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【厚生労働省が発表】痛みや発熱などの副反応に使える解熱鎮痛剤の成分について

 更新日:2023/03/27

厚生労働省は、新型コロナワクチンの副反応の対症療法に使用できる市販の解熱鎮痛薬の成分を初めて示しました。また、市販の解熱鎮痛薬を使用する際の注意点にも言及しています。今回の発表について中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

今回の発表の詳細は?

今回の厚生労働省の発表について、詳しく教えてください。

中島 由美 医師中島先生

新型コロナワクチンの接種後は、痛みや発熱などの副反応があらわれる場合があります。解熱鎮痛薬を使用することで症状の改善が期待できます。厚生労働省はこれまでに新型コロナワクチンの副反応に使用できる解熱鎮痛剤の成分を発表していませんでした。

今回の発表では、新型コロナワクチンの痛みや発熱などの副反応に対して、ロキソプロフェンやイブプロフェン、アセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛剤を使用できることを示しています。

新型コロナワクチンの接種が進むなか、アセトアミノフェンを含む解熱鎮痛剤の需要が高まり品薄が相次ぐ事態を招きましたが、厚生労働省は「市販薬の在庫は十分に確保しているため、必要なときに焦らずに購入してほしい」と呼びかけています。

また、副反応が現れる前に予防を目的として解熱鎮痛剤の服用は推奨されていません。解熱鎮痛剤にも副作用があるため、痛みや発熱などの副反応があらわれたときにだけ服用しましょう。

医師の診断は必要ない?

新型コロナワクチンの副反応が現れた際は、医師の診断を受けずに市販の解熱鎮痛剤を使用すればいいのでしょうか?

中島 由美 医師中島先生

病気の治療中や妊娠中の方などは、服用できる薬が制限されているため、まずは主治医や薬剤師に相談することが大切です。

新型コロナワクチンの副反応の種類

新型コロナワクチンには、どのような副反応が起こり得るのか教えてください。

中島 由美 医師中島先生

新型コロナワクチンの副反応は、接種部位の痛みや赤み、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱、吐き気、嘔吐、悪寒などです。副反応があらわれる頻度は、ワクチンによって異なります。また、副反応のあらわれやすさには、接種を受けた人の体質や体調などが関連するため、事前に副反応があらわれるかどうか知ることはできません。

まとめ

今回厚生労働省の発表により、新型コロナワクチンの副反応である痛みや発熱があらわれた際は、ロキソプロフェン(ロキソニン)やイブプロフェン、アセトアミノフェン(カロナール)などが含まれた解熱鎮痛剤を使用できることがわかりました。ただし、病気や妊娠中の方は、服用できる薬に制限があるため、主治医や薬剤師に相談が必要です。市販薬を正しく使用して、副反応の改善を目指しましょう。

発熱・悪寒に関する症状についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。

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