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「心臓発作の前兆となる初期症状」はご存知ですか?・男女別に医師が解説!

 公開日:2024/03/21
「心臓発作の前兆となる初期症状」はご存知ですか?・男女別に医師が解説!

心臓発作の前兆となる初期症状とは?Medical DOC監修医が心臓発作の前兆・男女別の初期症状・原因・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

藤井 弘敦

監修医師
藤井 弘敦(医師)

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三重大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修、河北総合病院で外科研修を経て現在は菊名記念病院で心臓血管外科医として日々手術・重症者管理を行っている。医療用アプリの開発や在宅診療、海外で医療ボランティアを行うなど幅広く活動している。外科専門医、腹部ステントグラフト実施医/指導医、胸部ステントグラフト実施医、米国心臓病学会ACLSプロバイダー、日本救急医学会JATECプロバイダーの資格を有する。

「心臓発作」とは?

心臓発作とは、心筋梗塞や狭心症など心臓に関連する病気によって下のような症状が現れることです。
強い胸の痛み
ごく軽い動作や安静時にも胸の痛みを感じる
胸の痛みが繰り返し起こる、あるいは安静にしていても15分以上持続する
心臓発作は緊急の状態であり、即座に治療を受けることが必要です。
今回の記事では、心臓発作の前兆となる初期症状などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

心臓発作の前兆となる代表的な初期症状

ここでは、心臓発作の前兆となる代表的な初期症状について述べていきます。

胸の不快感や痛み

心臓発作の前兆としては、しばしば胸の中央の圧迫感、締め付け感、重苦しさ、痛みがあります。これらは、数分間持続したり、一度よくなっても再発したりします。
症状がでたら、直ちに活動をやめて、安静にしましょう。痛みが強い場合や症状が続く場合は、最寄りの病院を受診するか、救急車を呼ぶことも考えましょう。

呼吸困難

安静時やわずかな活動後にも呼吸が苦しい、息切れがすることが心臓発作の初期症状の可能性があります。呼吸困難感がある場合には、安静にして深呼吸をしましょう。助けが必要な場合は、すぐに周囲の人に知らせます。呼吸困難が新たに発生したり、急に悪化する場合は、救急車を呼ぶ必要があります。

上半身の痛みや不快感

心臓発作でも腕、肩、背中、首、顎、または胃の上部に痛みや不快感が広がることがあります。すぐに、安静にしましょう。これらの症状は心臓発作の警告信号かもしれないため、痛みや不快感が続く場合は医療機関を受診しましょう。

男性の心臓発作の前兆となる初期症状

心臓発作の前兆となる初期症状は、男性と女性で多少異なります。
男性の心臓発作の前兆となる初期症状として、典型的なものについて解説します。

胸の痛みや圧迫感

男性の場合、心臓発作の初期症状としては胸痛や胸やけが多くみられるということがわかっています。これは数分間持続するか、一度改善しても再発することがあります。
すぐにできる処置としては、安静にし、深呼吸をしてリラックスします。症状が続く場合は、最寄りの医療機関を受診するか、救急車を呼びましょう。症状が改善しても再発する可能性があるため運転は控えましょう。

冷や汗

冷や汗も、女性に比べて男性の方が心臓発作の前兆として起こりやすいことがわかっています。冷や汗がでるような場合には、すぐに活動をやめ、座るか横になり、安静にしましょう。
もしも他に心臓発作の症状(胸の痛み、息切れなど)がある場合は、直ちに救急車を利用することも考えましょう。

左上半身の痛み

胸の痛みが左の腕や肩に放散(ほうさん:ひろがること)することがあります。その場合も体を動かさず、落ち着いて呼吸をしましょう。このような症状が現れたらすぐに救急外来に行くなど、早めの医療機関への受診が重要です。

女性の心臓発作の前兆となる初期症状

心臓発作の前兆となる初期症状は、男性の場合と異なります。
女性ホルモンの影響で、閉経前の女性は男性よりも心臓発作を起こす可能性は低いと考えられています。しかし、女性では非典型的な症状が起こることが多いので心筋梗塞を疑わない場合が多いこと、さらに「心筋梗塞は男性の病気」という認識や、閉経前には危険因子を認めなかったので閉経後もそのまま低リスクである、という誤った認識等があり、治療が遅れるという危険性もあります。そこで、ここでは、女性のほうが男性よりも感じやすい、心臓発作の前兆となる症状について解説していきます。

顎や喉の痛み

女性は、男性と比べてあごやのどの痛みなど、胸痛以外の症状が心臓発作の前兆となることが多いとされています。これは心臓発作の兆候としてしばしば見過ごされがちですが、重要な症状です。
安静にして、深呼吸をしましょう。症状が悪化する場合は、救急車を呼ぶことも考えましょう。
受診時には、すぐに「心臓発作の可能性がある」と伝えることが重要です。

腹痛や吐き気・嘔吐などの腹部症状

心臓発作は、胸の痛みだけでなく、腹痛、吐き気、嘔吐などの消化器系の症状も生じることがあります。すぐに安静にし、食べ物や飲み物を控えて、症状が改善するか経過観察が必要です。症状が続く場合や症状が悪化する場合は、救急外来を受診するか救急車を呼ぶことを考えましょう。
症状が心臓発作によるものかどうか不明な場合もあるでしょう。しかし、違和感を感じるような場合には病院に相談が必要です。

めまい、失神

女性の心臓発作の前兆としてのめまいや失神は、胸痛などの「典型的な」症状よりも認識しづらいことがありますが、これらの症状も重要です。
突然のめまい感、バランスを保つことができない感じ、あるいは意識の喪失といった症状は心臓からの血流が一時的に減少するために起こり得ます。
もしもこうした症状が出た場合は、安全な場所に座るか横になることが重要です。転倒などによる怪我を防ぎ、血流が改善される可能性があります。落ち着いて深呼吸しても、症状が改善しない場合はすぐに助けを求めます。めまいや失神は、他に心臓発作の症状がない場合でも、緊急医療が必要な場合があります。これらの症状が突然かつ説明がつかない場合は、特に緊急性が高いと考えられます。
心臓発作は女性において非典型的な症状で現れることがあるため、これらの症状がみられた場合は、迅速に医療機関に連絡し、適切な治療を受けることが重要です。

心臓発作の主な原因

心臓発作は、狭心症や心筋梗塞、不整脈が突発的に起こった際の発作です。多くは、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患(虚血性疾患)が原因となります。
ここから、心臓発作の主な原因を解説していきましょう。

冠動脈狭窄

冠動脈狭窄(きょうさく)は、心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が硬化し狭くなる状態です。動脈硬化は脂肪やコレステロールといったプラーク(粥腫:じゅくしゅ)が動脈の内壁に蓄積することで起こり、このプラークが冠動脈を狭くしてしまうと心筋への血流が減少し狭心症を引き起こします。
冠動脈狭窄の原因としては、喫煙や加齢、肥満、または糖尿病や高血圧、高LDLコレステロール血症など生活習慣病が考えられています。
冠動脈狭窄の症状は胸痛、息切れ、極端な疲労感、不整脈などがあります。
症状が悪化している場合は、循環器内科や救急外来を受診しましょう。救急車を呼ぶことも考慮してください。

心筋梗塞

動脈硬化が進むとプラークが破綻し、それが血液に曝されると血小板や凝固因子といった血液を固める物質の働きで急激に血栓ができます。この血栓が冠動脈を完全に塞いでしまうと、その後ろにある心筋組織は酸素と栄養を受け取ることができず、心筋梗塞が発生します。
症状としては、強い胸痛、冷や汗、吐き気、息切れ、めまい、失神感などがあります。
このような症状が現れた場合には、心臓病に対応可能な病院の救急外来を受診しましょう。心筋梗塞は早急な医療の介入が必要です。

冠動脈攣縮

冠動脈攣縮(れんしゅく)とは、冠動脈がけいれんするように収縮してしまうことです。
冠動脈が突然狭くなることで、心筋への血流が一時的に停止してしまいます。これは狭心症だけでなく、心筋梗塞の原因にもなります。

心臓発作の予防法

心臓発作を予防するためには、健康的な生活習慣がとても大切です。
ここでは、3つご紹介しましょう。これらの予防法は、単独で行うよりも組み合わせて行った方が、心臓発作のリスクをより効果的に減らすことができます。また、定期的な健康診断を受けて血圧やコレステロール値をチェックし、必要に応じて医師のアドバイスに従ってこれらの数値を管理することも重要です。

健康的な食事

健康的な食事は、血圧と血中のコレステロールを改善し、体重管理を助け、糖尿病のリスクを減らすことができます。
飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、過剰な塩分や糖分の摂取を控え、果物、野菜、全粒穀物、オメガ3脂肪酸が豊富な魚を積極的に取り入れることが大切です。

定期的な運動

定期的な運動は、高血圧、高コレステロール、肥満、糖尿病といった心臓発作のリスク因子を減らすことができます。
週に最低150分の中等度の有酸素運動、または75分の激しい運動を行うことが推奨されています。歩行、ジョギング、サイクリング、水泳などが有効です。

完全な禁煙

喫煙は心臓病の大きなリスク因子です。禁煙することで、これらのリスクを大幅に減少させることができます。
禁煙は心臓病だけでなく多くの健康問題のリスクを減少させます。もし、自分の力だけでは禁煙が難しい場合は、医療機関で提供される禁煙支援プログラムや補助薬の使用も検討してみると良いでしょう。

「心臓発作の前兆」についてよくある質問

ここまで心臓発作の前兆を紹介しました。ここでは「心臓発作の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心臓発作の前兆は何日前から現れることが多いですか?

藤井 弘敦藤井 弘敦 医師

心臓発作はある日突然に起こりますが、前兆が現れることもあります。しかし、何日前からと一般的に言うことは難しく、数時間、数日、あるいは数週間前といったような場合があります。

心臓発作のセルフチェック法を教えてください。

藤井 弘敦藤井 弘敦 医師

以下のような症状がある場合には、心臓発作の可能性があります。医療機関を受診するようにしましょう。
・胸の不快感:多くの心臓発作は、胸の中央部に不快感が数分以上続きますが、一旦症状が治まってから再発することもあります。不快な圧迫感、膨満感、痛みなどを感じることがあります。
・息切れ:胸部不快感の有無にかかわらず発生する可能性があります。
・上半身の不快感:胸だけでなく片方または両方の腕、背中、首、顎、または胃の痛みや不快感として現れることもあります。
・その他:冷や汗、吐き気、立ちくらみなどがあります。

編集部まとめ

今回の記事では、心臓発作の前兆となるような症状について解説しました。
女性の場合は、男性と比べると胸の痛みといった症状が少なく、吐き気やめまいといった他の疾患でもみられるような症状が実は心臓発作の前兆だったというケースが多いことがわかっています。
今回の記事を参考にして、心臓発作の早期発見ならびに予防につとめていきましょう。

「心臓発作の前兆」と関連する病気

「心臓発作の前兆」と関連する病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

消化器内科の病気

  • 胃腸炎

耳鼻科の病気

  • めまい症

内分泌科の病気

心臓に関連する病気だけでなく、内分泌の病気との関連も考えられます。また、消化器系や耳鼻科系の病気の症状と間違えることもあるので、注意が必要です。

「心臓発作の前兆」と関連する症状

「心臓発作の前兆」と関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

心臓発作の予兆としては、こうしたさまざまな症状があります。不安を感じた場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

この記事の監修医師