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「卵巣がん」を疑う「今すぐ病院へ行くべき症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/01/29

卵巣がんの症状は?Medical DOC監修医が卵巣がんの症状・原因・セルフチェック法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「卵巣がんの症状」はご存知ですか?原因・セルフチェック法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「卵巣がん」とは?

卵巣がんは、卵巣にできた悪性腫瘍です。
卵巣は、表面の細胞である上皮細胞(じょうひさいぼう)、卵子のもとになる胚細胞(はいさいぼう)、性ホルモンを産生する性索(せいさく)細胞、その他にも間質(かんしつ)細胞などのさまざまな細胞からできています。それぞれの細胞が腫瘍化するのですが、卵巣がんの中で、上皮細胞が腫瘍化した上皮性腫瘍が約90%を占めており、最多となっています。
卵巣がんが進行すると、腹部の臓器や腹壁の内側などを包む腹膜などにも広がり、これを腹膜播種(はしゅ)といいます。播種した病変は、大腸、小腸、横隔膜、脾臓などに浸潤(しんじゅん)していきます。また、卵巣がんは、腹部の大血管の周囲にある後腹膜(こうふくまく)などへのリンパ節転移もみられます。その他、肺や肝臓、脳や骨などの臓器に転移することもあります(遠隔転移)。
卵巣がんの好発年齢は、2019年の年齢階級別罹患率では、50代以降からの中年や高齢者の女性に多くみられています。
卵巣がんの治療は、可能であれば、腫瘍を取り除くための手術が行われます。できる限りの病変を摘出し、どのような種類のがんであるかを調べる目的も兼ねています。また、薬物療法も併用することがあります。
卵巣がんが再発したり、骨などに転移したりして痛みの症状等がある場合には放射線治療も用いられます。

すぐに病院へ行くべき「卵巣がんの症状」

ここまでは卵巣がんの症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

お腹が膨れてきた場合や下腹部に強い痛みが出た場合は、婦人科へ

卵巣がんは早期ではなかなか症状がなく、進行してから気づくこともあります。
腹水がたまりお腹が膨らむという症状は、卵巣がんの他にも、肝硬変や肝不全などでも起こりえます。
女性の方で、肝炎ウイルスへの感染など肝機能低下を疑うものがないにも関わらず、お腹だけが膨れてきた場合には、婦人科を受診するようにしましょう。
一方、卵巣がんがねじれてしまう「茎捻転(けいねんてん)」が起こると、突然激しい腹痛が起こることもあります。チョコレート嚢腫などでもこの茎捻転は起こり得ますが、いずれにしても早急に婦人科や消化器内科を受診するようにしましょう。

受診・予防の目安となる「卵巣がん」のセルフチェック法

  • ・お腹周りのサイズが増える場合
  • ・下腹部にしこりがある場合
  • ・下腹部に痛みを感じる場合

卵巣がんを早期発見するには?

卵巣がんについては、子宮頸がんなどのような確立されたがん検診は現時点ではありません。
一方で、遺伝性乳がん卵巣がんと診断された方は、30~35歳から、もしくは家族で最初に卵巣がんだと診断された方ががんを発症した年齢の5~10歳前から、婦人科医師に相談して、半年に1回の頻度で経膣超音波画像検査や腫瘍マーカー検査を受けるということが提案されています。
生活習慣については、肥満や喫煙が卵巣がんのリスク因子になる可能性があるため、適切なカロリー摂取と適度な運動を行い、肥満にならないように気をつけましょう。また、喫煙は卵巣がん以外にも肺がんや咽頭・喉頭がん、膀胱がんなどのリスク因子ともなりますので、禁煙をおすすめします。

「卵巣がんの症状」についてよくある質問

ここまで卵巣がんの症状を紹介しました。ここでは「卵巣がんの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

卵巣がんの初期症状について教えて下さい。

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

卵巣がんの中で最も多い上皮性腫瘍の場合、初期の段階ではほとんど症状がないことが多いです。進行すると、腹水や便秘・頻尿、食欲不振などが現れることがあります。

卵巣がんを疑うおりものの特徴はありますか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

卵巣がんでは、子宮頸がんのようにおりものが出るといった症状は少なく、特徴的なおりものはありません。

卵巣がんの末期症状の余命はどれくらいでしょうか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

卵巣がん末期の状態とは、卵巣がんが肺や肝臓などの他の臓器にも転移した状態と考えられます。末期症状としては腹水や胸水がたまることによる腹部膨満や呼吸困難感などがあります。遠隔転移がある場合はステージIVの卵巣がんであり、その5年生存率は27.1%です。逆算すると、ステージIVの卵巣がんの場合、余命が5年以内の方が全体の72.9%であると言えます。

編集部まとめ

卵巣がんは初期段階では無症状のことも多く、お腹が膨らむなどの症状が出た場合にはすでに進行している場合があります。
今回の記事でご紹介したように、家族に卵巣がんや乳がんの方がいる場合には、注意しましょう。また、婦人科系の病気をお持ちの場合にも、定期的に医療機関を受診するようにしましょう。

「卵巣がんの症状」と関連する病気

「卵巣がんの症状」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

循環器科の病気

卵巣がんの症状として現れる腹水や胸水といった症状や、腹痛などの症状は、上記の病気でも出現する可能性があります。

「卵巣がんの症状」と関連する症状

「卵巣がんの症状」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

卵巣がんでは上記のような症状が現れることがあります。強い腹痛が出現した場合やお腹だけ大きくなってくるようなことがあれば、早めに内科や婦人科を受診するようにしましょう。

この記事の監修医師