血液型によって新型コロナの重症化リスクに差がある!? 2020/07/01

欧州の研究チームの報告書によると、新型コロナウイルスへの感染で重症化しやすいのはA型の血液型の人だということが明らかになったそうです。
今回は、新型コロナウイルス感染症と血液型の関係について中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

糖尿病患者は新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい?

血液型がA型の人は新型コロナ感染リスクへの感染率や、重症化するリスクが高いという報告がありましたがこれについてどうお考えでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

欧州研究チームは、新型コロナに感染した際に重症化する患者と発症しても軽症で済む患者がいるのはなぜか、人によって異なる症状の違いを遺伝子の特徴から調べたようです。その結果、A型の人は他と比べて5割ほど重症化するリスクが高く、逆にO型の人は5割ほど低かったという結果が出たとのことでした。血液型ごとに異なる抗体があるか、遺伝子の違いで血液を固める因子の働きなどが影響しているのではないか、という研究結果です。

今回の発表については注意しなければならないポイントがあります。それは、欧州の研究チームは研修の対象者をスペインとイタリアの感染者を中心に研究した結果を発表していることです。より正確な研究結果を導き出すには、アメリカやアジア各国など世界中のデータも解析し、調査する必要があると思います。

血液A型の人はどんな点に注意すべきか

新型コロナウイルス感染症が重症化しやすいと言われる血液A型の人は、どのようなことに注意すべきか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

まずは一般的なコロナ対策でもある手洗いやマスクをするなどを徹底すべきでしょう。また、人が密集するような場所を避けて感染のリスクを減らしていくことも重要なことといえるでしょう。

ただし、A型だからと言って確実に感染する、絶対に重症化するという訳ではありません。リスクはリスクとして注意しつつ感染予防を冷静に行うのがベストではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症と血液検査の関係性については、各国で日々研究が続いていますので今後の研究結果から目が離せません。

まとめ

欧州の研究チームの発表では、血液型がA型の人が重症化するリスクが高いとの発表がありました。ただし、研究は欧州だけを対象とした研究結果のため、アジアをはじめとする世界各エリアの研究データを集めることで、コロナと血液型の関係性を知ることができるでしょう。また、A型以外の人が感染しないわけではありません。そのため、血液型に関係なくうがいや手洗いなど一般的な予防策は今後も徹底が必要です。