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セラミック治療で後悔する原因を解説!メリットとデメリットを説明

 更新日:2023/09/27
セラミック 後悔

歯科治療は、セラミックの開発および普及が進んだことで、新しいステージへ移行したといっても過言ではありません。セラミックを用いた治療にはそれぐらい優れた点が多く、銀歯やレジン歯にはないメリットがたくさんあります。もちろん、どのような治療法にも良い面と悪い面があるため、セラミック治療に伴うデメリットに目を背けるわけにもいきません。
ここではセラミック治療で失敗しないためにも、後悔する原因やセラミック治療のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

坂本 浩一

監修歯科医師
坂本 浩一(さかもと歯科)

プロフィールをもっと見る
1997年 東京歯科大学卒業
2000年 さかもと歯科開業
専門分野
一般歯科全般
インプラント
趣味
車・ドライブ・グルメ

セラミック治療とは

セラミック治療とは

セラミック治療とは、文字通りセラミックを使った歯科治療です。一般的な保険診療では歯科用合金や歯科用プラスチックを使用するケースがほとんどのため、自費診療を選択しない限りセラミックで歯を治療する機会はなくなります。そんな中、最近ではセラミック治療を受けるために自費診療を選択する方が増えてきていますセラミックにはそれだけの魅力があるということでしょうが、中にはセラミック治療で後悔してしまうケースもあるようです。

セラミック治療で後悔する原因

セラミック治療で後悔する原因

セラミック治療で後悔する主な原因について見ていきましょう。

セラミックが割れた・欠けた

歯科治療で使用するセラミックは、食器などに使われるセラミックとほぼ同じ素材です。硬くて丈夫なのですが、極端に強い衝撃が加わると割れたり、欠けたりしてしまいます。
割れたセラミック歯は修理することがほぼ不可能なため、再治療をする必要があります。

支台歯がむし歯になった

セラミック治療後のケアの状態が良くないと、被せ物を装着した支台歯(しだいし)がむし歯になってしまうことがあります。専門的には二次う蝕(しょく)と呼ばれるもので、セラミックの被せ物を外さざるを得なくなるでしょう。
むし歯を削った後には、また新しいセラミック歯を作り直して装着しなければなりません。また、むし歯の重症度が高い場合は、歯の神経を抜いたり根管治療を行ったりする必要性も出てきます。

神経が痛くなった

セラミック治療を行った歯は、いくつかの理由で神経に痛みが生じることがあります。例えば、セラミックの被せ物の形や高さが合っていないと支台歯に過剰な負担がかかってしまい、歯髄炎(しずいえん)を引き起こすことがあります。
歯の神経の近くまで支台歯を削った場合も痛みなどの不快症状が生じやすいです。その他、支台歯がむし歯になったり、外傷を負ったりしたケースでも神経が痛くなる可能性があります。

歯茎が下がり、被せ物の境目が目立つようになった

セラミック治療後に歯周病を患うと、歯茎が下がって被せ物の境目が目立つようになります。口元の見た目が悪くなるため、セラミック治療を受けたことを後悔する人も少なくありません。ただし、こうした症状はセラミック治療だからこそ起こりやすいというわけではなく、プラスチックなどの他の素材でも起こります。

セラミック治療で後悔しないためにデメリットを理解しよう

セラミック治療のデメリット"

セラミック治療で後悔や失敗をしないためには、デメリットとリスクを正しく理解しておく必要があります。

割れる恐れがある

保険診療の銀歯は、強い衝撃が加わっても割れることはまずありません。レジン歯は割れたり、摩耗したりするリスクは高いものの、修理しやすい点がセラミックとは異なります。一方、セラミックには強い衝撃で割れやすく、修理が難しいという点があります。

保険が効かない自費診療である

セラミック治療は、保険が適用されません。一部、保険診療でも使えるセラミックがありますが、それは「ハイブリッドレジン」と呼ばれるもので、歯科用プラスチックに近い素材です。オールセラミックジルコニアセラミックなどは、原則として全額自己負担の自費診療となることをあらかじめ理解しておきましょう。

神経を抜く場合がある

セラミック治療では、銀歯などによる治療よりも多めに歯を削らなければなりません。それはセラミックの詰め物・被せ物を薄く作ると、割れるリスクが高まるからです。歯質を多く削れば、詰め物・被せ物の厚みを十分に確保できますが、神経との距離が近づくため、抜髄(ばつずい)処置が必要となるケースもあるようです。そのため、歯の神経を残すことを最優先に考えるのであれば、銀歯などによる治療の方が向いている場合もありえるでしょう。

セラミックには寿命がある

セラミックは天然歯そっくりな仕上がりが期待できる素材ではあるものの、あくまで人工物であることを忘れてはいけません。どんなに美しくてよく噛めるセラミックにも寿命はあります。一般的なセラミックインレーセラミッククラウンは、治療から10年くらい経つと寿命を迎える点に注意しましょう。一方で、治療後のケアをしっかり行えば、その寿命を延ばすことも難しくはありません。

ホワイトニングが難しくなる

歯科医院のホワイトニングでは、漂白作用のある薬剤を使用します。過酸化水素や過酸化尿素は、ブラッシングやクリーニングでは取り除けない汚れを化学的に分解・除去することが可能なのですが、その効果が認められるのは天然歯に限られます。本物の歯と同じような色調・光沢・透明度を備えたセラミックなら、天然歯同様のホワイトニング効果が得られそうなものですが、実際はそうではないのです。

もちろん、セラミック製の詰め物・被せ物を入れた部位以外はホワイトニングすることができます。けれども、歯列全体で見た場合は、セラミックを入れた部分だけに色ムラのような不調和が生じるリスクは避けられません。そういう意味で、セラミック治療を受けるとホワイトニングが難しくなるといえるのです。

セラミック治療で後悔しないためにメリットを理解しよう

セラミック治療のメリット

ここまで、セラミック治療で後悔する理由やこの治療法に伴うデメリットについて解説してきました。ネガティブな部分ばかりクローズアップしてきたので、セラミック治療に対して否定的な感情を抱くようになった方もいるかもしれません。それではセラミック治療について正しく理解したことにはなりません。なぜなら、セラミック治療のメリットを見落としているからです。セラミックはどちらかというとメリットの方が多い素材です。具体的には、次に挙げるような利点があります。

天然歯に近い見た目の美しさ

セラミック治療の大きなメリットは、審美性の高さです。セラミック治療が得意な歯科医師が適切な方法で治療すれば、患者さんそれぞれの歯に酷似した詰め物・被せ物に仕上げられます。同じ白色材料であるコンポジットレジンに比べても、見た目の美しさで優るといえるでしょう。

金属アレルギーの心配がない

詰め物・被せ物をセラミックで作り、土台もノンメタルで統一すれば、金属アレルギーのリスクをなくすことができます。詰め物・被せ物による金属アレルギーは、治療から数年たった頃に発症するケースも珍しくありません。しかし、セラミックだけで治療した場合は、10年後、20年後も金属アレルギーを心配する必要がなくなるでしょう。

白さが長持ちする

セラミックは、安定性が高い材料です。お茶碗やお皿に使われているセラミックが変色しにくいように、セラミック製の歯も同じことがいえます。治療から数年経過しても、理想に近い白さを維持することができるでしょう。

歯茎が黒ずむ心配がない

銀歯や金属製の土台を使った治療では、メタルタトゥーという歯茎が黒ずむリスクを伴います。唾液などの刺激によって溶け出した金属イオンが歯茎に沈着する現象で、口元の審美性を損なってしまいます。それ自体が口や全身の健康を直接的に害するわけではありませんが、できれば予防したいものです。セラミックのみを使用したメタルフリー治療なら、メタルタトゥーのリスクを軽減することが可能です。

二次むし歯になりにくい

セラミックで作った詰め物・被せ物は、歯科用合金やコンポジットレジンで作ったものよりも歯質に適合しやすいです。人工歯と歯との間に不要なすき間が生じにくいことから、細菌の侵入を防ぎやすくなっています。その結果、二次むし歯のリスクも低下します。

セラミック治療で後悔しないために気をつけるべきこと

セラミック治療で後悔しないために気をつけるべきこと

セラミック治療のメリットもご理解いただけたかと思います。
続いては、後悔しないために以下の点に注意しましょう。

セルフケアをしっかり行う

セラミック治療後のケアは、治療前よりもしっかりと行いましょう。セラミック歯は、銀歯やレジン歯よりも汚れが付きにくいのですが、セルフケアを怠れば歯垢・歯石がたまります。

治療後は定期的に検診を受ける

3~4ヵ月に1回くらいの頻度で定期検診を受けていれば、セラミック歯の異常を早期に発見しやすくなります。むし歯の再発や歯周病の発症なども予防しやすくなることでしょう。

耐久性の高い素材を採用する

ひと言でセラミックといってもその種類は多様です。いわゆるハイブリッドセラミックには、歯科用プラスチックも含まれているため、耐久性においては標準的なセラミックに劣ります。奥歯の治療をする場合は、金属に匹敵するほどの硬さを備えたジルコニアを選択するのも良いでしょう。治療する部位や噛む力の違いなども考慮した上で、自分に合ったセラミック材料を選ぶことが大切です。

経験豊富な歯科医院を選ぶ

セラミック治療は、原則として自費診療となります。実績や経験の豊富さは、歯科医師・歯科医院によって異なります。当然ですがセラミック治療の経験が豊富な歯科医院を選んだ方が仕上がりも良くなりやすいといえるでしょう。

セラミック治療を受けるならさかもと歯科に相談を

さかもと歯科

今回は、セラミック治療で後悔する原因や施術に伴うメリット・デメリットについて解説しました。セラミックも決して万能な素材ではないため、治療に伴うリスクやデメリットまでをきちんと理解しておくことが大切です。セラミック治療を信頼できる歯科医院で受けたいという方は、さかもと歯科にご相談ください。

機能だけでなく歯本来の自然な美しさを再現

さかもと歯科では、天然歯が持つ咀嚼機能だけでなく、審美性まで忠実に再現したセラミック治療を行うことを心がけています。治療する部分ごとに適切な素材を用いることで、歯の摩耗を予防し、長期にわたって機能性と審美性を維持できるように施術を行っています。前歯には白さと透明感に特長のある素材、奥歯にはすり減りにくい硬い素材を使うなど、患者さんの歯の摩耗具合や質を踏まえて、長い間使用できるように治療することを徹底しています。

豊富な種類のセラミック治療に対応

さかもと歯科

セラミック治療の歯科医院選びで後悔しないためには、材料の選択肢が豊富である点も重要なポイントの一つです。さかもと歯科なら様々な種類のセラミックを用意しているため、さまざまなご要望に応えることができます。とにかくきれいなセラミック歯が欲しい、10年経っても壊れない丈夫な人工歯を入れたい。カウンセリングではそうした希望を率直に伝えると良いでしょう。

>さかもと歯科のセラミック治療の費用についてはこちら

医療法人社団浩友会さかもと歯科の基本情報

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15:00~19:00

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