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自分の歯をきれいに残せていますか?老後の歯を守るセラミック治療

 公開日:2024/06/27
自分の歯をきれいに残せていますか?老後の歯を守るセラミック治療

生涯にわたり自分の歯をできる限り多くきれいに残せるかどうかは、将来の生活に大きな影響を与えます。好きな食事を思い切り楽しめるかだけでなく、身体全体の健康をも左右します。

むし歯治療で注目を集めるセラミック治療は、審美性に優れているだけでなく、老後の歯を守るための治療法としても有効です。

この記事では、歯の健康とセラミックによる審美治療との関係を解説します。セラミックを長持ちさせるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

山下 翔

監修歯科医師
山下 翔(立川やました歯科)

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神奈川歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学附属病院研修終了。神奈川県大型医療法人に本院の副院長として勤務。立川やました歯科 開業

自分の歯をきれいに残す方法は?

自分の歯をきれいに残す方法は?
いつまでも健康でいるためには、満足のいく食生活が重要です。しかし、健康な歯が保たれていなければ楽しく充実した食生活を送れません。
そのため、日本歯科医師会は80歳になっても20本以上の歯を保つことを目指し、1989年より8020運動を推進しています。自分の歯をきれいに残すには、その人自身が歯を守るために日頃から気を配ることが大切です。歯を残すための2つの方法を解説します。

むし歯・歯周病などの予防

歯を失う主な原因は、むし歯・歯周病などの口腔トラブルです。むし歯・歯周病はどちらも、歯垢や歯石が十分に除去されず付着したままになっているために起こります。自分ではきれいに磨けていると思っていても、歯と歯の間や歯の生え際には磨き残しが生じやすいです。
歯垢には多くの細菌が潜んでおり、長期間接触していると歯肉は炎症を起こしてしまいます。そして、歯垢が除去されずに固まると歯石となり、歯磨きでは容易に取り除けなくなります。
歯を健康な状態に保つには、歯そのものと歯を支える歯肉の両方がよい状態でなくてはなりません。歯を多く残すためには、歯垢や歯石をきちんと除去してむし歯・歯周病を予防することが重要です。

審美治療

審美治療とは、歯・口元の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療です。歯科治療では、むし歯・歯周病などで状態が悪くなった歯を治療し、機能性を回復する点が重視されます。そこに美しさの観点をプラスし、患者さんのお口の健康美を得るための治療が審美治療です。
審美治療の代表格はセラミック治療で、今ある歯の色・形・向きを美しく整えられるため、見た目はもちろん機能性も上がります。審美治療で歯の機能性を上げることで、結果的に歯を長く維持できるでしょう。

セラミック治療の特徴

セラミック治療の特徴
一般的にむし歯治療で行われる補綴処置・根管治療には、さまざまな素材が使われています。ところが、保険診療で一般的に広く使われている銀歯は金属アレルギーの方は使用できません。また、安価に利用できるコンポジットレジンは耐久性に欠け、変色しやすい傾向にあります。
さらにこれらの素材は経年変化で変形しやすく、治療箇所が再びむし歯になる可能性も否定できません。これらの欠点を補いつつ、高い審美性を得られる治療法がセラミック治療です。

変色しにくく汚れが付きにくい

セラミックは、陶器と同じ素材が使われています。患者さんそれぞれの天然歯に合わせた自然な色彩を表現しやすいとともに、長期間使用しても変色しにくいのが特徴です。治療から時間が経ってもセラミックの歯の色が周囲から浮いて見える心配が少ないでしょう。
見た目が気になる前歯の治療にセラミックがよく使われるのはこのためです。さらに、陶器の皿の表面が滑らかで汚れが付きにくいように、セラミックの歯も天然歯より汚れが付きにくいのも特徴です。

きれいな状態を維持しやすい

セラミックの汚れが付きにくい特徴は、日頃の歯磨きによる汚れの落としやすさにもつながります。コーヒーやワインなどの食品の着色、または経年変化による歯の黄ばみが生じにくくなり、きれいな状態を維持しやすいでしょう。
また、補綴処置に金属を使用していると、徐々に金属イオンが溶け出して歯茎が黒く変色する恐れがあります。しかし金属を使用しないセラミック治療なら、歯だけでなく歯茎の美しさも保てます。

むし歯になりにくい

セラミックは歯垢が付着しにくく落としやすい特性から、むし歯になりにくいのもメリットです。また、生体組織との親和性および安定性が高く、辺縁まで精密な加工が可能です。
これにより、治療で歯に開けた穴に誤差なくぴったりと収まる形に形成できます。接着剤との接合にも優れ、患部を密閉して細菌の侵入を防げるため、再感染予防にもなります。変形しにくい特性により、長期間にわたって再感染を防げるでしょう。

セラミック治療は老後まで持つ?

セラミック治療は老後まで持つ?
セラミックの歯はほかの素材よりも寿命が長く、平均して10年以上持つとされています。
天然歯と同様に口腔環境に左右されますが、十分にケアを行っていれば20年程度継続して使用できる場合もあるでしょう。
しかし、古くなったセラミックを使い続けていると、破損しやすくなっていきます。セラミックの状態を定期的に確認しながらメンテナンスを行い、適切な時期に交換する必要があります。
とはいえ、セラミック治療を行っているとむし歯・歯周病になりにくい口腔環境を作れるため、自分の健康な歯を長く残しやすくなります。

セラミック治療を長持ちさせるには?

セラミック治療を長持ちさせるには?
セラミック治療を受けたら、できる限り長持ちさせたいと思うでしょう。どの程度長く維持できるかは、患者さんによって異なります。よい状態でセラミックを長持ちさせるために気を付けるべきポイントを解説します。

素材の選び方にこだわる

セラミック治療に使用される素材は1種類ではありません。それぞれの種類によって特性が異なるため、違いをよく理解して素材を選ぶことが大切です。
例えば、よく用いられているe-max、適度な審美性・耐久性が得られる素材です。一方、原料がガラスなので衝撃に弱いというデメリットがあります。e-maxクラウンの費用相場は、90,000~150,000円(税込)程です。
耐久性を強化した素材では、ジルコニアがあります。人工ダイヤモンドと呼ばれるほど丈夫で、噛み合わせで重要な臼歯に使用しても安定して使えるのが魅力です。しかしe-max程の審美性は高くなく、硬すぎて対合歯を痛めるリスクがあります。ジルコニアクラウンの費用相場は、90,000~180,000円(税込)程です。
コンポジットレジンをベースにセラミックの粉末を加えた、ハイブリッドセラミックも普及しています。正確にはセラミックではないものの、クラウンの費用相場が70,000〜90,000円(税込)程で、セラミックの耐久性を安価に試したい方向きの素材です。
このように、それぞれの素材のメリット・デメリットや費用相場を理解したうえで自分がどの点を重視するかを考え、素材を選ぶことが大切です。

普段のケアをしっかり行う

天然歯でもセラミックの歯でも、長持ちさせるには普段のケアが重要です。毎日歯磨きは行っていても、日常的にデンタルフロス・歯間ブラシを使用していなければ、歯間に歯垢が残っているかもしれません。歯並び・歯の形状は、人によって大きく異なります。適切なケアが行えるように、自分の歯に合う歯ブラシを選びましょう。
そして、過度に力を入れず優しい力で丁寧に磨くことを意識してみてください。普段のケアをしっかり行い、口腔内を清潔な状態に維持しましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

毎日注意してケアを行っていても、自分で見えない部分や歯ブラシが届きにくい場所に磨き残しは生じてしまいます。そのため、口腔内全体を健康に保てるよう、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けるとよいでしょう。
一般的に、3〜6ヵ月に1回のペースで定期健診やクリーニングなどの予防治療を受けることが推奨されています。
歯科医院によっては歯質を強化する効果があるフッ素塗布や歯磨きの指導を行ってもらえる場合もあり、普段のケアの質をさらに高められるでしょう。

歯ぎしり・食いしばりに注意する

セラミックの歯が破損してしまう原因に、歯ぎしり・食いしばりが挙げられます。陶器の皿は落とす以外にも、圧迫され強い負荷がかかることでも割れてしまいます。同様に、セラミックの歯も歯ぎしり・食いしばりで強い負荷が継続的にかかると、割れや破折が起こる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりは、ご自身も自覚していない場合があります。セラミックの歯やほかの健康な歯を守るためにもあらかじめ検査をし、改善してからセラミック治療に移るとよいでしょう。また、ナイトガードを使用して睡眠時に歯にかかる負担を軽減させるのもおすすめです。

セラミック治療を受ける歯科医院選びが大切

セラミック治療をどの歯科医院で受けるかにもこだわりましょう。
大事なポイントとして、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明をしてくれるかが挙げられます。治療内容に関して患者さんがきちんと理解できるよう十分に説明をしてくれる歯科医院なら、不安なく治療を受けられるでしょう。
また、セラミック治療歯科医院の設備および歯科医師の技術力によって仕上がりに差が生まれるため、注意が必要です。なかには、歯科用CTや位相差顕微鏡をはじめとする高度な機器を使い、より精密な治療を行っている歯科医院もあります。むし歯を取り残さずに除去できているか、十分に滅菌してからセラミックを合着しているかで、その後の再感染を防止できるかが変わります。さらに、むし歯を除去する際に健康な部分まで無駄に取りすぎていないかどうかも、歯を守るうえでは重要です。患者さんの歯を守るために力を尽くしてくれる歯科医院を選ぶなら、その後のメンテナンスも受けやすいでしょう。

セラミックによる審美治療なら立川やました歯科にご相談を

立川やました歯科
セラミックによる審美治療を検討中なら、東京都立川市高松町にある立川やました歯科を受診してみてはいかがでしょうか。むし歯・歯周病をはじめとする一般歯科治療から、審美治療や予防治療、根管治療などの専門性の高い診療まで、幅広く対応されている歯科医院です。

見た目だけではなく安全性・機能性も重視した審美治療

立川やました歯科は、見た目はもちろん、患者さんが長く使い続けられるように安全性・機能性も重視した審美治療に力を入れられています。根管治療後の補綴、あるいは劣化した銀歯やコンポジットレジン部分の治療に、主にセラミックを使用されています。幅広い症例に対応できるように素材の種類や治療プランが複数設けられているので、希望に合わせた治療方針を立ててもらえるでしょう。

さらに立川やました歯科は、審美性に加え強度・清潔さに優れたジルコニアセラミックでの審美治療も多数経験されています。セラミックの種類に迷っている方はまず相談してみるとよいでしょう。

自分の歯を残すための予防治療にも注力

立川やました歯科
自分の歯をきれいに残すためには、なるべくむし歯・歯周病などの歯科治療を行わないでよい口腔環境を維持することが大切です。予防治療にも注力されている立川やました歯科では、スケーリングPMTCを行っています。

スケーリングは、歯ブラシでは除去できない歯垢・歯石を専用機器で除去する治療です。歯茎の検査で歯周病の状態をしっかり把握してから行われるため、歯周病を未然に防げます。PMCTは、歯科医師・歯科衛生士が行うクリーニングです。口腔状態のチェックや歯石除去、歯の清掃を重点的に行ってもらえるため、お口の病気全般を予防できます。

また、立川市では妊娠中の方に歯科健診を行う妊婦歯科健康診査や、20歳以上の立川市民を対象とした成人歯科健康診査を無償で提供しています。

立川やました歯科は歯科医師会に所属しているため、この2つの制度を利用できます。より多くの方が予防治療を受けてお口の健康を保てる体制が整えられています。

患者さんに寄り添ったわかりやすく丁寧な治療

歯科治療が遅れる大きな原因の1つは、治療に伴う不安や痛みです。しかし先延ばしにしていると、結果的に重症化して歯を失う恐れがあります。

立川やました歯科は、患者さんの気持ちに寄り添うことを大切にされています。要望に真摯に耳を傾けるとともに、適切な治療に心から納得してもらうために、わかりやすく丁寧に説明するよう心がけているとのことです。また、痛みの少ない治療にも取り組まれていて、治療中には声かけも行い、患者さんの不安を軽減するためにきめ細やかな気遣いをされています。

さらに、院内はバリアフリー構造で、プライバシーに配慮した個室を完備しています。身体的・精神的理由により通院が難しい方のために訪問歯科診療にも対応されているため、家族全員で頼れる歯科医院です。

立川やました歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

高松町二丁目バス停より徒歩1分

東京都立川市高松町2-15-12

診療時間
9:30~13:00
15:00~19:00

〇:14:00-17:00

【費用(税込)】
◾️詰め物(インレー)
 ・ハイブリッド:保証期間2年間 33,000円
◾️セラミックの詰め物
 ・セラミック:保証期間 3年間 49,500円
 ・ジルコニア:保証期間 3年間 49,500円
 ・ゴールドの詰め物:保証期間 3年間 55,000円
◾️被せ物(クラウン)
 ・ハイブリッド:保証期間 1年間 77,000円
◾️セラミックの被せ物
 ・e-max:前歯 保証期間 2年間 110,000円、臼歯 保証期間2年間 99,000円
 ・ジルコニアセラミック:保証期間 3年間 121,000円
 ・ジルコニア(プレミアム):保証期間 3年間 121,000円
 ・ジルコニア(スタンダード):保証期間 3年間 99,000円
 ・ゴールド:保証期間 3年間 132,000円

【治療期間】2〜3週間
【治療回数】2〜4回

この記事の監修歯科医師