「放射線治療」の1回にかかる時間は?初回と2回目以降の違いなど”治療の流れ”を解説!

放射線治療はどれくらいの期間行う?メディカルドック監修医が治療の流れなどを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「放射線治療」はどれくらいの「期間」行う?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
「放射線治療」とは?
高エネルギーの放射線を病変に当てる(照射する)ことで、がん細胞を殺す治療法です。
放射線の種類としては、X線や電子線などの光子線、陽子線や炭素線などの重粒子線があります。
放射線治療は、手術と薬物療法と並ぶ3大がん治療法の一つであり重要なものです。
基本的には2Gy(グレイ;放射線が体に与えるエネルギーの量の単位)を1日1回、毎日照射します。がんの種類や治療の目的によって、回数や線量を調整していきます。
今回の記事では、放射線治療ではどれくらいの期間がかかるのか、また治療の流れなどについて解説していきます。
放射線治療の流れ
放射線治療は以下のように進められます。
診察・検査
がん治療を行っている主科から放射線治療科に依頼があった場合、放射線治療医が患者さんの診察を行います。患者さんのがんの進行度や痛みの程度、全身状態などを総合的に見て、適切な放射線治療を決定していきます。必要な場合には、CTやMRI検査などを追加で行います。
治療計画
診察や検査が終わり、実際に放射線治療を受けることが決まったら、放射線治療計画用CTを撮影します。その後、放射線治療計画装置で、治療を行うべき部位を放射線治療医が決定します。そして、医学物理士などとも協力し、線量やビームの方向なども決めて最適な治療計画を立てていきます。
治療
放射線治療室の専用のベッドに患者さんが横たわり、放射線を照射します。
初回は位置合わせなどのため時間がかかりますが、2回目以降は短時間で終了します。
約10〜30分程度で終了します。
照射中は特に痛みなどはありません。
治療後
放射線治療が終わった後には、主治医や放射線治療医が効果の判定や副作用の有無などについて調べるために経過観察を行います。放射線治療後に、入院が必要となるような副作用が新たに現れることは少ないです。しかし、治療部位によっては放射線肺臓炎などの晩期有害事象が現れることもあります。咳や発熱など、何らかの症状が現れた場合には、主治医もしくは放射線治療医に相談するようにしましょう。
「放射線治療の期間」についてよくある質問
ここまで放射線治療の期間について紹介しました。ここでは「放射線治療の期間」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
放射線治療の平均期間はどれくらいでしょうか?
木村 香菜(医師)
多くのがんでは、1日1回、週5日を基本に、3〜8週間ほどかかることが多いです。ただし、緩和目的では1日で終わることもあります。
放射線治療は毎日通院する必要があるのでしょうか?
木村 香菜(医師)
はい。基本的には平日毎日通っていただく必要があります。放射線治療は連続して行うことで、効果が高くなるとされています。
編集部まとめ
放射線治療の期間や回数は、がんの種類や治療の目的によっても異なります。
きちんと毎日放射線治療を受けることが大切です。不安なことや何らかの症状があり治療の継続が難しい場合には、早めに主治医などに相談しましょう。
「放射線治療」と関連する病気
「放射線治療」と関連する病気は22個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
脳神経内科の病気
呼吸器内科の病気
- 肺がん
- 胸膜中皮腫
脳神経内科の病気
乳腺外科の病気
整形外科の病気
内分泌内科の病気
- 甲状腺眼症
皮膚科の病気
- ケロイド
放射線治療はがんに対して主に行われますが、良性疾患に対しても適応となることがあります。
「放射線治療」と関連する症状
「放射線治療」と関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
放射線治療は、治療をする部位によってさまざまな副作用が現れることがあります。主治医や放射線治療医に報告し、適切に対処していくことが大切です。