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「心臓病になりやすい人の特徴」はご存知ですか?なりやすい人の性格も医師が解説!

 公開日:2024/04/07
「心臓病になりやすい人の特徴」はご存知ですか?なりやすい人の性格も医師が解説!

心臓病になりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医が心臓病になりやすい人の特徴・症状・原因・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

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北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「心臓病」とは?

心臓病の代表的なものとしては、虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心不全などがあります。特に、虚血性心疾患は令和2年(2020年)、日本における死因の第2位を占めています。この記事では心臓病になりやすい人やその原因、予防方法などについて解説します。

心臓病になりやすい人の特徴

心臓病になりやすい人にはいくつか特徴があります。性格や生活習慣で当てはまるのもながないか確認してみてください。

A型タイプの性格

心臓病になりやすい人は、A型タイプやA型気質と呼ばれる人に多いとされています。A型タイプの性格をお持ちの人は、活動的で、せっかち、怒りっぽい、競争心や攻撃性が強い、いつも苛立ち気味の性格が多いとされています。このA型タイプの性格は、高血圧や高脂血症、糖尿病、喫煙とは独立した心筋梗塞の危険因子であることも分かっています。

ストレスを受けやすい性格や環境

ストレスはうつ病などの精神的な病気だけでなく、さまざまな病気の原因になります。心臓病もその1つで、ストレスを受けやすい性格の場合は、心臓病になりやすくなります。また、ストレスを受けにくい性格であっても、長時間労働や人間関係によってストレスを受ける場合もあります。

タバコを吸う

タバコを吸うことは、さまざまな病気の原因になりますが、心臓病もその一つです。特に、心筋梗塞などの虚血性心疾患は、タバコを吸わない人に比べて、タバコを吸う人の方がなりやすいとされています。

外食が多い

最近は減塩や脂質を抑えた食事を出す店も増えていますが、外食は塩分や糖質、脂質が多くなりがちです。外食が多いと、塩分や糖質、脂質の量が増えてしまうので、心臓病をはじめさまざまな生活習慣病が増える原因となってしまいます。

運動不足

運動はさまざまな病気の予防に繋がりますが、運動不足はさまざまな病気を引き起こしやすくなります。狭心症や心筋梗塞などの原因である、高血圧や動脈硬化などを運動不足は悪化させる恐れがあります。そのため、運動不足は心臓病の発症に繋がる恐れがあります。

心臓病の代表的な症状

胸の痛み

狭心症や心筋梗塞など心臓病では、胸の痛みが出ることが特徴的です。運動時に悪化することが多いです。安静にしても胸の痛みが続き、それが持続する場合は心筋梗塞などの恐れがあります。このような胸の痛みがある場合は、途中で意識を失ったりすると危険なので、救急車や付き添いを連れて救急診療科を受診するようにしましょう。

息苦しい

心筋梗塞や心臓病では、息苦しい、疲れやすいという症状が出ることがあります。息苦しい症状は、心臓病以外でも見られる症状ですが、胸の痛みとともに息苦しい症状があれば、心臓病が疑わしくなります。その場合は、できるだけ速やかに循環器内科や内科を受診するようにしましょう。

吐き気や嘔吐

心筋梗塞など心臓病では、吐き気や嘔吐などの症状が出ることがあります。しかし、吐き気や嘔吐は、胃腸炎などの病気でも見られる症状です。このように、吐き気や嘔吐だけでは、心筋梗塞以外の病気の可能性も十分にありえます。症状が続く場合は近くの内科を受診するようにしましょう。

脈が飛ぶ

不整脈は、心臓が速すぎたり、遅すぎたり、不規則に拍動したりすると、脈が飛ぶ症状が出る場合があります。中には、命に関わる不整脈もあるため、脈が飛ぶ症状を1日に何度も感じたり、何日も続く場合は内科や循環器内科を受診するようにしましょう。

動悸

動悸は、心臓の拍動を通常よりも強く感じたり、速く感じたりする症状です。心臓の「ドキドキ」を強く、速く感じてしまいます。ストレスや不安な状況でも動悸の症状が出る場合はありますが、動悸がひどい場合や動悸が長引く場合は、内科や循環器内科を受診するのが良いでしょう。

心臓病の主な原因

動脈硬化

動脈硬化は、血管の内側にコレステロールや脂質などが貯まることで、血管壁が厚く、硬くなる状態です。動脈硬化が進行すると血管は狭くなり、血液の流れが悪くなります。そして、さまざまな心臓病の原因になります。特に、動脈硬化は、高血圧や喫煙、高コレステロールなどの生活習慣の影響を受けます。

高血圧

高血圧の状態が続くと、血液が血管壁に与える圧力が高くなるため、動脈が厚く硬くなります。そのため、高血圧は動脈硬化の原因になります。高血圧が長い間持続すると、血管は狭くなり、血管は狭くなり、血液の流れが悪くなります。これが心筋梗塞などの心臓病の原因となるので、高血圧の方は血圧管理のため内科を受診するようにしましょう。

タバコ

タバコを吸わない人に比べて、タバコを吸う人は心筋梗塞などの虚血性心疾患になりやすいとされています。心筋梗塞の最大の原因は動脈硬化です。タバコの煙には約4,000種類以上の化学物質が含まれるとされ、そのうち有害なものは200種類以上もあります。タバコの中の活性酸素が血管を障害して、動脈硬化を進行させます。その結果、狭心症や心筋梗塞などの心臓病になりやすくなります。

ストレス

ストレスはさまざまな病気の原因になりえますが、心臓病に関わることもあります。ストレスがかかると、交感神経が刺激され、脈が速くなり血圧が上昇します。その結果、心臓の働きが活発になり、血管が収縮します。このような状態が続くと心臓機能が低下しやすくなります。また、ストレスがかかる状態が続くと、タバコや生活習慣の乱れを引き起こし、心臓病のリスクを上げることがあります。

運動不足

心臓病と関連がある高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、運動不足と深いかかわりがあります。そのため、運動が十分でないと、動脈硬化や高血圧を引き起こし、心臓病のリスクを上げてしまう恐れがあります。

心臓病の予防法

禁煙

タバコは心臓病の直接的な原因になります。また、高血圧の原因にもなるため、禁煙をすることが心臓病の予防には非常に重要です。自分の力だけで禁煙するのが難しい場合は、禁煙外来を受診するのも良いでしょう。禁煙外来では、患者さんの性格や健康状態を考慮して、薬物療法や心理療法などを利用して、禁煙を手助けしてくれます。

食生活の見直し

食生活は動脈硬化や高血圧などに影響するため、心臓病の予防には食生活の見直しが必要です。例えば、サバやイワシなどの青魚には、血液をサラサラにし、血栓を防ぐ効果があるオメガ3系脂肪酸(DHAやEPA)が豊富に含まれています。そのため、主食をお肉から青魚に変更するのも良いでしょう。また、緑黄色野菜や果物には、ビタミンCやカリウムが多く含まれています。そのため、血管の弾力性を保ったり、血圧を下げたりすることができます。さらに、食塩摂取は血圧上昇に繋がりますので、外食を減らしたり、減塩の調味料を選んだりすると良いでしょう。

運動

運動はさまざまな病気の予防になりますが、心臓病にも同じことが言えます。運動と言っても、筋トレやランニングのような激しい運動だけではありません。ウォーキングなら会話ができるくらいの速度で、毎日30分から1時間程度歩くなど、軽い運動から始めてみましょう。

「心臓病になりやすい人の特徴」についてよくある質問

ここまで心臓病になりやすい人の特徴を紹介しました。ここでは「心臓病になりやすい人の特徴」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心臓病になりやすい人の性格はありますか?

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

心臓病になりやすい人の特徴は、活動的、せっかち、怒りっぽい、競争心や攻撃性が強い、いつも苛立ち気味の性格に多いとされています。

心臓病の罹患率が多くなるのは何歳以上からですか?

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

心臓病はいずれも加齢とともに発症者数は増えています。特に、70歳以上は要注意です。ただし、30~40代の比較的若い世代でも、心臓病のリスクが高い場合は発症してしまう恐れがあります。

編集部まとめ

心臓病になりやすい人の特徴や生活習慣、心臓病の症状やその予防方法について解説しました。性格は変えづらいですが、タバコや運動、食生活を改めることは可能なのではないでしょうか。今日から少しずつ生活を見直し、心臓病の予防に繋がれば幸いです。

「心臓病になりやすい人の特徴」と関連する病気

「心臓病になりやすい人の特徴」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

心臓病になりやすい人は動脈硬化が強い場合もあります。この動脈硬化は心臓病の大きな原因の一つです。また、動脈硬化はさまざまな病気を引き起こします。

「心臓病になりやすい人の特徴」と関連する症状

「心臓病になりやすい人の特徴」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

心臓病はさまざまな症状を認めることがあり、時に他の病気と区別がつきづらいこともあります。「これは関係ないだろう」と自分で判断せず、感じた症状は全て伝えるようにすると、診断の助けになることがあります。

この記事の監修医師