「亜鉛を多く含む5つの食品」はご存知ですか?亜鉛の効果的な摂取方法も解説!
公開日:2025/12/12

亜鉛を多く含む食品とは?メディカルドック監修医が過剰摂取すると現れる症状も解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「亜鉛の効果」はご存知ですか?男女別に管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
大隅 加奈子(管理栄養士)
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管理栄養士取得後、特定保健指導や病院で栄養管理・栄養指導・給食管理に従事し、現在はフリーで活動中。イベントやセミナーに参加し、みなさまの食生活のお悩みに応えられるよう努めています。
目次 -INDEX-
「亜鉛」とは?

亜鉛の一日の摂取量

亜鉛を多く含む食品

牡蠣
[100gあたりの亜鉛含有量:13.2mg] 旬の牡蠣は産卵に向けて栄養を蓄えるため身がふっくら膨らみます。夏は岩牡蠣、冬は真牡蠣を選ぶと良いでしょう。また貧血予防には牡蠣の缶詰を選びましょう。生牡蠣よりもミネラルが豊富で牡蠣の主成分である銅、亜鉛の他に貧血予防効果のある鉄も含まれています。・効率的な摂取方法など
生牡蠣にレモンをかけることで亜鉛の吸収が高まります。 亜鉛は水に溶けやすい性質のため効率よく摂取できる調理の工夫をしていきましょう。 短時間で加熱する、煮汁ごと食べられる汁物やスープ料理が良いでしょう。煮干し
[100gあたりの亜鉛含有量:7.2mg] 煮干しから亜鉛を摂取するには、煮干しをまるごと粉末にして料理に加えると効率よく摂取できます。・効率的な摂取方法など
動物性たんぱく質と一緒に摂取することで亜鉛の吸収率を高めます。また亜鉛は水に溶けやすいので、汁物やスープ、鍋物にするのがおすすめです。豚レバー
[100gあたりの亜鉛含有量:6.9mg] ビタミンCが豊富な野菜や芋類と一緒に摂取することで亜鉛を効率よく吸収できます。・効率的な摂取方法など
ビタミンCが多く含まれるニラと亜鉛含有率が高い豚レバーを一緒に摂取することで効率よく吸収されます。(レバニラ炒め、レバカツ、等)牛肩ロース(赤身肉生)・牛肩肉(赤身肉生)
[100gあたりの亜鉛含有量:5.6-5.7mg] 牛肩ロース・牛肩肉には亜鉛や鉄などのミネラルが豊富で貧血予防にも効果的です。効率的に摂取するにはクエン酸やビタミンCと一緒に摂ると良いでしょう。・効率的な摂取方法など
ビタミンCを多く含む野菜と一緒に調理することで吸収率が上がります。チャプチェ、すき焼き、ローストビーフなどがおすすめです。ローストビーフのソースにクエン酸などの酸を加えることで亜鉛の吸収率がアップします。アーモンド
[100gあたりの亜鉛含有量:4.4mg] アーモンドは亜鉛含有量が高く、免疫力向上や肌の健康、筋肉の修復、生殖機能の維持に効果的です。また、クエン酸やビタミンC、動物性たんぱく質と一緒に摂取すると吸収を高めてくれます。・効率的な摂取方法など
ビタミンCが多く摂れる野菜サラダにスライスアーモンドを散らし、効率よく吸収するため、リンゴ酸を用いたドレッシングまた、クエン酸を多く含むお酢や梅干しなどと合わせると良いでしょう。 メインとなる肉や魚の動物性たんぱく質にパン粉代わりのスライスアーモンドを衣にしたアーモンドフライは亜鉛の摂取効率が上がります。亜鉛の効果的な摂取方法

亜鉛を多く含む食品の摂取
亜鉛は魚介類や肉類などのたんぱく質に豊富で、その他海藻類、豆類、卵類、乳製品、種実類などさまざまな食品に含まれています。 亜鉛を摂取する場合、一緒に食べる食材との組み合わせに注意する必要があります。亜鉛と一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品
亜鉛の吸収を高める栄養素として、動物性タンパク質、クエン酸、ビタミンCがあります。 亜鉛の吸収を促進するため一緒に摂取することで効果が高まります。・具体的な食品名
動物性たんぱく質には、肉類、魚類、牛乳、チーズ、卵などがあります。 ビタミンCやクエン酸にはレモンやかぼすなどの柑橘類、ピーマンやブロッコリー、お酢や梅干しなどがあります。・具体的な摂取方法
生牡蠣や牡蠣フライにレモンをかけたり、ビタミンCが多く含まれる野菜と一緒に摂取することで亜鉛の吸収率が上がります。またナッツやココアなど間食に取り入れるとよいでしょう。 亜鉛は水に溶けやすいため、汁物やスープにするのがおすすめです。・一緒に摂取するとどんな効果があるか
亜鉛の栄養吸収率が高まります。亜鉛の効果を高める摂取タイミング
・摂取する時間帯
夕食後や就寝前がからだに吸収されやすくなります。・摂取を避ける時間帯
空腹時は避けましょう。(空腹時にサプリメントを飲むと吐き気や腹痛を感じる方もいます。) ・アルコールは亜鉛の排泄量が増加するため、飲酒量が多い人は摂取する時間に注意しましょう。 ・飲むタイプ・粉末タイプは食前と食後どちらが良いかなど 製品の用法・容量に従って飲むようにしましょう。「亜鉛の効果」についてよくある質問

ここまで亜鉛の効果を紹介しました。ここでは「亜鉛の効果」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
亜鉛サプリは毎日摂取しても大丈夫でしょうか?
大隅 加奈子
はい、摂取して大丈夫です。 ですが、他のサプリメントとの併用で過剰摂取につながることがありますので注意が必要です。お食事から十分に摂れない場合は、栄養補助食品やサプリメントなどを上手く取り入れていきましょう。
編集部まとめ
・亜鉛は人が健康を維持するために欠かせないミネラルです。体内で作ることができないため、毎日の食事から効率よく摂取する必要があります。しかし、十分な量が摂れない場合はサプリメントで補うことも効果的です。 一緒に摂る食材やお薬・サプリメントとの相互作用により吸収効率が変動します。亜鉛を有効に摂取するためにも、偏らないバランスのよい食事を心がけていきましょう。 ・近年、仕事や家庭などライフスタイルの変化により食生活の乱れが起きているといえます。食の多様化により加工食品の割合が多く亜鉛欠乏から疾病につながる可能性もあります。健全な食生活を送れるよう意識していきたいですね。「亜鉛」と関連する病気
「亜鉛」と関連する病気は19個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。循環器科の病気
泌尿器科の病気
整形外科の病気
- 骨粗鬆症
- 骨関節疾患
皮膚科の病気
- 先天性(1次性)腸性肢端皮膚炎
- 低亜鉛母乳授乳による2次性腸性肢端皮膚炎
産科の病気
- 子癇
婦人科の病気
精神科の病気
- 精神疾患(うつ病、統合失調症)
神経科の病気
- パーキンソン病
耳鼻咽喉科の病気
「亜鉛」と関連する症状
「亜鉛」と関連している、似ている症状は18個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。関連する症状
参考文献



