「ブロッコリーとカリフラワー」ビタミンCが摂取しやすいのは?2つの”違い”を解説!

ブロッコリーとカリフラワーの違いは?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
佐藤 直美(管理栄養士)
2015年管理栄養士免許取得。
目次 -INDEX-
ブロッコリーとは?

ブロッコリーは、地中海沿岸原産の野生のキャベツをもとに改良された野菜で、主に花のつぼみ(花蕾)と茎を食べます。イタリアで改良された後ヨーロッパ各地へ広まり、日本には明治時代に伝わりました。本格的に普及したのは戦後以降で、現在は年間を通して流通しています。日本では主に冬から春にかけて旬を迎えます。
ブロッコリーに含まれる栄養素

ビタミンC
ブロッコリー(生)100g当たりビタミンCが140㎎含まれています。
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、皮膚や粘膜の健康維持、免疫機能の維持に関与します。また、鉄の吸収を助ける働きもあります。
葉酸
ブロッコリー(生)100g当たり葉酸が220㎍含まれています。
葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球の形成や細胞の増殖に関わる栄養素です。特に妊娠期には胎児の正常な発育に不可欠とされており、日常の食事からしっかり摂取したい成分の一つです。
食物繊維
ブロッコリー(生)100g当たり食物繊維が5.1g含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、便通の改善に役立ちます。血糖値の上昇を緩やかにする、コレステロールの吸収を抑えるなど、生活習慣病予防の面でも重要です。
カリウム
ブロッコリー(生)100g当たりカリウムが460㎎含まれています。
カリウムは体内のナトリウム排出を助け、体液バランスや血圧の調整に関わるミネラルです。塩分摂取量が多くなりがちな食生活においては、意識して摂りたい栄養素です。
βカロテン
ブロッコリー(生)100g当たりβカロテンが900㎍含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持、視機能の保持、免疫機能のサポートに関わります。
ブロッコリーの健康効果

抗酸化作用による生活習慣病予防
ブロッコリーにはビタミンCやβカロテン、スルフォラファンなどの抗酸化成分が含まれています。これらは体内の活性酸素の働きを抑える作用があるとされ、細胞の酸化ストレス軽減に関与すると考えられています。その結果として、生活習慣病のリスク低減に役立つ可能性が示唆されていますが、特定の疾患を直接予防するものではなく、日々のバランスの取れた食事の一部として取り入れることが大切です。
腸内環境の改善
食物繊維が豊富なため、便通を整え、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。これにより、便秘の予防だけでなく、免疫機能の維持にもつながります。
血圧の調整
カリウムを多く含むことで体内の余分なナトリウムの排出を助け、体液バランスを整えます。その結果、高血圧の予防や循環器系の健康維持に役立つとされています。
ブロッコリーとカリフラワーの違いは?

ブロッコリーとカリフラワーはどちらもアブラナ科の同じ仲間の野菜で、花のつぼみの部分を食べるという共通点がありますが、見た目や栄養、食感に違いがあります。
まず見た目では、ブロッコリーは緑色で、つぼみがやや開いた構造です。カリフラワーは白色が一般的で、つぼみが密集してかたまりのようになっています。この色の差は含まれている色素成分によるもので、ブロッコリーにはβカロテンなどの色素が多く、緑黄色野菜に分類されます。一方、カリフラワーは色素が少ないため淡色野菜に分類されます。
カリフラワーとは
カリフラワーは、アブラナ科アブラナ属に分類される野菜で、ブロッコリーと同じ仲間です。花のつぼみが集まった花蕾という部分を食べるのが特徴です。地中海沿岸を原産とする野生キャベツから品質改良されて生まれた近縁野菜で、白い色をした品種が一般的ですが、近年はオレンジ色や紫色などの品種もあります。
栄養の違い
ブロッコリーは、βカロテンがカリフラワーの約50倍と豊富で、ビタミンKや葉酸などが多く含まれ、緑黄色野菜に分類されます。
カリフラワーは、ビタミンCや食物繊維、カリウムを含み、淡色野菜に分類されます。組織が緻密なため加熱してもビタミンCが壊れにくい特徴があります。
健康効果の違い
ブロッコリーはβカロテンやビタミンK、葉酸などを比較的多く含み、さらにスルフォラファンなどの抗酸化成分も含有しています。これらの成分は体内の酸化ストレスの軽減に関与すると考えられており、結果として生活習慣病のリスク低減や皮膚・粘膜の健康維持に役立つ可能性が示唆されています。また、食物繊維が豊富なため、腸内環境を整える働きも期待できます。 一方、カリフラワーはビタミンCやカリウム、食物繊維を含み、免疫機能の維持や体液バランスの調整、便通の改善などに関与します。つぼみが密集した構造のため、調理条件によってはビタミンCの損失が比較的少ない傾向があります。味にくせが少なく、やわらかく調理しやすいことから、幅広い世代の食事に取り入れやすい野菜といえるでしょう。
| 項目 | ブロッコリー | カリフラワー |
|---|---|---|
| 色・分類 | 緑色(緑黄色野菜) | 白色(淡色野菜) |
| βカロテン | 豊富(カリフラワーの約50倍) | 少ない |
| ビタミンC | 非常に多い | 多い(加熱しても壊れにくい) |
| 食感 | つぶつぶ・しっかり | ホクホク・緻密 |
| 注目成分 | スルフォラファン | 食物繊維、カリウム |
ブロッコリーを食べる際の注意点

食べ過ぎに注意
ブロッコリーは食物繊維が多いため、一度に大量に食べるとお腹が張ったり、下痢や腹部不快感が出ることがあります。体調や消化力に合わせて適量を摂ることが大切です。
甲状腺疾患がある場合の摂取量
ブロッコリーなどアブラナ科の野菜には、ヨウ素の利用を妨げる成分(ゴイトロゲン)が含まれており、極端な大量摂取は甲状腺機能に影響する可能性があります。ただし通常の食事量であれば問題になることはほとんどありません。
調理方法による栄養の損失
ビタミンCや葉酸は水に溶けやすいため、長時間のゆで調理は避け、蒸す・電子レンジで加熱する、短時間ゆでるなどの方法を選ぶことで、栄養を保ちやすくなります。
ブロッコリーの栄養素を効率的に摂取する方法

短時間加熱
ブロッコリーに多いビタミンCや葉酸は水に溶けやすく、ゆでると流出してしまいます。蒸す、電子レンジで加熱する、または短時間でさっとゆでる方法にすると、栄養の損失を抑えられます。
刻んでから調理する
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、細胞が壊れることで生成される成分です。そのため、加熱前に小さく切る、刻む、少し時間をおいてから調理することで、生成量が増えやすくなります。
食べ方を工夫する
ブロッコリーは、油と一緒に食べることで効率的な摂取につながります。βカロテンは脂溶性ビタミンのため、炒め物やドレッシングをかけるなど、脂質と組み合わせることで吸収率が高まります。
さらに、茎も捨てずに食べることが大切です。茎には食物繊維やビタミンが含まれており、外側の硬い皮をむけばおいしく食べられます。
ブロッコリーの保存方法や期間

| 保存方法 | 期間の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 冷蔵(野菜室) | 2 〜 3日 | 湿らせたペーパーで包み、立てて保存。 |
| 冷凍 | 約 1か月 | 小房に分け、固めに加熱してから密封。 |
冷蔵保存
生のまま保存する場合は、乾燥を防ぐことが重要です。湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて立てた状態で野菜室で保存すると、鮮度を保ちやすくなります。 保存期間の目安は2〜3日程度です。時間が経つとつぼみが開いたり、黄色く変色したりして品質が低下するため、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。
冷凍保存
長期保存する場合は冷凍が適しています。小房に分けて軽く下ゆで、または電子レンジで加熱して水気をよく切り、保存袋に入れて冷凍します。
保存期間の目安は約1か月です。
「ブロッコリーとカリフラワーの違い」についてよくある質問

ここまでブロッコリーについて紹介しました。ここでは「ブロッコリーとカリフラワーの違い」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします
ブロッコリーとカリフラワーの違いは何でしょうか?
佐藤 直美
ブロッコリーは鮮やかな緑色で、小さな花の蕾がやや開いた状態で集まった形をしており、βカロテンを多く含む緑黄色野菜に分類されます。
一方、カリフラワーは主に白色で、花芽が分化する前の組織が密集してかたまり状になっているのが特徴で、淡色野菜に分類されます。
栄養面では、どちらもビタミンCや食物繊維を含みますが、ブロッコリーはβカロテンや葉酸が比較的豊富です。カリフラワーは組織が緻密なため、調理方法によってはビタミンCの損失が比較的少ない傾向があります。ただし、栄養価は加熱時間や調理法によって大きく変わるため、一概に優劣があるわけではありません。
まとめ
ブロッコリーとカリフラワーは、どちらもアブラナ科の野菜で、花のつぼみを食べる点は共通していますが、色や食感、栄養の特徴が異なります。
ブロッコリーはβカロテンやビタミンKなどが豊富で、カリフラワーはビタミンCや食物繊維を含み、加熱後も栄養が保たれやすい特徴があります。どちらが優れているというものではなく、それぞれの特性を理解し、料理や目的に応じて取り入れることが大切です。
味の面では、ブロッコリーが濃い風味とつぶつぶした食感を持つのに対し、カリフラワーは淡白な甘味とホクホクした食感が特徴で、最近では糖質制限用の「カリフラワーライス」として、ご飯の代わりに刻んで食べるダイエット食材としても注目されています。
「ブロッコリー」と関連する病気
「ブロッコリー」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
「ブロッコリー」と関連する症状
「ブロッコリー」と関連している、似ている症状は15個ほどあります。
各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
参考文献




