「目の下が赤い」原因・対処法はご存知ですか?医師が徹底解説!
目の下が赤いと、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
監修医師:
金 仁星(医師)
化粧品検定2級、英語発音指導士® 所有
「目の下が赤い」症状で考えられる病気と対処法
目の下が赤いという症状は、目の周りの皮膚が炎症を起こしたり、血管が拡張したりすることで起こります。原因としては、アレルギー、眼精疲労、乾燥肌、紫外線などが考えられます。対処法としては、目の保湿や冷却、アイマスクや目薬の使用などがあります。この記事では、目の下が赤い症状で考えられる病気と対処法について詳しく説明し、どんな場合に病院受診を行う必要があるのか解説していきます。
目の下が赤い症状で考えられる原因と治し方
目の下が赤い症状は、アレルギー性のものや、目の乾燥や疲労などが原因で起こることが多いです。
目の下が赤くなったときには、まずは目を清潔に保ち、冷やすことで症状を落ち着かせることができます。また、目薬や保湿クリームなどを使用すると、目の乾燥やかゆみを和らげる効果があります。しかし、これらの処置で改善しない場合や、症状がひどくなる場合には、医師の診察を受ける必要があります。
考えられる病気や原因には、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの皮膚疾患や、花粉症や疱瘡などのアレルギー性のものがあります。また、眼精疲労や睡眠不足などの生活習慣の乱れも影響する可能性があります。
目の下が赤い症状に対しては、皮膚科や眼科に受診することをおすすめします。受診時には、いつから症状が出たか、どんなものに触れたか、アレルギー歴や服用している薬などを医師に伝えると診断に役立ちます。また、目の下が赤くなると感染症の可能性もあるため、発熱や全身倦怠感などがある場合には、早めに受診することが重要です。
目の下が赤くてかゆい症状で考えられる原因と対処法
目の下が赤くてかゆい症状は、アレルギー性の皮膚炎や乾燥肌などが原因で起こることがあります。目の下は皮膚が薄く、刺激に弱い部分なので、化粧品や花粉などに反応しやすいです。
目の下が赤くてかゆい場合は、まずは冷やして血行を促進し、炎症を抑えることが大切です。冷たいタオルやアイスノンなどを目の下に当てて、10分程度冷やします。また、かゆみを感じるときは、絶対にかかないようにしましょう。かくと皮膚が傷ついて、症状が悪化する可能性があります。
長く続く場合は、皮膚科やアレルギー科に受診することをおすすめします。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの病気が隠れている可能性があります。受診時には、化粧品や洗剤などの使用歴や、花粉症などのアレルギーの有無などを医師に伝えましょう。また、目の下以外にも発疹や腫れなどがある場合は、早急に医師の診察を受けてください。重度のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックの危険性があります。
目の下が赤くて痛い症状で考えられる原因と対処法
目の下が赤くて痛い症状は、アレルギー性結膜炎やドライアイなどの目の炎症、眼精疲労やストレスなどの生活習慣の影響、あるいは目の下の皮膚が薄くなって血管が透けて見えることなどが原因と考えられます。
すぐにできる処置としては、目を温めたり冷やしたりすることで血行を良くし、目の炎症や疲労を和らげることができます。また、目をこすらないように注意し、アイドロップや人工涙液などで目を潤すことも効果的です。
原因によっては、眼科や皮膚科などの専門医に受診する必要があります。特に、目のかゆみや充血、分泌物などがある場合は、アレルギー性結膜炎や細菌性結膜炎などの感染症の可能性が高いので、早めに眼科を受診してください。受診時には、症状の始まりや持続期間、使用している化粧品やコンタクトレンズなどを医師に伝えると診断に役立ちます。
目の下が赤く腫れている症状で考えられる原因と対処法
目の下が赤く腫れているときは、目の周りの皮膚や結膜が炎症を起こしている可能性があります。かゆみや痛み、目やになどの症状がある場合もあります。
すぐにできる処置としては、冷やしたタオルやアイマスクで目を冷やすことや、目をこすらないことが大切です。考えられる病気や原因には、アレルギー性結膜炎、麦粒腫、眼窩蜂窩織炎などがあります。
目の周りが赤く腫れる場合は、眼科を受診することをおすすめします。受診時には、いつから症状があるか、他に何か症状があるかなどを医師に伝えましょう。強い痛みや発熱がある場合は、早急に受診する必要があります。
目の下が赤く斑点がある症状で考えられる原因と対処法
目の下が赤く斑点がある症状は、アレルギー性の皮膚炎や血管炎などが原因で起こる可能性があります。特徴としては、かゆみや腫れ、熱感などが伴う場合が多いです。
すぐにできる処置としては、目の下に冷たいタオルや保冷剤を当てて、炎症を抑えることが効果的です。また、目の下をこすらないように注意しましょう。こすると症状が悪化するだけでなく、感染のリスクも高まります。
考えられる病気や原因としては、花粉症やほこりなどのアレルギー物質による接触性皮膚炎、自己免疫疾患や感染症による血管炎、高血圧や血液の凝固異常による出血などが挙げられます。
どんな病院・科に行くべきかは、症状の原因によって異なりますが、まずは皮膚科や眼科で診てもらうことをおすすめします。受診時には、いつから症状が出たか、かゆみや痛みの程度、アレルギー歴や持病などを医師に伝えましょう。また、目の下が赤く腫れて視界がぼやけたり、発熱や全身の倦怠感などがある場合は、重度のアレルギー反応や血管炎の可能性があるので、早急に医師の診察を受けてください。
目の下が赤くてあざがある症状で考えられる原因と対処法
目の下が赤くてあざがある症状は、目の周りの皮膚や血管が傷ついたり、血液の流れが悪くなったりすることで起こります。目の下に赤い斑点や青黒い色素沈着が見られます。触ると痛みや腫れがあります。目の動きにも影響が出る場合があります。
目の下に冷たいタオルや氷嚢を当てて、血管を収縮させて血流を改善します。また、頭を高くして寝ることで、重力による血液の滞りを防ぎます。
目の下のあざは、目の周りに強い衝撃を受けたり、紫外線や老化による皮膚の弱化、アレルギー反応、高血圧や血液の凝固異常などが原因となる場合があります。
目の下のあざは一般的には自然に治癒しますが、痛みや腫れがひどい場合や、視力障害や頭痛などの他の症状がある場合は、眼科や皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。また、目の下のあざが突然出現したり、原因不明で頻繁に起こったりする場合は、内科や血液内科などで検査を受ける必要があります。
すぐに病院へ行くべき「目の下が赤い」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
視力が低下したり、見えにくい場合は、眼科へ
目の下の白目部分が真っ赤になり、物がぼやけて見えることがあります。これは結膜下出血という病気で、目の表面の血管が破れて出血することで起こります。原因は高血圧や血液の凝固異常などが考えられます。
結膜下出血は自然に治ることが多く、特に危険な病気ではありません。しかし、視力低下が伴う場合は、他の眼の病気が隠れている可能性もあります。例えば、糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性などは、網膜に障害を起こして視力を低下させる病気です。
結膜下出血は眼科で診察を受けることができます。ただし、視力低下がある場合は、早めに受診することが重要です。高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合は、内科や循環器科などで適切な治療を受ける必要がある場合もあります。
受診・予防の目安となる「目の下が赤い」ときのセルフチェック法
- ・目の下が赤い以外に目のかゆみや痛みがある場合
- ・目の下が赤い以外に目ヤニが過剰に出る、または目の周りが腫れている場合
- ・目の下が赤い以外に視力が低下したり、見えにくい場合
「目の下が赤い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「目の下が赤い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
赤クマ
赤クマとは、目の下の靱帯が緩んで眼窩脂肪が前に出てしまい、血管がうっ血して赤く見える病気です。赤クマの原因は、加齢や遺伝、睡眠不足、ストレスなどが考えられます。
対処する方法としては、目の下のマッサージや冷やすこと、十分な睡眠や水分補給などがあります。また、治療する方法としては、レーザー治療やヒアルロン酸注射などがあります。赤クマが気になる場合は、皮膚科や美容外科などに相談してみましょう。
赤クマが重度であったり、他の症状がある場合は、早めに医師に診てもらうことが大切です。
充血
充血とは、目の表面にある血管が拡張して赤くなる状態です。充血の原因はさまざまで、目の乾燥やアレルギー、感染症、眼圧の上昇などがあります。充血によって目がかゆい、痛い、ぼやけるなどの症状が出る場合もあります。
充血の対処法としては、目を清潔に保つことや、人工涙液や抗アレルギー薬などの目薬を使用することがあります。また、目をこすらないことや、十分な睡眠や休息をとることも大切です。充血が長く続く場合や、ひどくなる場合は、早めに病院へ行くことが必要です。
充血の原因によって受診すべき科が異なりますが、一般的には眼科を受診することが推奨されます。眼科では、目の検査や診断を行い、適切な治療法を指示してくれます。充血は放置すると視力に影響を及ぼす可能性があるので、早期の受診が望ましいです。
「目の下が赤い」ときの正しい対処法は?
目の下が赤いときは、まずは症状の原因を特定することが大切です。目の下が赤い原因は、アレルギー、目の疲れ、乾燥、紫外線など様々です。原因によって対処法も異なります。
アレルギーの場合は、アレルゲンを避けることが最優先です。目の下にかゆみや腫れがある場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏などを使用すると効果的です。市販薬を使用する際は、必ず用法用量を守りましょう。
目の疲れの場合は、目を休めることが重要です。パソコンやスマホなどの画面から目を離し、適度にまばたきをして目の乾燥を防ぎましょう。また、目の周りの筋肉をほぐすマッサージや、目元用の美容液やクリームなどでスキンケアをすると良いでしょう。
乾燥や紫外線の場合は、保湿と日焼け止めが必要です。目の下は皮膚が薄く乾燥しやすい部分なので、化粧水や乳液などでしっかり保湿しましょう。また、紫外線は肌にダメージを与えるだけでなく、色素沈着やシミの原因にもなります。日焼け止めクリームやサングラスなどで紫外線対策をしましょう。
患部を冷やすか温めるかは、症状によって異なります。一般的には、目の下が赤くて熱を持っている場合は冷やす方が良く、目の下が赤くて冷たく感じる場合は温める方が良いと言われています。ただし、冷やしすぎたり温めすぎたりすると逆効果になることもあるので、注意しましょう。
早く治したい時は、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけましょう。特にビタミンCやビタミンEなどは肌に良いとされています。また、水分補給も大切です。水分不足は血行不良や老廃物の排出不良につながります。
応急処置をしても症状が収まらない場合は、医師に相談することをおすすめします。目の下が赤いだけでなく、発熱や頭痛など他の症状がある場合は、重い病気の可能性もあります。自己判断せずに早めに診察を受けましょう。
「目の下が赤い」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「目の下が赤い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
目の下が赤く腫れているときは眼科と皮膚科どちらに行くべきですか?
金 仁星 医師
目の下が赤く腫れているときは、原因によって眼科と皮膚科どちらに行くべきかが異なります。一般的には、目の痛みやかゆみ、涙や目やになどの目の症状がある場合は眼科、皮膚の痒みや湿疹などの皮膚の症状がある場合は皮膚科を受診するとよいでしょう。また、アレルギー性の原因の場合は耳鼻咽喉科も選択肢になります。
寝不足が原因で下まぶた・目の下が赤くなることはありますか?
金 仁星 医師
寝不足が原因で下まぶたや目の下が赤くなることはあります。寝不足は血行不良や炎症を引き起こし、皮膚が薄い目の周りに影響します。赤みを防ぐには、十分な睡眠と保湿が必要です。目の下のクリームやアイマスクも効果的です。
目の下が赤いときのセルフケア方法や市販薬はありますか?
金 仁星 医師
目の下が赤いときは、乾燥やアレルギーなどが原因の場合が多いです。保湿やアレルゲンの除去を心がけましょう。市販薬としては、目の周りに使える保湿薬や抗アレルギー薬の点眼薬がおすすめです。ただし、症状が1週間以上続く場合は皮膚科や眼科を受診してください。
目の下が赤くなるのはPCやスマホの使いすぎが原因ですか?
金 仁星 医師
目の下が赤くなるのはPCやスマホの使いすぎが原因とは限りません。目の下の赤みは、アレルギー、乾燥、睡眠不足、ストレスなど様々な要因で起こります。目の下の赤みが気になる場合は、目を休めることや保湿することが大切です。また、症状がひどい場合や長期間続く場合は、医師に相談することをおすすめします。
まとめ
目の下が赤い原因は、アレルギー、乾燥、疲労などさまざまです。しかし、目の下の赤みは見た目にも影響するので、早めに対処することが大切です。この記事では、目の下が赤くなる症状の原因と対策を紹介しました。目の下の赤みを改善するためには、生活習慣の見直しや保湿ケアなどが効果的です。また自然に治る場合も多いのですが、不安や心配なことがあれば医師に相談してくださいね。
「目の下が赤い」症状で考えられる病気
「目の下が赤い」から医師が考えられる病気は22個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
耳鼻咽喉科の病気
- アレルギー性鼻炎
- 鼻炎
アレルギー科の病気
- 花粉症
- 疱瘡
呼吸器科の病気
脳神経内科・脳神経外科の病気
- 顔面神経痛
血液内科の病気
内科の病気
- 糖尿病
- 睡眠不足
アレルギーや眼精疲労、乾燥肌、紫外線などが原因となり、目の周りの皮膚が炎症を起こしたり、血管が拡張したりすることで起こる可能性があります。
「目の下が赤い」に似ている症状・関連する症状
「目の下が赤い」と関連している、似ている症状は11個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
「目の下が赤い」症状の他にこれらの症状がある場合でも「結膜炎」「アレルギー性鼻炎」「蕁麻疹」「花粉症」「気管支喘息」「顔面神経痛」「貧血」「糖尿病」などの疾患の可能性が考えられます。目のかゆみや痛みがある場合、目やにが過剰に出る場合、目の周りが腫れている場合、視力が低下したり見えにくい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。