放置は危険！歯がボロボロになったときの治し方と注意点

歯がボロボロになる原因

歯がボロボロになる原因は一つではなく、複数の要因が関わっています。心当たりのある要因を一つずつ改善することが、歯の健康を維持するためには重要です。 ここでは、歯に悪い影響を与える可能性が高い3つの原因を解説します。

むし歯や歯周病による影響

むし歯は初期状態では痛みを感じることも少なく、気付かずに放置するケースも少なくありません。しかし、むし歯は進行すると表面のエナメル質だけでなく、奥の象牙質部分や歯髄にまで細菌が到達し、激しい痛みや顎骨に炎症を起こすようになります。さらに、むし歯が悪化すると隣の健康な歯にも細菌が付着し、新たなむし歯を招く悪循環を生みます。 歯周病も歯をボロボロにする原因の一つです。歯周病は歯周ポケットという歯と歯肉の隙間に細菌が入り込んで炎症を起こし、最終的には歯がぐらついて抜け落ちてしまうリスクを高めます。むし歯と同様に初期状態では自覚症状が少なく、違和感を覚えた頃には悪化していることがあります。

生活習慣や食生活による影響

歯の健康には生活習慣や食生活も大きく影響します。むし歯菌は誰でも持っているものですが、むし歯菌が活発に活動しやすい生活を送っていると、むし歯や歯周病の大きなリスクにつながります。 例えば喫煙や飲酒などは、むし歯や歯周病の悪化の原因の一つです。また頻繁におやつや間食を取る習慣も、プラーク中の細菌の活動が活発になりむし歯になりやすくなります。お口のなかの唾液の量も、むし歯に影響する要因です。 唾液にはお口のなかの細菌や、歯を溶かす原因になる酸を洗い流す働きがあります。口呼吸が習慣になっているとお口のなかが乾燥しやすく、むし歯の進行が早くなるといわれています。

加齢やストレスによるダメージ

歯は加齢とともに摩耗し、すり減っていきます。その状態で咬合を続けることにより歯の表層のエナメル質が摩滅した状態を咬耗（こうもう）といいます。程度の差はありますが、咬耗はほぼすべての方に見られる症状です。 また、咬耗は加齢だけでなく、ストレスによっても進行する可能性があります。ストレスがたまると、無意識の食いしばりや睡眠時の歯ぎしりなどが増え、歯に負担をかけます。場合によっては歯が欠けるといったケースもあるので、注意が必要です。

ボロボロな歯を放置するとどうなる？

ボロボロな歯を治療せず放置すると、悪化するだけでなく普段の生活や精神面にも大きな負担を与えます。ここでは歯を放置した場合にどのようなリスクがあるのかを解説します。

むし歯や歯周病の悪化で抜歯のリスクが高まる

むし歯は進行すると表面のエナメル質を溶かし、内部の象牙質にも穴を開けていきます。その段階でも痛みを感じにくいため、放置してしまう方も少なくありません。しかし、さらに悪化して歯髄部分にまで細菌が進行すると、強い痛みを感じるだけでなく歯の神経が死んでしまいます。この状態になると歯を保存することが難しくなり、抜歯をすることになるケースも珍しくありません。 歯周病の場合も同様で、初期状態では痛みはほとんど感じません。しかし放置して歯を支える歯槽骨にまで影響が出ると、抜歯しなければならない可能性が高まります。 また、一本失うと周囲の歯にも悪影響を及ぼし、口腔内全体のバランスが崩れるリスクもあります。

噛みにくさや発音の不調など生活への影響

歯がボロボロのまま放置すると、咀嚼の際に噛みやすい部分にばかり負担をかけてしまい、結果的に歯にさらに悪影響を与える可能性があります。また、部分的に物を噛んでいると顎の左右の筋肉バランスが崩れてしまい、噛み合わせにもよくありません。食べ物がうまく噛めなくなることで、栄養バランスの偏りや消化不良を引き起こすこともあるでしょう。 このほかにも歯が抜けた状態になると、そこから空気が漏れやすくなり発音に影響を与えます。特に前歯はその影響が強く、発音が難しくなります。そのため相手に自分の言葉が伝わりにくくなり、人前で話すことに自信を失ってしまうこともあるでしょう。

見た目や口臭による心理的ストレス

周りの方とコミュニケーションを取るうえで、口元はとても重要です。そのため、歯がボロボロになっていると、見せたくないと感じて大きく口を開けることに抵抗を覚えることがあるでしょう。また、むし歯や歯周病による口臭も、お口を大きく開けることに抵抗を感じる原因となり、人との交流を避けるようになってしまう方も少なくありません。 このような状況は心理的ストレスとなり、日々の生活の快適さだけでなく体調面にも悪影響を与える可能性があります。

歯がボロボロな場合の治療方法

歯がボロボロになった際には速やかに治療を行い、機能性や審美性を回復させるのが有効な手段です。治療の方法はさまざまありますが、歯の状況によって取れる手段が限られる場合もあります。どのような治療方法があるのか見てみましょう。

保存治療でできる限り歯を残す

永久歯は、一度失うと二度と元には戻りません。そのため、歯はできる限り残す方向で治療を進めるのが有効な手段です。 軽度〜中等度のむし歯であれば、削った部分を樹脂（コンポジットレジン）や詰め物で補うことができます。また、進行が進んでいても、根管治療（歯の神経を除去し、内部を消毒・充填する治療）によって抜歯を避けられるケースもあります。さらに、歯周病でグラグラしている場合でも、歯周外科治療や再生療法によって歯を支える組織を回復させる方法があります。 保存治療は時間や手間がかかることもありますが、天然歯ならではの噛み心地や見た目を守れる選択肢といえるでしょう。

セラミック治療による見た目と強度の回復

歯の表面が大きく欠けたり、金属の被せ物が劣化している場合には、セラミック治療という選択肢があります。セラミックは天然歯に近い色合いと透明感を持ち、見た目の改善が期待できます。近年では、CAD/CAMシステムによって精密に加工されたセラミックを作製することが可能で、耐久性やフィット感も向上しているといわれています。 セラミックは金属を使わないためアレルギーの心配が少なく、歯茎の黒ずみなどの審美的なリスクも減らせます。ただし、強い衝撃を与えると破折することがあったり、保険適用外のため費用がかかったりすることがあります。費用相場は、素材などによって差がありますが1本あたり50,000〜200,000円（税込）程です。

インプラントや入れ歯などの補綴治療

歯を失ってしまった場合や、保存が難しいと診断された場合には、補綴治療が必要になります。補綴治療は、機能性と審美性を回復させる治療方法で、インプラントや入れ歯などがあります。 インプラントとは、顎骨に人工歯根となるインプラント体を埋め込み、上部に人工歯を装着し歯の機能を回復させる治療法です。天然歯に近い使用感と高い審美性が特徴で、残っている歯への負担もほとんどないといわれています。一方で外科治療が必要であり、自費診療のため治療費が高額になるといったデメリットもあります。費用相場は、1本あたり200,000〜400,000円（税込）ほどです。 入れ歯は、部分的に歯を補う「部分入れ歯」と、すべての歯を補う「総入れ歯」があります。最近では、金属のバネを使わないノンクラスプデンチャーなど、見た目や装着感に配慮した入れ歯も増えています。

後悔しないために治療前に知っておきたいポイント

歯の治療の種類は保存治療から補綴治療まで幅広く、期間や費用もさまざまです。治療を始めてから別の方法にすればよかったと後悔しないために、事前に知っておきたいポイントを解説します。

治療期間とステップを把握する

まず大切なのは、治療にかかる期間と手順を把握することです。 たとえば、軽度のむし歯治療なら1〜2回で完了する場合もありますが、根管治療や歯周病治療、インプラントなどになると数ヶ月〜1年以上かかるケースもあります。また、インプラント治療の場合は、抜歯 → 骨の治癒 → インプラント埋入手術 → 定着期間 → 上部構造の装着といった複数のステップが必要です。事前に全体の流れを理解しておけば、ライフスタイルに合わせて治療を進められるでしょう。 また治療法を決定するには、歯科医師とのカウンセリングを通じて治療方針を話し合う必要があります。歯科医師に全面的に任せるのではなく、治療の進め方をご自身でもしっかりと把握しておくことが重要です。

費用の目安と支払い方法を確認する

歯の治療には、保険治療から自費診療までさまざまな種類があり、費用が大きく異なります。 たとえば、保険診療の入れ歯なら数千円〜数万円ですが、セラミック治療やインプラント治療は1本あたり数十万円かかることもあります。こうした金額差を理解しないまま治療を始めてしまうと、後で大きな負担となりかねません。治療を開始する前に費用の目安や追加の支払いが出る可能性があるかなど、しっかりと確認しておく必要があります。 また、分割払いやデンタルローンなど支払い方法の選択肢を用意している歯科医院もあるため、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

信頼できる歯科医院で治療を受ける

一口に歯科治療といっても、一般的なむし歯治療からインプラントや審美治療まで範囲は広く、どの治療に対応しているかは歯科医院によって異なります。また、同じ治療法でも歯科医師の技術力や経験によって、仕上がりや耐久性は大きく変わってきます。 また、説明が丁寧で、メリット・デメリットをきちんと説明してくれる歯科医院であれば、納得感を持って治療に臨めるでしょう。さらに、衛生管理の徹底や新しい機器の導入状況、スタッフの対応なども歯科医院選びの判断材料となります。 一度始めたら簡単にはやり直せない治療だからこそ、後悔しないためにも信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。

ボロボロな歯を治すなら赤坂B&S歯科・矯正歯科にご相談を

歯がボロボロな状態で、どう治療したらいいかわからないという方は赤坂B&S歯科・矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか？赤坂B&S歯科・矯正歯科は、東京メトロ銀座線・丸の内線 赤坂見附駅より徒歩1分の場所にある歯科医院です。 精度の高い治療に加え、痛みや不快感を抑えた治療にも取り組んでいる赤坂B&S歯科・矯正歯科の特長を紹介します。

総合的な歯科治療で多様な症例に対応

赤坂B&S歯科・矯正歯科は、一般歯科をはじめ、歯周病治療や審美治療、インプラント、入れ歯治療、矯正歯科など、幅広い治療に対応しています。 治療においては、院内に口腔内スキャニングやセファログラム（頭部X線撮影）など先進的な機器を完備して精密な立体診断を行い、被せ物やインプラントなどの補綴治療もボロボロの歯を補うだけでなく、長期的に持続できる治療を目指しているそうです。 赤坂B&S歯科・矯正歯科は、単に歯を直すのではなく機能性と審美性を意識した総合的な治療を行う体制を整え、見た目も噛む機能も含めてトータルで回復させることで、患者さんの満足度を高められるよう尽力されています。

できる限り歯を残す保存的治療

歯は一度削ってしまうと元の状態には戻せません。また精密な治療を行っても、天然歯の機能を完全に取り戻すことは困難です。そのため、赤坂B&S歯科・矯正歯科では保存的治療を重視し、歯をできるだけ残すアプローチを取られています。むし歯や歯周病の進行度合いに応じて、神経を残す治療、根管治療、歯周組織の再生治療など、一人ひとりの状態に合わせた治療を選択し、見た目・機能を保てるよう努めているそうです。 精密診断に基づく保存治療によって術後の安定性や見た目、噛み合わせの回復度を高め、患者さんの口腔内の健康をサポートされています。

丁寧なカウンセリングと安心感のあるサポート体制

治療内容を決める際、患者さんの不安や希望をしっかり聞くカウンセリングが重要です。赤坂B&S歯科・矯正歯科は、治療に通う患者さんが少しでも安心できるよう、初診の方でも話がしやすい環境を整えられているそうです。最初に治療方針をお伝えし、問診票をもとにカウンセリングで現在悩んでいる内容をヒアリングし、治療の選択肢についてお話しします。治療メニューや費用、サポート体制など患者さんが不安に感じる点があれば、納得いくまで説明するそうです。 また、一方的に治療を進めるのではなく患者さんの同意を得てから治療を開始することを大切にし、治療後の定期健診や歯科衛生士担当制など、安心感のあるサポート体制を整えられています。

赤坂B&S歯科・矯正歯科は、総合診療や保存的治療、サポート体制などで、患者さんの歯をトータルで治療されています。お口の状態が悪化してしまったと感じている方は、相談してみてはいかがでしょうか。

赤坂B&S歯科・矯正歯科の基本情報

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