モデルナ社製ワクチンの接種対象年齢の変更とJ&J社製ワクチンの冷蔵保管期間の延長について

公開日:2021/06/22  更新日:2021/06/21

アメリカのバイオ企業「モデルナ」は、自社が開発した新型コロナワクチンの緊急使用許可の対象を18歳以上から12歳以上に引き下げるようにアメリカFDAに申請しました。また、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」も自社が開発した新型コロナワクチンの冷蔵保管の期間を4か月半まで延長可能としています。今回は、両社の新型コロナワクチンの変更点について中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

緊急使用許可の対象年齢の引き下げについて

今回の発表について、詳しく教えてください。

中島 由美 医師中島先生

日本では緊急使用許可の対象が18歳以上に定められているモデルナ社製の新型コロナワクチンですが、この度、同社は対象を12歳以上に引き下げるようアメリカFDAに申請したことを公表しました。

アメリカFDAは、5月にアメリカのファイザー社製ワクチンの接種対象年齢を12歳以上に引き下げています。また、モデルナ社はヨーロッパ諸国やカナダにも緊急使用許可の対象年齢の引き下げを申請しており、今後は他の国にも同様の申請を進める方針です。

12~17歳にも有効?

モデルナ社製の新型コロナワクチンの接種対象年齢を12歳以上に引き下げる予定とのことですが、12~17歳にも有効なのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

モデルナ社は、アメリカで約3700人の12~17歳を対象に臨床試験を実施しており、ワクチンの有効性が100%であることを確認しています。そのため、12~17歳が接種した場合も、ワクチンは有効だと考えられます。

冷蔵保管の期間の延長について

アメリカの製薬会社大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチンについて、変更点を詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

アメリカの製薬会社大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは今月10日、自社が開発した新型コロナワクチンは冷蔵保管によってより長い期間効果を維持できることを発表しました。具体的には、3か月から4か月半に延長できるということです。

同社のワクチンは、アメリカ国内で投与後の血栓症のリスクについて指摘された関係で、接種が一時中断されており、大量の未使用分が今月に期限切れを迎える予定でした。しかしジョンソン・エンド・ジョンソン社は、2~8℃の環境で4か月半保管しても、有効性に変化はないと結論づけています。

まとめ

直近の新型コロナワクチンにおける注目ポイントは、モデルナ社製のワクチンの接種年齢が12歳以上に引き下げられる可能性があること。そして、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製のワクチンは、今までよりも保管期間を1か月半長くしても、効果を維持できると発表したことです。各社の研究が進むことで、今後も接種対象年齢や冷蔵保管の期間が変更になる可能性があるため、ワクチンに関する情報は随時チェックしておきたいところでしょう。

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