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「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の対処法はご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2025/11/15

新型コロナウイルス感染症による喉の痛みの対処法とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の特徴はご存知ですか?【医師解説】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小島 雄也

監修理学療法士
小島 雄也(理学療法士)

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ユマニテク医療専門学校理学療法学科卒業。卒業後、三重県のリハビリ病院に就職して主に重度脳卒中患者のリハビリに携わる。愛知県のリハビリテーション病院に転職後はロボットなど先進医療機器を活用した歩行訓練を多数行い、学会発表も経験する。現在も病院で働く傍らトレーナーとしてダイエットサービスを提供している。

「新型コロナウイルス感染症」による「喉の痛み」の対処法

重症化のリスクが低い方で、軽症の場合には特別な医療処置をしなくても自然に症状は良くなることが多いです。しかし、症状が強かったり悪化したりする場合には、下記のような治療や対処法が役立ちます。ここでは、新型コロナウイルス感染症による喉の痛みに対する対処法についてご紹介します。

十分に休養をとる

喉の痛みに留まらず、新型コロナウイルス感染症の症状が出ている間は、特に体はウイルスと戦うためにエネルギーを必要としています。ゆっくりと休み、体力が回復するのを待ちましょう。

うがい・喉の加湿を心がける

うがいをし、加湿器などで周囲の湿度を保ち、喉の乾燥を防ぐようにしましょう。可能であれば、蒸気発生装置を使用し、上記を吸い込むようにするのも良いでしょう。加湿は、喉の痛みの症状が咳に変わる場合にも症状を和らげることつながる可能性があります。喉の痛みを和らげ、空気の通り道を広げて呼吸を楽にすることに役立ちます。

鎮痛薬を内服する

喉の痛みが強い場合には、解熱鎮痛薬の内服などの対症療法も行われます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(ロキソプロフェンなど)などが処方される場合が多いと考えられます。

漢方薬を内服する

症状が長引く場合、漢方薬の処方を受けるのも一つの方法になります。新型コロナウイルス感染症に対する直接的な治癒効果は証明されていませんが、葛根湯(カッコントウ)と小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)を内服することで軽症〜中等症の症状緩和に役立ったという報告があります。

抗ウイルス薬の投与

重症化リスクが懸念される場合には、抗ウイルス薬であるレムデシビル、モルヌピラビル、ニルマトレビル/リトナビルなどの投与も考慮されます。薬の適応、つまり何がいいのかについては、臨床症状や患者の持病、年齢などを総合的にみて判断されます。

「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

新型コロナウイルス感染症の初期症状について教えてください。

小島 敬史医師小島 敬史(医師)

新型コロナウイルス感染症の初期症状は、喉の痛みや鼻水・鼻詰まりといった風邪のようなものがよく見られます。それに加えて、だるさや発熱、筋肉痛といった全身症状が生じることも多く、インフルエンザによく似ています。

熱はないけど喉が痛いのはどんな病気が考えられますか?

小島 敬史医師小島 敬史(医師)

熱なしでも喉が痛いといった場合は、いろいろな原因が考えられます。今回ご紹介した新型コロナウイルス感染症や、一般的に風邪と言われる上気道炎、インフルエンザ、扁桃炎などが挙げられます。その他にも、胃食道逆流症などの消化器系の病気の場合もあります。症状が長引く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

喉が痛い時にカロナールを飲んでもいいのでしょうか?

小島 敬史医師小島 敬史(医師)

カロナールはアセトアミノフェンを配合した解熱鎮痛薬です。喉が痛い時にカロナールを飲んでも問題がない場合が多いです。ただし、他の解熱鎮痛薬との併用は避けることなどの用法容量を守るようにしましょう。購入する際に薬剤師の方に相談するのが良いでしょう。喉が痛い時にカロナールなどの痛み止めを内服しても症状が改善しない場合、医療機関を受診することをお勧めします。

まとめ

今回の記事では、新型コロナウイルス感染症による喉の痛みについて詳しく解説しました。 新型コロナウイルス感染症は多くの場合は休養や対症療法で改善しますが、中には重症になってしまう場合もあります。症状が悪化する際や長引く場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」で考えられる病気

「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」から医師が考えられる病気は13個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

呼吸器科の病気

循環器科の病気

消化器科の病気

「新型コロナウイルス感染症」の喉の痛みは多くの場合、咽頭炎や気管支炎などの上気道炎症状から始まりますが、罹患後症状や他の合併症が背景にある場合もあります。特に長引く喉の痛みは、多様な原因を考慮する必要があります。

「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」に似ている症状・関連する症状

「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」と関連している、似ている症状は30個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 喉のイガイガ感
  • 喉のヒリヒリ感
  • 鼻水
  • 鼻詰まり
  • 咳(乾いた咳・湿った咳)
  • 痰(たん)
  • 声枯れ(嗄声)
  • 発熱(微熱・高熱)
  • 倦怠感(体のだるさ)
  • 寒気(悪寒)
  • 関節痛
  • 嗅覚障害(においを感じない)
  • 味覚障害(味を感じない・味が変わる)
  • 喉の異物感(詰まり感)
  • 耳の痛み
  • 耳閉感(耳が詰まった感じ)
  • 下痢
  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 胸部圧迫感
  • 慢性的な喉の痛み
  • 慢性的な咳
  • 息苦しさ
  • 自律神経失調症状(動悸・ほてり・喉の違和感)
  • ブレインフォグ(思考力や集中力の低下)
「新型コロナウイルス感染症による喉の痛み」には多くの関連症状が伴います。特に、上気道症状(鼻水、咳、声枯れなど)が初期に現れやすく、全身症状(発熱、倦怠感、筋肉痛など)も伴う場合が多くみられます。その他にも、消化器症状も併発する可能性があります。

この記事の監修理学療法士