「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の対処法はご存知ですか?【医師解説】

新型コロナウイルス感染症による喉の痛みの対処法とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の特徴はご存知ですか?【医師解説】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修理学療法士:
小島 雄也(理学療法士)
目次 -INDEX-
「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の対処法
重症化のリスクが低い方で、軽症の場合には特別な医療処置をしなくても自然に症状は良くなることが多いです。しかし、症状が強かったり悪化したりする場合には、下記のような治療や対処法が役立ちます。ここでは、新型コロナウイルス感染症による喉の痛みに対する対処法についてご紹介します。十分に休養をとる
喉の痛みに留まらず、新型コロナウイルス感染症の症状が出ている間は、特に体はウイルスと戦うためにエネルギーを必要としています。ゆっくりと休み、体力が回復するのを待ちましょう。うがい・喉の加湿を心がける
うがいをし、加湿器などで周囲の湿度を保ち、喉の乾燥を防ぐようにしましょう。可能であれば、蒸気発生装置を使用し、上記を吸い込むようにするのも良いでしょう。加湿は、喉の痛みの症状が咳に変わる場合にも症状を和らげることつながる可能性があります。喉の痛みを和らげ、空気の通り道を広げて呼吸を楽にすることに役立ちます。鎮痛薬を内服する
喉の痛みが強い場合には、解熱鎮痛薬の内服などの対症療法も行われます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(ロキソプロフェンなど)などが処方される場合が多いと考えられます。漢方薬を内服する
症状が長引く場合、漢方薬の処方を受けるのも一つの方法になります。新型コロナウイルス感染症に対する直接的な治癒効果は証明されていませんが、葛根湯(カッコントウ)と小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)を内服することで軽症〜中等症の症状緩和に役立ったという報告があります。抗ウイルス薬の投与
重症化リスクが懸念される場合には、抗ウイルス薬であるレムデシビル、モルヌピラビル、ニルマトレビル/リトナビルなどの投与も考慮されます。薬の適応、つまり何がいいのかについては、臨床症状や患者の持病、年齢などを総合的にみて判断されます。「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
新型コロナウイルス感染症の初期症状について教えてください。
小島 敬史(医師)
新型コロナウイルス感染症の初期症状は、喉の痛みや鼻水・鼻詰まりといった風邪のようなものがよく見られます。それに加えて、だるさや発熱、筋肉痛といった全身症状が生じることも多く、インフルエンザによく似ています。
熱はないけど喉が痛いのはどんな病気が考えられますか?
小島 敬史(医師)
熱なしでも喉が痛いといった場合は、いろいろな原因が考えられます。今回ご紹介した新型コロナウイルス感染症や、一般的に風邪と言われる上気道炎、インフルエンザ、扁桃炎などが挙げられます。その他にも、胃食道逆流症などの消化器系の病気の場合もあります。症状が長引く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
喉が痛い時にカロナールを飲んでもいいのでしょうか?
小島 敬史(医師)
カロナールはアセトアミノフェンを配合した解熱鎮痛薬です。喉が痛い時にカロナールを飲んでも問題がない場合が多いです。ただし、他の解熱鎮痛薬との併用は避けることなどの用法容量を守るようにしましょう。購入する際に薬剤師の方に相談するのが良いでしょう。喉が痛い時にカロナールなどの痛み止めを内服しても症状が改善しない場合、医療機関を受診することをお勧めします。




