血流障害が生じると、歩行時にふくらはぎや太ももなどが痛くなり、休めば症状が回復してまた歩けるようになる、間欠跛行症状が出現することがあります。他にも、足の色が悪くなり紫~黒くなる、足先のケガが悪化して潰瘍ができる、安静時にも足が痛むなどの症状が出現することがあります。このような症状がある場合には、動脈硬化が進行している可能性が高いため速やかに受診することが大切です。

心筋梗塞発症の一歩手前となる症状について教えてください。

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

心筋梗塞の発症前の段階の症状としては、運動などによる労作時に胸痛や胸苦しさが生じる症状が先行して見られていることがあります。動脈硬化がさらに進行して血流が悪くなると、より軽い労作でも症状が出現するようになり、安静時にも胸痛が生じることもあります。

まとめ

心筋梗塞は恐ろしい病気であり、予防することと早期の診断・治療が非常に重要な病気です。
日常生活で注意できる予防策もあるため、できる限り実践し、疑わしい症状が出現した際には速やかに病院を受診できるようにしていただければと思います。

「心筋梗塞」と関連する病気

「心筋梗塞」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

生活習慣病によって動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞の発症につながります。日ごろの生活習慣に注意することが重要です。

「心筋梗塞」と関連する症状

「心筋梗塞」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 呼吸困難、息切れ
  • 左肩、頚部、顎の痛み
  • 失神

心筋梗塞を発症した場合の典型的な症状は、左胸~前胸部の中心にかけての締め付けるような強い胸痛や押しつぶされるような重苦感ですが、上記のように他にもバリエーションが存在します。

この記事の監修医師