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足の爪が黒い原因は何?病気の可能性は?医師が徹底解説!

足の爪が黒い

爪は健康な状態では薄いピンク色です。足の爪が黒いとは、足の爪に黒い線が現れた、足の爪に黒い点がある、足の爪に黒いシミが広がってきた、などの症状を指します。

足の爪が黒くなる原因は、外傷など出血によるもの、皮膚がんによるもの、水虫によるもの、糖尿病のような全身疾患によるものなどが挙げられます。
爪下血腫は、外傷により爪の下に内出血が起こった状態です。指先をドアで挟む、足の指にものを落とす、スポーツ、靴ずれ、長時間の歩行や走行などが原因になります。ぶつけた当初は赤茶けた色や赤紫色に変色しますが、徐々に黒ずんで真っ黒になっていきます。痛みがなければ数ヶ月から半年で改善することがほとんどです。

悪性黒色腫は、男女とも60歳代から高齢になるにつれ発症しやすい悪性度の高い皮膚がんの一つです。早期発見、早期治療が求められます。皮膚にできることが多いのですが、爪にもできます。縦に黒い線状の変色が見られ、色や幅は不均一で、線の境界は色むらがあり、太さや色の変化があることがあります。皮膚ににじみ出る黒色班があったり、爪が割れたり変形したりすることもあります。良性のほくろと悪性黒色腫は見た目が似ていることから見分けることが難しいため、疑わしい場合は早めに受診しましょう。

爪白癬は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が足の爪に感染した病気です。爪が濁って見えるようになり、徐々に爪が分厚くなってきます。症状が進行すると爪の変形による痛みから歩行時に痛みが生じることがあります。感染した爪の中には大量の白癬菌が存在するため、頑固な足白癬(一般的な水虫)の原因になったり、家族内でみずむしの感染源になる可能性があります。

糖尿病が進行すると、その合併症として、痺れや痛みや感覚が鈍くなる神経障害と、足への血の流れが悪くなる末梢血流障害が起こりやすくなります。足の先に血流が十分に行き届かないため、足へ細菌が感染した際に治りづらくなることがあります。正常な皮膚を保つことができなくなり、足壊疽(えそ)といって皮膚やその下の組織が死んでしまい黒くなることがあります。

また、肺や心臓の病気のためうまく呼吸ができない場合やうまく血液を全身に送り出すことができない時、顔色や爪の色が悪くなります。タバコなどが原因で生じる慢性閉塞性肺疾患や、心臓の機能が低下している心不全などがその一例です。酸素が少ない血液は、やや黒みがかった赤色や紫色になり、その色が爪に反映されます。

副腎機能の低下によって副腎ホルモンが不足するアジソン病では、皮膚、ひじやひざなどの関節、爪、口腔内に黒ずんだ斑点が現れ、脱力感や疲労感を生じます。

すぐ病院に行ったほうが良い「足の爪が黒い」の症状は?

  • 黒い線の幅が広くなったり濃くなった、爪の先端と根元で色が異なる場合
  • 爪が割れたり変形したりしている場合

これらの場合には、早めに病院を受診しましょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目は、内科、皮膚科です。
問診、診察、画像検査(レントゲン、CT)、ダーモスコピー検査、血液検査などを実施する可能性があります。

病院を受診する際の注意点は?

持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから症状があるのか、ケガなどのエピソードはあるのか、他にも気になる症状があるのかなどを医師に伝えましょう。

治療をする場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

足の爪が黒い症状の病気

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この記事の監修医師