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「かゆくないが赤い斑点がある」ときの正しい対処法や市販薬の使い方はご存知ですか?

 公開日:2024/06/20

かゆくないが赤い斑点がある時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「かゆくない赤い斑点」ができる原因をご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

今村 英利

監修医師
今村 英利(いずみホームケアクリニック)

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2009年新疆医科大学を卒業し、中国医師免許を取得。2019年に日本医師免許を取得。
神戸大学大学院(腫瘍・血液内科学講座)にて血液悪性腫瘍の研究に従事。医学博士号を取得。
赤穂市民病院、亀田総合病院、新宿アイランド内科クリニック院長などを歴任後、2023年2月いずみホームケアクリニックに常勤として着任。現在は内科全般の疾患を幅広く診療している。

「かゆくないが赤い斑点がある」ときの正しい対処法は?

かゆみのない赤い斑点がある時、市販の塗り薬をつかっても良いかは原因によります。

「かゆみのない赤い斑点」があるときの市販薬の使い方

原因がはっきりしない時や、毎年同じような時期に症状が出るときなど何か特徴があるときには医療機関を受診し、必要な治療を行うことをおすすめします。
乾燥によるかゆみやあせも、ちょっとしたかぶれ程度の場合には市販の塗り薬などを使ってみてもよいでしょう。
乾燥であればワセリンなどで保湿することがおすすめです。あせもやかぶれで赤みがある場合には、オイラックスクリームなどを使用しても良いかもしれません。
オイラックスクリームなどはステロイドという炎症を抑える成分が含まれており、効果を感じやすいと思います。 ただし、ステロイドは効果が強い分、皮膚が薄くなってしまうなど副作用もあり、用法用量を守っての使用が重要です。
斑点ができた時、見た目にも気になることから早く治したいという人は多いと思います。ただし、皮膚の症状を早く治したいという一心で、焦って薬を沢山塗ることはおすすめできません。
どうしても早く治したい場合は、皮膚科を受診し、適切な診断と治療を専門家に相談するのが良いでしょう。

「かゆみのない赤い斑点」と気をつけたい生活習慣

斑点ができる原因として、寝具や衣類など普段肌に触れるものの影響は非常に大きいです。肌に合わず、赤みが出てしまうものなどは身につけることを控えてください。
すでにできてしまった斑点にも刺激を与えることはおすすめできません。衣服とのこすれが起きやすい部位や、擦れて痛い場合には絆創膏などで保護することも重要です。
斑点の原因として、免疫機能の乱れがもとで起こるものがいくつかあります。
1日7時間以上の睡眠、栄養バランスの取れた食事、ストレス解消などは免疫機能の改善につながり、結果として斑点ができることを予防できる可能性があります。

かゆくない赤い斑点に効く市販薬に含まれている成分

かゆみがない赤い斑点に効く市販薬には、さまざまな種類があり、使われている成分が症状によって異なります。一般的には保湿剤だけで十分効果を感じられますが、赤みや腫れなど炎症を伴う場合は、外用ステロイド剤も併用されます。肌が乾燥でカサカサしている場合はまずは保湿を試してみるとよいでしょう。

保湿成分

保湿剤にも種類があり、保湿・保水だけではなく、血行促進、古い角質を除去し、皮膚を柔らかくする成分や、弱った細胞を修復するような成分が入っているものもあります。
刺激が少なく安価で手に入りやすいのは、ワセリン製剤で、皮膚に膜を張ることで水分の蒸発を防ぎます。市販薬や医薬部外品として、白色ワセリン、サンホワイトなどがあります。
副作用が少なく、水分保持作用があるのは、ヘパリン製剤で、血行促進作用、抗炎症作用を持っています。市販薬として、HP、アットノン、Saikiなどがあります。
最後に、古い角質を除去し、皮膚を柔らかくすることでよく使われているのは、尿素製剤で、皮膚の角質層の水分を保持する作用や角質溶解作用があります。市販薬や医薬部外品として、ケラチナミン、フェルゼア、アトリックスなどがあります。
保湿剤で皮膚に油膜を作るワセリンなどはベタベタした使用感がありますので、日中のべたつきが気になる場合は、昼間はヘパリン製剤などでサラッと保湿し、夜はワセリンを併用してしっかり保湿することもおすすめです。

外用ステロイド

外用ステロイドは、「抗炎症作用」などを持っており、有効成分が局所にだけ作用し、皮膚の炎症をすみやかに抑え、かゆみや赤みなどの症状を軽減させる働きがあります。ステロイド外用剤は作用がおだやかなものから強力なものまでさまざまな種類があります。また、皮膚への吸収率は年齢による違いだけでなく、使用する部位によっても異なりますので、薬について分からないことがある時は医師や薬剤師などに相談して使うようにしましょう。

「かゆくないが赤い斑点がある」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「かゆくないが赤い斑点がある」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

かゆくないが赤い斑点がある症状の予防法はどんなものがありますか?

今村 英利今村 英利 医師

予防は非常に難しいです。いままでに同様の症状が出たことがある場合は、そのときの原因を取り除くことが重要です。

目の周りに赤い斑点ができて痒みはないときは何科に行くべきですか?

今村 英利今村 英利 医師

目の周りに赤い斑点ができた時、皮膚科もしくは眼科の受診がおすすめです。

お風呂上がりに体に赤い斑点ができるのは治療できますか?

今村 英利今村 英利 医師

お風呂上がりといっても、原因がボディソープなどに対するアレルギー反応なのか、体に対するお湯の刺激によるものなのかなど、原因によって、治療法が異なります。
予防することができる可能性も十分にありますので、医療機関で相談されることをおすすめします。

腕にできた赤い斑点が消えず気になります。除去できますか?

今村 英利今村 英利 医師

赤い斑点の原因によっては、時間が経てば自然に消えていくものもあります。皮膚科の医師にご相談ください。

かゆくない赤い斑点がダニの可能性はありますか?

今村 英利今村 英利 医師

はい。ダニの可能性もあります。もちろんほかの原因も考えられますので、数日間様子を見ていただいて、変わらない場合やかゆみが強い場合は、近くの皮膚科を受診してもよいでしょう。

まとめ

全身のあちこちにできるかゆみのない赤い斑点が気になる方は多いと思います。同じ赤い斑点でも、原因や治療法は異なります。症状が気になる場合は、一度皮膚科などで専門的な診察を受けることをおすすめします。

「かゆくないが赤い斑点がある」で考えられる病気と特徴

「かゆくないが赤い斑点がある」から医師が考えられる病気は12個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

皮膚科の病気

原因には内臓疾患による影響も考えられるため、内科での治療が主になることもありますが、まずは皮膚科を受診して相談するのが良いでしょう。

「かゆくないが赤い斑点がある」と関連のある症状

「かゆくないが赤い斑点がある」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

「かゆくないが赤い斑点がある」他に、これらの症状が見られる際は、「肝硬変」「薬疹」「帯状疱疹」「突発性発疹」「全員生エリトマトーデス」などの病気の存在が疑われます。
複数の症状がある場合やなかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

この記事の監修医師