竹中直人 と 目力 竹中直人 と 目力

老眼でも、目力をキープはじめての、「眼科ドック」

老眼でも、目力をキープはじめての、「眼科ドック」

“目力”の強い俳優さんといえば、竹中直人さんを思い浮かべるひとは少なくないのでは? いくつになっても輝きを放ち、キラリと光る瞳が印象的な竹中さんですが、目のトラブルと無縁ではないはず……。ということで、眼科医の板谷正紀さんに眼科ドックをお願いし、現状の不安や今後の対策などについて対談していただきました。

はんがい眼科 院長 板谷 正紀先生

MASANORI 
HANGAI

1990年京都大学医学部卒業。以後のべ17年間、京都大学医学部で医師として網膜と緑内障の基礎研究と臨床、手術に取り組む。硝子体手術と緑内障手術を駆使した増殖糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症などの難治症例の治療を得意としている。最近は、得意の内眼手術技術を生かして、多焦点眼内レンズやICLを研究し、内眼手術による屈折矯正手術と老視手術に力を入れている。

俳優 竹中 直人さん

NAOTO
 TAKENAKA

1956年3月20日生まれ。神奈川県出身。劇団青年座に入団後、「ザ・テレビ演芸」(’83年)でデビュー。主演・初監督作『無能の人』がヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞、第34回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。これまでの監督作品は7本に及ぶ。「Shall we ダンス?」(’96年)では日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。俳優・監督としての才能が国内外で認められる。以降もNHK大河ドラマ「秀吉」(’96年)では主演の秀吉を演じ、大河ドラマ「軍師官兵衛」(’14年)では再び秀吉を演じた。また、2021年に映画『ゾッキ』では自身8作目となる監督作品が公開予定。

chapter01 誰もが悩む、老眼、目の老化トラブル chapter01 誰もが悩む、老眼、目の老化トラブル

板谷先生院長 板谷 正紀先生

キラキラと瞳の表情が変わる、俳優さんならではのステキな目をしていらっしゃいますね。何か目に関してのトラブルがありましたら、教えていただけますか?

竹中 直人さん竹中直人さん

数年前から飛蚊症の症状があって、症状が強いときは辛いですね。定期的に症状がやってきて、髪の毛のようなものが見えて、チカチカする感覚があります。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

何年前からというのは、覚えていませんか?

竹中 直人さん竹中直人さん

もう忘れちゃうんですよね、嫌だったことは(笑)。
最近はおさまっているので、思い出せないです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

飛蚊症の原因はご存知でしょうか?

竹中 直人さん竹中直人さん

普段診ていただいている先生には、老化の一つなので、自然に治るときもあるし、ぶり返したら受け入れるしかないと聞いています。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

目の中は卵の白身のような透明な硝子体と呼ばれているもので満たされて網膜とくっついているんですが、歳をとるごとにだんだん縮んできまして、それが網膜からピコッとはずれる時に、硝子体の網膜とくっついていた部分がグルグル浮かぶんです。それが見えてらっしゃる場合が多いんですよ。

竹中 直人さん竹中直人さん

確かに、見えるのはなんかゴミみたいなものですね、全部。扇風機みたないものが回っている感覚もありましたね。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

日々位置が変化しますので。時に網膜剥離などの病気を引き起こすことがありますが、ほとんどは問題なく病気ではありません。最近は原因になる硝子体の濁りをレーザーで溶かす治療もあるんですけども、保険でカバーされない自由診療として一部の診療機関がやっています。当院はやっていないんですけど、そういうのもございます。

竹中 直人さん竹中直人さん

なるほど、そういう治療もあるんですね。今は落ち着いていてよかったです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

飛蚊症については後で診察させていただきます。視力はよいほうでしょうか?

竹中 直人さん竹中直人さん

視力は左右1.5でよかったんですが、今はたぶん、そんなによくないです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

老眼はいかがですか?

竹中 直人さん竹中直人さん

やはり老眼です。もう悩みでもなくて、受け入れるしかないですね。しょうがないしなあと思ってます。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

今は、眼内レンズ(人工の水晶体)で老眼を治す方法がものすごく進歩しているんですよ。手術が必要になってしまうので、白内障が出てきているような患者さんが手術をされるときに選択して同時に老眼を治すケースが増えてきました。高性能な多焦点眼内レンズを入れると、遠くから近くまでピントが合って、老眼が解消されるという、画期的な方法です。

竹中 直人さん竹中直人さん

それはすごい!

板谷先生院長 板谷 正紀先生

ええ。車社会ですから、80歳でも車を運転される方が多く、近くのナビ画面と遠くの両方がしっかり見えるというので喜ばれていますよ。

竹中 直人さん竹中直人さん

僕の知っている女優さんは、老眼を治して人生が変わったって言ってましたね。手術的な治療をしたと思うんですが、「人生変わったわよー」って言っていました。僕は手術は苦手なので、老化は受け入れていかなきゃいけないだろうなと思っています。遠近両用眼鏡が手放せないですが。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

最近はコンタクトレンズでも遠近両用が出てきましたよ。

竹中 直人さん竹中直人さん

いやぁ、コンタクトも怖くてやりたくないですね。一度仕事で、目を黄色くするというのがあってカラーコンタクトをつけましたが、すごい違和感で。いちいち取ったりつけたりするのが面倒くさいですね。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

メガネいらずの目のいい人ほど老眼を自覚しやすいので、不便はあるかと思いますが、受け入れていくというのもポジティブで素敵ですね。

chapter02 老眼の奥に潜む危険 隠れた目の病気に注意 chapter02 老眼の奥に潜む危険 隠れた目の病気に注意

板谷先生院長 板谷 正紀先生

竹中さんのように、もともと視力がよかった方がなりやすい病気が一つあります。こちらはこの後に行う眼科ドックですぐにわかりますが、ご説明しますね。目の中は房水という水分で満たされていますが、隅角という房水の排出システムがあります。この房水の出口が狭くなる閉塞隅角緑内障というものになるリスクが、近視の人よりも高いんです。

竹中 直人さん竹中直人さん

え、そうなんですか?

板谷先生院長 板谷 正紀先生

もし房水の出口が狭い場合は、飲んではいけないお薬とかもあります。

竹中 直人さん竹中直人さん

そうなんですか。うわ~、怖ーい(笑)。ただでさえ老眼で、緑内障の気もあると言われています。目の病気は怖いです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

治療はされていますか?

竹中 直人さん竹中直人さん

病院で診てもらっています。朝、必ず点眼をする目薬は持っています。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

緑内障はほとんど自覚がないのですが、40歳を超えますと20人に1人は緑内障にかかっているといわれています。老眼が始まるころにかかる、目の病気の一つですね。

竹中 直人さん竹中直人さん

僕は老眼と緑内障がダブルで……そうですか。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

80代になると8人か9人に1人の割合で緑内障になりますので、老化とともに進行するといえると思います。

竹中 直人さん竹中直人さん

年をとるって大変だぁ。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

いえいえ、すごくお若く見えますし、すごく魅力的でいらっしゃいますよ。緑内障はすぐ見えなくなるような病気ではありませんので、あまりご心配なさらないでくださいね。進みを遅くして生涯見えているようにできれば、たとえ緑内障であってもハッピーな一生を送れますので。

竹中 直人さん竹中直人さん

このあと診断してもらったら「あ!」とか言われたりして……

板谷先生院長 板谷 正紀先生

日本では失明率の1位ではあるんですけども、緑内障人口がこれだけ多いなかで失明なさるのはハイリスクな一部の方だけです。みなさんまず緑内障という言葉に怯えてしまわれるんですけど、失明のリスクが高いか低いかを評価するのが大事なんです。私は加齢黄斑変性も、緑内障同様に要注意だと考えています。こちらものちほど検査いたしますね。

竹中 直人さん竹中直人さん

それはどのくらい怖い病気なんですか?

板谷先生院長 板谷 正紀先生

西洋、アメリカとかヨーロッパで失明率1位の病気です。体が酸化されやすい食生活の方たちに多いんですよ。目の中の黄斑という箇所は、一番酸素を使うところなんです。脳よりも酸素を使うので、錆びやすいんです。欧米型の食生活によって体が酸化されると、罹患しやすくなります。

竹中 直人さん竹中直人さん

舞台中は、テンションを上げるため揚げ物とかたくさん食べちゃいます。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

バランスを取るようにしてみてください。昔の日本人の食生活を頭に思い浮かべるといいですよ。青い魚とか緑黄色野菜は、酸化を防ぐ成分がいっぱい入っています。昔の日本人の食生活こそ、抗酸化生活には向いているんです。最近では日本でも加齢黄斑変性になる方が増えてきました。

竹中 直人さん竹中直人さん

え~! なるほど、気をつけたいです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

大変申し上げにくいんですけど、竹中さん、スモーキングはお好きでいらっしゃいますよね?

竹中 直人さん竹中直人さん

あぁ……そうですね。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

いいですか言っちゃって。

竹中 直人さん竹中直人さん

どうぞ、大丈夫です。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

喫煙は加齢黄斑変性の危険因子の一つです。芸能界の方は喫煙なさる方が多いですけど……。

竹中 直人さん竹中直人さん

ある種、深呼吸みたいなもので、一つ芝居が終わったら「あぁぁ」っていう。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

大変なお仕事をされてるなかで大変申し上げにくかったんですけど、その分だけ抗酸化生活を送っていただければいいかもしれません。

竹中 直人さん竹中直人さん

なるべく日本食を心がけようと思います。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

ビタミンCとか、ルテインとか、抗酸化作用のあるサプリメントを摂るのもいいですね。

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板谷先生院長 板谷 正紀先生

少しドライアイがありますが、今処方されてらっしゃる目薬を使い続けてください。緑内障は、右目だけありますね。こちらも処方されてらっしゃる目薬を使い続け、経過観察でよいと思います。房水の出口もとても広いです。どんなお薬を使っていただいても大丈夫ですよ。加齢黄斑変性もまったくありません。目の病気のことは忘れて、お仕事がんばってください。

竹中 直人さん竹中直人さん

よかった~。緊張しちゃったな~。ああ~って声が出ちゃった(笑)。何か言われたらどうしようって、肩が凝っちゃった。ドライアイもやっぱりありましたか。ああ~でもよかった、怖い病気じゃなくて本当によかった。このままこの目と一緒にがんばります。

chapter03 人生100年時代 見える喜び chapter03 人生100年時代 見える喜び

板谷先生院長 板谷 正紀先生

食生活を健康的にと心がけるのも大事だと思いますが、竹中さんのように、普段から体を動かされている方は、やはり総じて健康で理想的だと思います。

竹中 直人さん竹中直人さん

お酒は飲みますね。僕は、47歳からお酒を飲めるようになりました。若いころから肝臓に負担をかけるようなことはしていないです。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

お芝居は体力勝負とも言えますもんね。

竹中 直人さん竹中直人さん

毎日汗びっしょりなんです。芝居を終えると頬がゲソっと落ちる感じです。
※取材時、舞台の真っ最中。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

精悍でかっこいいです。なかなか生活習慣を変えるのは難しいんですけども、お仕事で汗をかく環境にいらっしゃるというのは、素晴らしいですね。

竹中 直人さん竹中直人さん

そうですか。健康でいたいですね。芝居をして健康の大事さを痛感することも多いです。昔、吉川英治文学賞を獲った宮崎康平さん原作の「まぼろしの邪馬台国」という本があって、その映画で吉永小百合さんと夫婦役をやったんです。だんだん視野が狭まっていくという遺伝的病気にかかっている役で、そんな病気があるのかと驚きました。遺伝的に男性はみんな失明するというとんでもない家系に生まれるなんて……。目が見えるという事にとてつもない感動を覚えました。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

本当ですよね。今の視力を維持するために、日ごろから気をつけていきましょう。波長の短い光は毒性がありますので、スマホの見過ぎに注意するとか明るいところで操作するとか、パソコン画面を見るときはブルーライト対策の眼鏡をかけるとか。

竹中 直人さん竹中直人さん

スマホは見ちゃいますね。音楽聴く時とか。あと、今の時代はどの会社もみんなパソコンですからね。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

今の時代といえば、竹中さんの老眼鏡、昔では考えられなかった格好良いデザインですよね。

竹中 直人さん竹中直人さん

白山眼鏡というお店でよく買っているんですが、近視用も老眼用も区別がないので、自然と好きなデザインのものを選んでいます。

板谷先生院長 板谷 正紀先生

視力低下や老眼と上手くつきあっていくには、オシャレ心も大事ということですね?

竹中 直人さん竹中直人さん

そうですね。老眼は受け入れていますが、かっこ悪い老眼鏡はちょっと……。自分が気持ちよくいられるものを身に着けたいですね。

編集部より

目力キラキラの竹中直人さん。老眼、緑内障、ドライアイと、目のトラブルはあるけれど、マイペースでつきあっていく姿勢がかっこいいのはさすがです。子細に診てもらう眼科ドックの大切さが伝わってくる対談となりました。老化現象とあきらめないで、健康的な生活習慣を心がけたいですね。近視や老眼などで眼鏡派の方は、さっそくオシャレな眼鏡を探しに出かけてみては?