柴田先生
マギーさんは「隠れ貧血」という言葉を聞いたことはありますか?
マギーさん
はい。聞いたことがあります。
柴田先生
普通の貧血は、採血のヘモグロビン値で判断します。ところが、そのヘモグロビン値が正常の範囲なのに、体の中の鉄分は不足している場合があり、それを「隠れ貧血」と呼んでいます。
マギーさん
自覚症状がないことを「隠れ貧血」と呼ぶのだと思っていました。
柴田先生
「隠れ貧血」は医学用語ではなく、明確な定義はありません。その意味では自覚症状が無くても血液検査をしてみたら貧血だったという場合も、隠れ貧血と呼べるかもしれませんね。最近よく使われている「隠れ貧血」は、医学用語では「潜在性鉄欠乏」と呼ぶものなんです。体の中の鉄分を調べるために、フェリチンや血清鉄の値を検査することで、診断します。
マギーさん
詳しく調べると実は貧血だということも結構ありそうです。ダイエットをすると、貧血になりやすくなると聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
柴田先生
若い女性に多いのですが、体重を減らすために食事を抜いてしまうと、貧血になりやすくなります。鉄分は赤身のお肉に多く含まれていますが、“ダイエット=お肉禁止”と思いがちではありませんか? 野菜だけを頑張って食べたり、低カロリーの豆腐やこんにゃくばかり食べたり。そういった極端なダイエットが原因で鉄分が減ってしまい、朝疲れやすいとか頑張れないとか、そういう方が増えている印象です。
マギーさん
お肉もそうですが、たんぱく質は重要ですか? 貧血の症状を和らげるために。
柴田先生
そうですね、たんぱく質は鉄分とは違うのですが、筋肉をつくるという意味ではとても重要なので、お肉もしっかり摂っていただきたいです。特に赤身のお肉がいいですね。
マギーさん
やっぱり。私も体づくりをするにあたってバランスよく食べようと心がけているのですが、たんぱく質も大事だと感じます。調べてみたことがあるのですが、1日に摂らなければならない量を、摂れてない女性が多いのだとか。私もそれが気になっていて。ダイエットするためにも、たんぱく質がすごく必要だなって思いました。
柴田先生
すばらしいです。そういう健康的なダイエット方法が普及してほしいと思います。知らない間に貧血になっていることもありますから。