貧血の症状や原因、治療方法とは?
貧血(読み方:ひんけつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
相澤 摩周 医師 医療法人相沢内科医院 院長
貧血とは
貧血とは血液のなかを流れている血球成分の一つである赤血球数が減少する、あるいは赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)が低下することにより生じます。Hbは酸素を結合して全身を回っているので、貧血になると脳が酸素不足になり、そのため立ちくらみ、めまい、失神などの症状を呈します。貧血の定義はRBCやHbが年齢相応正常範囲内の値から低下した状態をいい、RBCの大きさや含まれるHb量から小球性低色素性貧血、正球性正色素性貧血、大球性正色素性貧血に分類されます。その原因は多様です。
引用:徳洲会グループ
https://www.tokushukai.or.jp/treatment/internal/blood/hinketsu.php

貧血の症状
顔色が悪い、体がだるい、疲れやすい、動悸がする、めまいがする、息切れがする、といった症状が現れます。溶血性貧血では黄疸(眼球結膜が黄色くなる、皮膚も黄色味を帯びる)の症状が出ます。また、胆石や脾腫を伴うこともあります。
引用:徳洲会グループ
https://www.tokushukai.or.jp/treatment/internal/blood/hinketsu.php

貧血の原因
貧血の原因は数多くありますが、貧血が生じる仕組みを大きく分けると、ほとんどの場合次の3種類に分類されます。
・失血(大量の出血)
・赤血球の産生不足
・赤血球の大量破壊引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/13-血液の病気/貧血/貧血の概要

高齢者の場合には、消化器系のがんや胃潰瘍の疑いがあることがあります。
貧血の検査法
症状を自覚する前に、定期的な血液検査で貧血が見つかることもあります。
採取した血液のヘモグロビン値が低く、ヘマトクリット値(全血液量に占める赤血球の割合)も低ければ、貧血と診断されます。ほかにも、血液サンプルの顕微鏡による検査や、実施頻度は少ないものの、骨髄から採取したサンプルの検査など、貧血原因の特定に役立つ検査があります。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/13-血液の病気/貧血/貧血の概要

貧血の治療方法
貧血の治療は原因によって異なります。
鉄欠乏が原因の場合には鉄剤を補充します。悪性腫瘍や感染症、膠原病などの炎症性の病気がある場合には元の病気を治さないと貧血は改善しません。
骨髄の病気による場合には、健康な造血細胞の移植や抗がん剤治療、輸血を行うことがあります。
原因がわからないといわれている老人性貧血の場合には、定期的に外来で経過観察を行い、進行しないようであれば特に治療は必要ありません。
引用:健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/hinketsu.html
