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扁桃腺が腫れる原因は何?病気の可能性は?医師が徹底解説!

扁桃腺が腫れる

扁桃腺とは、舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織で、ウイルスや細菌などから体を守る役割を果たしています。扁桃腺が腫れるとは、扁桃腺が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりした状態で、悪化すると表面に膿がつくことがあります。発熱や喉の痛みなどの症状が現れ、首のリンパ節が腫れたり、痛くなったりすることもあります。扁桃は2~3歳ごろから腫れるようになり、扁桃腺が一番大きくなるのは7~8歳です。中学生くらいになると体の成長に合わせて小さくなります。

扁桃腺の腫れる原因は、多くの場合は風邪症候群によるもので、喉の痛みとともに発熱します。その他としては、疲労やストレスによる免疫低下、喉の乾燥や急激な気温の変化などが挙げられます。

喉の粘膜に風邪症候群のウイルスや細菌が付着し炎症が起きると、咽頭炎になります。喉が痛み、痰が絡むような症状が現れます。扁桃腺が腫れていても、痛みや熱がない場合もあります。

扁桃炎は扁桃線が赤く腫れ、38~40度近くの高熱を伴い、喉が痛み、食べ物や飲み物、唾液も飲み込めなくなるほど、つらくなることもあります。風邪症状が続き、薬を飲んでもなかなか良くならない場合に疑われます。扁桃腺には白い斑点の膿がついて、それが広がって全体が白く覆われます。扁桃炎は若年者に多く、高齢者では扁桃腺が萎縮するためほとんどありません。多くの場合、高熱は3~4日程度で解熱します。

扁桃周囲膿瘍は、扁桃炎をこじらせて、扁桃の周りに膿がたまった状態です。30代の男性に多く見られます。症状は、喉の強い痛み、唾を飲み込むときの強い痛みが特徴です。痛みが強くて食事が取れないことや、口が開きにくくなることがあり、耳も痛く感じることがあります。再発しやすく、再発を繰り返す場合には扁桃を手術で摘出する場合もあります。

子どもが学校の検診などで扁桃肥大と診断されることがありますが、扁桃肥大とは扁桃腺が大きい状態を指します。扁桃腺は3歳頃から大きくなり、7歳頃にピークとなり、10歳頃に小さくなります。扁桃肥大ではほとんど症状がありませんが、いびきや睡眠時無呼吸の原因になることもあります。繰り返し扁桃腺が腫れて熱が出る、発熱の度に血尿が見られる、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、扁桃を手術で摘出することも考慮します。

すぐ病院に行ったほうが良い「扁桃腺が腫れる」の症状は?

  • 呼吸が苦しい、血尿が出る場合
  • 脱水症状がある、ぐったりしている場合
  • 唾液を飲み込めない場合

これらの場合には、すぐに病院を受診しましょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目は、内科、耳鼻咽喉科です。
問診、診察、画像検査(レントゲン)、血液検査などを実施する可能性があります。

病院を受診する際の注意点は?

持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから症状があるのか、他にも気になる症状があるのかなどを医師に伝えましょう。

治療をする場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

扁桃腺が腫れる症状の病気

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