「炭水化物」と「糖質」の違いはご存知ですか?炭水化物の一日の摂取量も解説!
公開日:2025/01/22


監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。
保有免許・資格
管理栄養士資格
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目次 -INDEX-
「炭水化物」とは?

「糖質」とは?

「炭水化物」と「糖質」の違いとは?

炭水化物の一日の摂取量

炭水化物の効果

機能の維持
炭水化物に含まれるブドウ糖は、血液中ですぐにエネルギーとして利用される速効性を持っています。 脳 神経組織 赤血球 腎尿細管 精巣 酸素不足の骨格筋 上記はぶどう糖しかエネルギー源として利用できない組織です。機能を正常に維持するためには、炭水化物の摂取は必要不可欠です。また、炭水化物はエネルギー源に変換されて筋肉や肝臓にも蓄えられます。しかし、貯蔵量に限界があるため、過剰摂取には注意が必要です。必要な摂取量を守れば、仕事・勉強・運動などのパフォーマンスや集中力アップが期待できます。消化・吸収・代謝を支える
炭水化物に含まれる糖質は、消化管腔内で唾液や膵液に含まれるアミラーゼにより消化されて少糖類や単糖類に変化します。糖類になったものは細胞や血管を経て吸収され、代謝されるとともに各臓器に血糖として送り込まれるのです。つまり、消化・吸収・代謝と3つの機能を支える働きを行っています。生活習慣病の予防
炭水化物に含まれる食物繊維には、生活習慣病を予防する効果があります。食物繊維の一日目標摂取量を維持することで、便秘の改善や空腹時の血糖値低下などが報告されています。ほかにも、心筋梗塞・脳卒中・乳がんなどの予防にも効果があり、食物繊維の摂取量が増えて生活習慣病につながるリスクもほとんどありません。ただし、炭水化物には糖質も含まれているため、炭水化物のみで食物繊維を取ろうとすることは控えてください。また、毎日の食生活や栄養バランスを整えて習慣化することが生活習慣病の予防に効果的です。無理のない範囲で、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。炭水化物の効果的な摂取方法

炭水化物を多く含む食品の摂取
炭水化物を多く含む食品は主食となるものです。例えば、白米・パン・芋・麵類などが挙げられます。砂糖や砂糖を多く使ったジュースやお菓子にも含まれていますが、良質な炭水化物とはいえないため、摂取する食品には注意しましょう。炭水化物と一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品
炭水化物はたんぱく質と一緒に摂取することで、インスリンの相乗効果と筋たんぱく合成量が増大することがわかっています。また、炭水化物とたんぱく質をそれぞれ単独で摂取するよりも一緒に摂取した方が、筋たんぱく分解を抑制したり骨格筋へのたんぱく質蓄積に効果的であったりすることもわかっています。 鮭おにぎり チキンサンドイッチ あくまでも一例ですが、上記のように一緒に摂取できる食べ物や飲み物がおすすめです。サプリメントでも同様の効果が認められています。炭水化物の効果を高める摂取タイミング
炭水化物の効果は人体が機能するためのエネルギーの供給です。炭水化物が不足するとエネルギーが枯渇し、疲労感や集中力の低下を招くことになります。例えば、日中の仕事や勉強のパフォーマンスを上げたいのであれば、朝食でしっかりと炭水化物を摂取するのが効果的です。運動のパフォーマンスを上げたい場合は、1〜2時間前までに摂取するのがよいでしょう。また、運動後2時間以内に炭水化物を摂取することで、筋たんぱく合成促進の効果も期待できます。「炭水化物と糖質の違い」についてよくある質問

ここまで炭水化物と糖質の違いを紹介しました。ここでは「炭水化物と糖質の違い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
砂糖と炭水化物を比べると、どちらが太りやすいですか?
武井 香七 医師
砂糖と炭水化物のどちらが太りやすいというのはありません。そもそも砂糖は人体にとって重要なエネルギー源であり、心身の満足感・料理の味付け・嗜好品など私たちの食習慣を豊かにしてくれるものです。砂糖の成分の80〜99.85%がショ糖です。もちろん、炭水化物にも二糖類としてショ糖が含まれています。太るのは砂糖や炭水化物を摂取したからではなく、偏った食生活や習慣によって生じるものだと留意しましょう。
糖質が少ない炭水化物(食品)について教えてください。
武井 香七 医師
低GIの炭水化物(食品)を選びましょう。GI値(グリセミック・インデックス)は、食品が血糖値に与える影響を示します。例えば、精製されていない全粒粉パン・そば・玄米などの低GI食品は、血糖値の上昇を抑える効果があります。また、食物繊維や調理方法もGI値に影響を与えるため、食べる際にはこれらの要因を考慮することが大切です。




