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「急性心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2024/05/13
「急性心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が解説!

急性心筋梗塞の前兆とは?Medical DOC監修医が急性心筋梗塞の前兆となる初期症状・原因・セルフチェック法・原因となる可能性の高い食べ物・飲み物・予防する可能性の高い食べ物・飲み物や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(医師)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。 また、医師業務以外の副業も積極的に行っており、ビザスクなどを通して企業の医療アドバイザー業も副業として行っており、年間70社以上の会社にアドバイザーとして助言を行うなどしている。 ライティングも行っており、m3.comや、Ubie病気のQ&A(https://ubie.app/byoki_qa/doctors/yn8ueqd6kjn)などにて定期的に執筆活動を行っている。

「急性心筋梗塞」とは?

心臓は血液を動かすポンプの働きをしていますが、心臓の筋肉に栄養・酸素を送っている血管を冠動脈と呼びます。その冠動脈の血管が詰まってしまうことで、血流が途絶してしまった状態が急性心筋梗塞です。
多くの場合、血管内のプラークに傷がつき、血栓が付着することで血管をふさいでしまい(プラークの破綻)、血流が途絶えてしまうことが原因となります。
血管が詰まってしまう場所にもよりますが、心臓の血管の根元に近い部分が詰まってしまうと、より広範囲の心臓の筋肉が障害されるため重症化しやすく、突然死の原因となることもある危険な病気です。

急性心筋梗塞の前兆となる初期症状

急性心筋梗塞は、発症すると突然の強い締め付けるような胸痛を生じますが、前兆となるような症状がみられることもあります。
前兆の症状の段階で気が付くことができれば、重症化する前に治療することができ、危険な心筋梗塞の発症を防ぐことができるかもしれません。

労作時(動いた時)の胸の苦しさ

冠動脈の動脈硬化が進行して、血管内部のプラークが増大し、血流が徐々に低下すると、安静時は無症状ですが運動時や坂道を上る、重いものを持つなどの労作時に胸が苦しくなる症状が出現することがあります。
この状態を狭心症と呼びます。典型的な症状は、胸の中心~左側の、ギューッと締め付けるような痛み、押しつぶされるような痛みであり、冷や汗や吐気、左肩~顎にかけての苦しさを伴うこともあります。持続時間は5-15分程度のことが多く、休んでいると改善してくることが多いです。
短時間で症状が改善したとしても、放置することで心筋梗塞のような重症化する疾患を引き起こしてしまう可能性もあるため、それまでなかった症状が出現した際には速やかに循環器科を受診する必要があります。

息切れ、呼吸の苦しさ

冠動脈の流れが低下することで心臓に負担がかかり、動いたときの息切れや呼吸の苦しさなどの症状が出現することがあります。
それまで行えていた動作で息切れが出現するようになった場合には、心臓の異常の可能性があるため早期に循環器科を受診する必要があります。

動悸、めまい、ふらつき

冠動脈の血流が低下することで不整脈が生じやすくなると、動悸を自覚することがあります。それ以外にも、不整脈によって心臓から脳に送り出される血流が不安定になることで、めまいやふらつき、ひどいと失神などの症状が出現することがあります。
これらの症状を認めた際には、早期に循環器科を受診する必要があります。
特に失神を起こした場合は、血流障害が高度である可能性が高く、危険な不整脈が出現していた可能性があるため、緊急性が高くなります。その場合には救急要請も検討しましょう。

急性心筋梗塞の主な原因

急性心筋梗塞の原因の多くは、生活習慣や高血圧などの生活習慣病です。
急性心筋梗塞の原因について、詳しく解説していきます。

生活習慣病

急性心筋梗塞は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が原因となることが非常に多いです。
これらの生活習慣病は動脈硬化を引き起こし、血管内のプラークを増加させやすくなるため、急性心筋梗塞の非常に大きなリスクになります。
健診などで血圧や脂質、血糖の異常を指摘された際には、一度は内科の病院を受診して状態を評価し、必要であれば生活改善や内服治療などを検討することが大切です。

不健康な生活習慣

急性心筋梗塞は、不適切な生活習慣も原因となることが多いです。
気をつけるポイントとしては、以下のような点があります。

  • ・塩分をとり過ぎない:1日の塩分量は6g以下を意識する
  • ・カロリーをとり過ぎない:通常成人では、年齢や活動量に応じて1800-2600kcal程度のカロリー摂取が推奨されます。さらに、野菜や果物の積極的な摂取、脂分が多い食品をとり過ぎないことが推奨されます。
  • ・太り過ぎない:BMI(体重[kg]÷身長[m]2)25未満を心がける
  • ・運動習慣:軽く汗ばむ位の有酸素運動を1日60分(歩行なら1日8000歩以上)行う
  • ・節酒:エタノールとして1日、男性20-30ml(日本酒1合、ビール中瓶2本、焼酎0.5合、ワイン2杯、ウイスキーダブル1杯に相当)、女性は約半分の10-20ml以下の制限が推奨されます。
  • ・禁煙:喫煙は高血圧、心臓・脳血管疾患、肺疾患、悪性腫瘍など、さまざまな疾患リスクとなることが証明されています。

すぐに病院へ行くべき「急性心筋梗塞の前兆」

ここまでは急性心筋梗塞の前兆を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

突然の強い胸痛が出現した場合は、循環器科や救急外来へ

急性心筋梗塞を発症すると、締め付けられるような強い胸の痛みを生じることが多いです。典型的な症状としては、胸の中心~左側の、ギューッと締め付けるような痛み、押しつぶされるような痛みであり、冷や汗や吐気、左肩~顎にかけての苦しさを伴うこともあります。
30分以上持続するような持続する症状であることが多く、呼吸困難や強い動悸、失神などの意識の障害を認めることもあります。

受診・予防の目安となる「急性心筋梗塞」のセルフチェック法

  • ・締め付けられるような強い胸の痛み症状がある場合
  • ・胸痛だけでなく、息苦しさ、呼吸困難などの症状がある場合
  • ・胸痛だけでなく、強い動悸やめまい、失神などの症状がある場合

急性心筋梗塞の原因となる可能性の高い食べ物・飲み物

急性心筋梗塞は動脈硬化が原因となることが多いため、カロリーや塩分が高い食べ物や動脈硬化を進行させるリスクがある嗜好品は注意が必要です。

カロリーが高い食品

通常成人では、年齢や活動量に応じて1800-2600kcal程度のカロリー摂取が推奨されます。
動脈硬化の進行を進めやすい食品としては、肉の脂身やバターなどの動物性脂質が多い食品、油を多く使用する食品、トランス脂肪酸を多く含む菓子類などがあります。

塩分が高い食品

動脈硬化を引き起こす高血圧の原因となるものとして、塩分の多い食品があります。
カップラーメンやインスタントラーメン、丼もの、漬物などには注意が必要です。みそ汁も1日1食程度ならば問題ないことが多いですが、2-3食でとると過剰な塩分の原因となることがあります。レトルト食品や市販の弁当などは味が濃くしてあることが多いため、注意が必要です。

たばこ

たばこは4000種類以上の化学物質を含んでおり、人体に有害であることが多くの研究結果で証明されており、特に心筋梗塞のリスクは4倍になるとされています。
たばこに含まれるニコチンやは交感神経を刺激し、血管を収縮させ血流を低下させ、さらに心拍数や血圧の上昇やLDLコレステロール増加作用などにより動脈硬化を進行させます。

急性心筋梗塞を予防する可能性の高い食べ物・飲み物

和食・魚など

油物、カロリーが高い食べ物を避けるほうが良く、塩分控えめにした和食、魚などは動脈硬化を進行させにくくするため望ましいです。特に魚類に含まれる多価不飽和脂肪酸は動脈硬化予防によいとされています。

食物繊維・ビタミン

食物繊維やビタミンを多く含む食品を摂ることで、塩分や脂質、糖質を排出する働きが期待でき、動脈硬化を進行させる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用も期待できます。
緑黄色野菜や海藻、キノコ類などは食物繊維やビタミンが豊富であり、積極的に摂ることが推奨されます。

「急性心筋梗塞の前兆」についてよくある質問

ここまで急性心筋梗塞の前兆を紹介しました。ここでは「急性心筋梗塞の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

急性心筋梗塞の前兆となる初期症状は何日前から現れますか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

病変の状態、合併症の有無、年齢などその方の状態によって変わります。数か月前からみられることもありますし、発症の直前になって出現することもあります。全く前兆となる症状がないことも多いため、一概には言えません。

急性心筋梗塞を発症してから何時間後に心肺停止しますか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

病変の部位、心筋梗塞によって血流低下が起こる範囲、元々の心機能などによって異なります。心臓の血管の根本の部分など、広範囲に血流障害が引き起こされる部位の血管が詰まってしまうと胸痛と同時に心停止を起こす場合もあります。

編集部まとめ

急性心筋梗塞は非常に危険な病気であり、締め付けるような強い胸痛が出現した際には速やかに救急要請などを検討する必要があります。
前兆として労作時の短時間の胸痛、息切れ、動悸などが出現することもあるため、普段ないような症状が出現してきた際には、できるだけ早く循環器科受診をするようにしましょう。

「急性心筋梗塞の前兆」と関連する病気

「急性心筋梗塞の前兆」と関連する病気は2個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

前兆の症状の段階で上記のような病気があると判明したら、しっかりと治療を行うことで、心筋梗塞の発症を予防できる可能性があります。

「急性心筋梗塞の前兆」と関連する症状

「急性心筋梗塞の前兆」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 動いたときの胸の痛み
  • 息切れ、呼吸困難
  • ふらつき、めまい

一時的な症状だからと油断せず、経験したことのないような症状であれば一度心臓の病気を念頭に医療機関で検査を受けることをお勧めします。

この記事の監修医師