「ビフィズス菌が1番多い食べ物」とは?体内のビフィズス菌を増やす方法も解説!
更新日:2025/11/05

ビフィズス菌の多い食べ物とは?メディカルドック監修医が健康効果・自分に合ったビフィズス菌の探し方・体内のビフィズス菌を増やす方法などを解説します。

監修管理栄養士:
西岡 佳余子(管理栄養士)
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短大卒業後27年以上、医院、保育園で栄養士として、給食管理、調理、食育の経験を積み、保育園勤務中に管理栄養士資格を取得しました。今後は今までの経験を活かし管理栄養士として、特定保健指導や栄養相談など幅広く活動をしていきたいと思っています。
目次 -INDEX-
「ビフィズス菌」とは?

ビフィズス菌の効果

認知機能を維持する
近年の研究では、腸内環境と脳の健康との関係(いわゆる「腸―脳相関」)が注目されています。腸内のビフィズス菌の割合が低下すると、認知機能の低下と関連する可能性があることが報告されています。 ビフィズス菌を含むプロバイオティクスの摂取により、腸内環境の改善を通じて脳の炎症を抑え、認知機能の維持に役立つ可能性が示唆されています。ただし、これらの効果はまだ研究段階であり、明確な因果関係が確立されているわけではありません。悪玉菌の増殖を抑制する
肉中心の食生活や脂質の多い食事、ストレス、運動不足による自律神経の乱れ、慢性的な便秘などが続くと、腸内環境のバランスが崩れて悪玉菌が増えやすくなります。 ビフィズス菌は、食物繊維やオリゴ糖をエサにして乳酸や酢酸などの有機酸を生成します。これらの有機酸によって腸内が弱酸性に保たれ、悪玉菌の増殖を抑える働きが期待できます。免疫機能のサポート
体の免疫細胞は腸に集中しています。ビフィズス菌は免疫細胞を活性化する働きがあります。腸粘膜のバリア機能を高め外部から有害物質の侵入を防ぐ働きやビフィズス菌が産生する酢酸がインフルエンザの感染を防御し風邪やウイルスへの抵抗力を高める効果も期待できます。便秘や下痢の改善
乳酸や酢酸を産生することで腸内を酸性に保ち有害菌の増殖を抑制してくれます。大腸の動きを活発にする働きがありますので便秘や下痢の改善に役立ちます。また、食物繊維を発酵させ酢酸を産生し腸の健康維持に貢献します。ストレス軽減
ストレスを受けると腸内細菌叢が乱れビフィズス菌の有用菌が減少して、うつ病などの精神疾患と関連する可能性があります。ストレス緩和に関わるセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を調整するビフィズス菌が脳の炎症を抑えたりメカニズムとして腸内細菌のバランスを整えたり産生を助けたりするとされています。ビフィズス菌の多い食品

【1位】ヨーグルト(ビフィズス菌を含む)
ビフィズス菌入りと明記されたヨーグルトを選びましょう。商品によっては特定の菌株(例:Bifidobacterium longum など)が配合されています。 また、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖や水溶性食物繊維を一緒に摂ると、腸内で菌が増えやすくなります。ヨーグルトにバナナやりんご、はちみつなどを加えて食べるのがおすすめです。【2位】サプリメント(ビフィズス菌を補う)
腸まで届くように加工されたカプセルタイプなど、菌の生存性を高めた製品もあります。便通改善や免疫サポートなど、自分の目的に合った菌株を選ぶことがポイントです。継続して摂取することでより効果が期待できます。【3位】味噌(ビフィズス菌を増やす)
味噌にはビフィズス菌は含まれていませんが、麹菌や乳酸菌などの発酵菌が含まれています。味噌汁に海藻類、魚、玉ねぎなどを加えると、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維も摂取でき、腸内環境の改善に役立ちます。【4位】米麹甘酒(ビフィズス菌を増やす)
米麹甘酒には麹菌が発酵過程で生み出した酵素や栄養成分が豊富に含まれています。加熱殺菌されている商品では生きた菌は含まれませんが、腸内の善玉菌を育てる助けになります。 糖分が多いため、1日150g程度の摂取が目安です。食物繊維が豊富なココアやきな粉を加えると、より腸活効果が高まります。【5位】納豆(ビフィズス菌を増やす)
納豆にはビフィズス菌ではなく納豆菌が含まれています。納豆菌は腸内で善玉菌の増殖を助け、腸内環境を整える働きがあります。わかめやひじき、もずくなどの海藻類と組み合わせることで、オリゴ糖や食物繊維も摂取でき、より効果的です。自分に合ったビフィズス菌の探し方

体内のビフィズス菌を増やす方法

ビフィズス菌と一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品
ビフィズス菌の効果を高めるにはエサが重要です。水溶性食物繊維である海藻類、果物、大麦、きのこ類、こんにゃく、納豆などやオリゴ糖である大豆、玉ねぎ、にんにく、バナナなどは小腸で消化されずに大腸まで届きビフィズス菌のエサとなります。ビフィズス菌と一緒に摂取すると効果を下げる栄養素・食品
不溶性食物繊維を多く含む玄米や小麦、大豆、かぼちゃ、アーモンドなどは、摂りすぎると腸の働きを一時的に乱す場合があります。 不溶性食物繊維はビフィズス菌の直接のエサにはなりませんが、腸の動きを促進して排便を助ける大切な栄養素です。水溶性食物繊維やオリゴ糖とバランスよく摂取することで、腸内環境の改善効果をより高めることができます。ビフィズス菌の効果を高める摂取タイミング
ビフィズス菌は吸収の面から食後の摂取が効果的とされています。毎日同じ時間帯に摂取することをおすすめします。毎日3食の食後のうち摂取しやすいタイミングを選んで習慣化するとよいでしょう。空腹時ではなく食後に摂取しましょう。ビフィズス菌は酸に弱いものが多く、食後にヨーグルトを食べることで胃酸の影響をうけにくくなり生きたまま腸へ届きやすくなります。「ビフィズス菌の食べ物」についてよくある質問

ここまでビフィズス菌の食べ物などを紹介しました。ここでは「ビフィズス菌の食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
腸内環境を改善する食べ物について教えてください。
西岡 佳余子
食生活では善玉菌を含むヨーグルト、納豆、キムチ、チーズなどの発酵食品や善玉菌を増やす作用のある大豆、ごほう、バナナ、海藻類、きのこ類のオリゴ糖や食物繊維を摂ることが大事です。その他、朝食を欠かさず食べることが効果的です。
まとめ
毎日少しずつでも取り続けると効果的です。1ヵ月ほど摂り続けて効果が感じられたら継続することをおすすめします。 人の腸内には約1000種類、100兆個の腸内細菌が宿っています。これらの細菌の集まりは腸内フローラ、または腸内細菌叢と呼ばれます。腸内フローラは善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つで構成されています。腸内フローラを増やすには、善玉菌を直接取り入れるプロバイオティクスと善玉菌のエサとなるプレバイオティクスを組み合わせて摂ることが効果的です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品のプロバイオティクスを食物繊維豊富な野菜や海藻類のプレバイオティクスと共に摂り、オリゴ糖の組み合わせも効果的です。自律神経とも深い関わりがあるので適度な運動や質の良い睡眠を心がけましょう。「ビフィズス菌」と関連する病気
「ビフィズス菌」と関連する病気は4個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。婦人系の病気
消化器系の病気
「ビフィズス菌」と関連する症状
「ビフィズス菌」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。関連する症状
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 花粉症
参考文献




