「不整脈の治療法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

メディカルドック監修医が不整脈の治療法などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「不整脈」を発症したらどんな「治療薬」が処方される?薬の副作用となる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
目次 -INDEX-
「不整脈」とは?
不整脈とは、心臓の拍動が速くなったり遅くなったり、不規則になる状態です。心臓は通常、一定のリズムで拍動して全身に血液を送りますが、不整脈があるとそのリズムが乱れます。重症の場合は心不全や脳梗塞の原因になることもあり、症状があれば早めの受診が大切です。
不整脈は市販の薬で治せる?
不整脈は市販薬では基本的には治せません。不整脈治療薬は、さまざまな種類と原因があり、正確な診断と専門的な治療が必要だからです。したがって、市販薬に頼ることは非常に危険です。動悸や胸部違和感などが起きた場合は、自己判断せず、早めに内科や循環器内科を受診しましょう。
不整脈の主な治療法
不整脈の治療は、薬で脈を整える「薬物療法」が基本です。効果が不十分な場合は、心臓にカテーテルを入れて異常な電気信号の元を焼き切る「カテーテルアブレーション」という治療が行われます。また、心拍が極端に遅い場合には「ペースメーカー」の植え込みが必要になることもあります。
薬物療法
基本的な治療です。心電図やホルター心電図などで不整脈の種類を診断し、それに応じた薬剤を処方します。入院は通常不要で、外来通院での治療が一般的です。効果や副作用の確認のため定期的な通院が必要です。
カテーテルアブレーション
循環器内科で行い、心臓内の異常な電気信号をカテーテルで焼灼して除去する治療です。事前に心電図、心エコー、心臓電気生理検査などで原因を特定します。数日の入院(3~7日程度)が必要で、退院後も数回の外来通院が必要です。再発予防のため薬の調整も必要です。根治の可能性が高い治療と言えます。
ペースメーカー埋め込み
心拍が極端に遅くなる徐脈性不整脈に対して行います。循環器内科にて、心電図やホルター心電図などの検査を行い適応の有無を判断します。治療には入院が必要です。局所麻酔で手術を行い、通常3~7日ほどの入院を要します。退院後は、ペースメーカーの電池残量や作動状況のチェックが必須のため、定期的な通院が必要です。
ICD(植込み型除細動器)
致死性の心室性不整脈を有する患者さんに対して行う治療です。循環器内科で心電図や心機能検査のうえ、必要の有無を判断します。植込み手術は数日の入院を要し、退院後は定期的に作動確認と生活指導を受ける必要があります。命に関わる不整脈に対し、心臓突然死のリスクを大きく下げるため、予防的治療として非常に重要です。
生活習慣の改善
薬や手術と並行して重要なのが生活習慣の見直しです。循環器内科で指導を受け、塩分の制限、禁煙、睡眠の質の向上、ストレス管理などが推奨されます。通院しながら生活改善の効果を確認し、不整脈の発作予防につなげます。通常入院は不要ですが、高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、治療も含めた総合的な管理が必要です。
「不整脈の薬」についてよくある質問
ここまで不整脈の薬について紹介しました。ここでは「不整脈の薬」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
不整脈は薬で完治するのでしょうか?
佐藤 浩樹 医師
完治させることはなかなか難しいです。薬は、脈の乱れを軽減したり、症状を和らげたりすることはできます。しかしながら、原因そのものを取り除くわけではありません。根本的な治療の1つとして、カテーテル治療があります。
不整脈の代表的な治療薬について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
代表的な治療薬として3種類あります。心拍を抑える「β遮断薬」、心拍数を正常化し、不整脈を抑制する「カルシウム拮抗薬」、リズムを安定させる「抗不整脈薬」です。これらの治療薬は、不整脈の種類や症状によって使い分けられています。
編集部まとめ 不整脈に気がついたら、循環器内科を受診しよう!
不整脈の治療には、種類や症状に応じて薬が使われますが、副作用にも注意が必要です。市販薬での治療は基本的にできず、誤った薬の使用で悪化することもあります。薬による治療に加え、根本的な治療として、カテーテルアブレーションなどの手術療法が行われることもあります。不整脈は放置すると命に関わる場合もあるため、自己判断せず、早めに専門医の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。
「不整脈」と関連する病気
「不整脈」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌科の病気
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
代謝系の病気
呼吸器科の病気
不整脈は心臓の異常だけでなく、全身の病気とも深く関わっています。したがって、背景にある病気を見極めて治療することが、不整脈の予防と治療には欠かせません。
「不整脈」と関連する症状
「不整脈」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
不整脈と似た症状は他の病気でも見られるため、自己判断は危険です。これらの症状が続いたり、悪化したりする場合は、医療機関を受診してください。不整脈以外の原因も含めて医療機関での正確な診断を受ける必要があります。




