「不整脈」を発症したらどんな「治療薬」が処方される?薬の種類も医師が解説!

メディカルドック監修医が不整脈治療薬の種類などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「不整脈」を発症したらどんな「治療薬」が処方される?薬の副作用となる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
目次 -INDEX-
「不整脈」とは?
不整脈とは、心臓の拍動が速くなったり遅くなったり、不規則になる状態です。心臓は通常、一定のリズムで拍動して全身に血液を送りますが、不整脈があるとそのリズムが乱れます。重症の場合は心不全や脳梗塞の原因になることもあり、症状があれば早めの受診が大切です。
不整脈治療薬の種類
主な治療薬として、心拍を抑える「β遮断薬」や「カルシウム拮抗薬」、脈のリズムを安定化する「抗不整脈薬」などがあります。症状や不整脈の種類によって使い分けられます。
ビソプロロール(商品名:メインテートなど)
「β遮断薬」に分類される薬です。交感神経の働きを抑えることで心拍数を安定化させ、心臓の負担を軽減します。この結果、動悸や胸の不快感を抑える効果があります。また、高血圧や心不全にも用いられ、多くの患者さんに幅広く使われています。
ベラパミル(商品名:ワソランなど)
「カルシウム拮抗薬」に分類される薬です。心臓の電気刺激が伝わる刺激伝導系に働きかけて、心拍数を正常化し、不整脈を抑制します。主に上室性不整脈(心房細動や発作性上室性頻拍など)に使用されます。脈が速くなりやすい不整脈がある患者さんに効果的です。
プロカインアミド(商品名:アミサリン注など)
「抗不整脈薬」に分類される薬です。心室性不整脈や上室性頻拍に用いられます。心臓の電気信号の伝導を遅らせることで、不整脈を抑える効果があります。脈が速くなる不整脈に有効です。注射薬もあり、緊急時や手術中など、即効性が求められる場面でも使用されます。
シベンゾリン(商品名:シベノールなど)
「抗不整脈薬」に分類される薬です。心房細動や心室性期外収縮などに用いられます。心臓の刺激伝導系に作用して、心臓の電気の流れを安定化させることで、脈の乱れを整える効果があります。比較的副作用が少なく、外来での長期的な治療にも適した薬です。
アミオダロン(商品名:アンカロンなど)
「抗不整脈薬」に分類されます。心房細動や心室性不整脈など重度の不整脈に使われことが多いです。心臓の筋肉細胞の電気的活動を安定させることにより、心臓のリズムを整える作用があります。強力な効果が期待できます。
「不整脈の薬」についてよくある質問
ここまで不整脈の薬について紹介しました。ここでは「不整脈の薬」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
不整脈は薬で完治するのでしょうか?
佐藤 浩樹 医師
完治させることはなかなか難しいです。薬は、脈の乱れを軽減したり、症状を和らげたりすることはできます。しかしながら、原因そのものを取り除くわけではありません。根本的な治療の1つとして、カテーテル治療があります。
不整脈の代表的な治療薬について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
代表的な治療薬として3種類あります。心拍を抑える「β遮断薬」、心拍数を正常化し、不整脈を抑制する「カルシウム拮抗薬」、リズムを安定させる「抗不整脈薬」です。これらの治療薬は、不整脈の種類や症状によって使い分けられています。
編集部まとめ 不整脈に気がついたら、循環器内科を受診しよう!
不整脈の治療には、種類や症状に応じて薬が使われますが、副作用にも注意が必要です。市販薬での治療は基本的にできず、誤った薬の使用で悪化することもあります。薬による治療に加え、根本的な治療として、カテーテルアブレーションなどの手術療法が行われることもあります。不整脈は放置すると命に関わる場合もあるため、自己判断せず、早めに専門医の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。
「不整脈」と関連する病気
「不整脈」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌科の病気
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
代謝系の病気
呼吸器科の病気
不整脈は心臓の異常だけでなく、全身の病気とも深く関わっています。したがって、背景にある病気を見極めて治療することが、不整脈の予防と治療には欠かせません。
「不整脈」と関連する症状
「不整脈」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
不整脈と似た症状は他の病気でも見られるため、自己判断は危険です。これらの症状が続いたり、悪化したりする場合は、医療機関を受診してください。不整脈以外の原因も含めて医療機関での正確な診断を受ける必要があります。




