「皮膚のかゆみ」の原因はご存知ですか?医師が徹底解説!
主に、皮膚に発疹があってかゆい、なにもないのにただかゆいなど、皮膚の状態にかかわらずかゆみがでる状態のことを指します。また、全身のいたるところがかゆく、ずっとかゆみが持続することもあれば波があることもあり、場合によっては夜間もかゆみで寝られないということもあります。
かゆみがあると、睡眠不足になる、全身がだるい、集中力に欠けてしまうなど、生活の質に大きく関わってしまいます。また、かゆくて掻いてしまうとそこから細菌がはいりこみ、蜂窩織炎などの感染症のもとになってしまうこともあるのです。
皮膚がかゆくなる原因は、皮膚の乾燥やアレルギー反応、皮膚のバリア機能が壊れてしまうことなどです。
かゆみがでる皮膚の病気は蕁麻疹(じんましん)、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎(金属や汗、植物など)など皮膚炎全般があげられます。そのほかにも、虫刺されや薬の副作用(ホルモン剤や利尿剤、解熱鎮痛剤など)、皮膚掻痒症、特に皮膚が乾燥してしまうことを乾皮症といいます。
また、水ぼうそう(水痘)といった感染症や腎不全や肝硬変、糖尿病や甲状腺機能異常症、鉄欠乏性貧血、悪性腫瘍などの内臓疾患からのかゆみや、なかにはメンタルヘルス不調に伴う場合など多岐にわたります。
高齢者では乾皮症、若い人ではアトピー性皮膚炎が皮膚のかゆみの原因となる病気として挙げられます。
すぐ病院に行った方が良い「皮膚のかゆみ」症状は?
息苦しい、唇が腫れる、顔が腫れる、強い腹痛がある、下痢があるなどの場合には、すぐに病院を受診しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な診療科目は皮膚科、内科、腎臓内科、糖尿病内科、内分泌内科です。皮膚疾患、内臓疾患もない場合には精神科の受診も考えていきます。
問診、診察、血液検査パッチテスト、皮下検査、画像検査(レントゲン、CTなど)、超音波検査などを実施する可能性があります。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから症状があるのか、他に気になる症状はあるのか、などを医師へ伝えましょう。
治療をする場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。