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「健康診断のD判定」を”放置する”とどうなるかご存じですか?対処法も医師が解説!

 公開日:2026/05/18
「健康診断のD判定」を”放置する”とどうなるかご存じですか?対処法も医師が解説!

健康診断の結果で「D判定」が出たらどうすれば良い?メディカルドック監修医が、意味や放置するリスク、考えられる病気、異常項目ごとの適切な受診科について解説します。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

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健康診断結果の「D判定」とは?

健康診断の結果で「D判定」と記載されていると、不安に感じる方も多いでしょう。ここでは、D判定の意味や他の判定区分との違い、若い世代における注意点について整理します。

健康診断のD判定の意味とC判定との違いは何?

健康診断のD判定は、「精密検査や治療が必要」と判断される状態を指します。数値や画像所見に明らかな異常がみられ、医療機関での詳しい評価が必要です。一方、C判定は生活習慣の見直しや経過観察が中心で、緊急性は高くありません。D判定は「受診前提」の評価であり、放置せずに行動へ移すことが重要です。

20代など若い世代でも健診でD判定は出る?

20代でもD判定が出ることは珍しくありません。脂質異常や肝機能異常、血糖異常などは、生活習慣の影響を受けやすく、若年層でも見つかることがあります。自覚症状がないため軽く捉えられがちですが、将来の生活習慣病の入り口であるケースもあります。そのため、年齢に関係なく、対応することが大切です。

健康診断結果のD判定を放置するリスクや注意点

D判定は「今は元気だから大丈夫」と判断してよいものではありません。ここでは、放置した場合に起こり得るリスクについて解説します。

健康診断のD判定を放置するとどうなる?

D判定の背景には、すでに疾患が存在している、あるいは進行しつつある状態が含まれます。放置すると、肝疾患や糖尿病、高血圧などが進行し、症状が出た時には治療が長期化することもあります。健診は早期発見の機会であり、その段階で対応することが予後を左右します。

健康上の自覚症状がなくてもD判定の放置や自己判断はNG

生活習慣病の多くは初期に症状が出にくい特徴があります。そのため「体調が良いから問題ない」と自己判断するのは適切ではありません。特に血液検査の異常は、体の内部で進行している変化を示している可能性があります。症状の有無にかかわらず、医療機関で評価を受けることが大切です。

「健康診断でD判定」が出た時の対処法は?

健康診断でD判定が出た場合は、「異常が疑われる状態」であり、次の行動が重要になります。結果を確認したうえで、適切な医療機関を選び、必要な検査や治療につなげることが大切です。ここでは、受診の目安や準備しておきたいポイントについて解説します。

健診結果でD判定が出たらどれくらいの期間を目安に病院を受診すべき?

目安としては1か月以内の受診が推奨されます。ただし、血糖値が高い、心電図異常があるなどの場合は、より早い受診が望まれます。健診機関からのコメント欄に具体的な指示がある場合は、それに従うようにしましょう。

医療機関に受診する際は健康診断の結果通知書を持っていく

受診時には健診結果を必ず持参します。どの項目に異常があったか、数値の変化がどうかを医師が確認できるため、診断がスムーズになります。過去の結果があれば、それもあわせて提示すると経過の把握に役立ちます。

D判定が出たら何科に行く?異常があった項目ごとの適切な受診科

異常項目によって受診先は異なります。迷った場合はまず内科で相談し、必要に応じて専門科へ紹介される流れが一般的です。例えば以下のようになります。

  • 肝機能異常:消化器内科
  • 血糖異常:内科・糖尿病内科
  • 脂質異常:内科
  • 血圧異常:内科
  • 心電図異常:循環器内科

健康診断や人間ドックの結果に、推奨される診療科が記載されていることも多いかと考えられます。もしわからない場合は、健診を受けた医療機関に相談してみるとよいでしょう。

健康診断の「判定区分」の見方と再検査が必要な結果

判定区分の意味を理解することで、どの程度の対応が必要か判断しやすくなります。以下のような診断結果の場合には、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。

健康診断の判定区分の意味と結果の見方

一般的な判定区分は以下の通りです。

  • A:異常なし
  • B:軽度異常(経過観察)
  • C:生活改善・再検査推奨
  • D:要精密検査・要治療

D判定は、この中でも医療機関での対応が前提となる区分です。

健康診断の再検査・精密検査の基準と内容

再検査では、血液検査の再測定や画像検査(超音波、CTなど)が行われます。費用は内容により異なりますが、保険適用となるケースが多く、自己負担は数千円〜数万円程度です。緊急性は項目により異なるため、結果コメントの確認が重要です。診断結果に応じて、生活改善のみで経過を見る場合と、薬物治療が必要になる場合があります。

「健康診断のD判定」で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「健康診断のD判定」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

肝機能障害

肝機能障害は、アルコールや脂肪肝、ウイルス感染などが原因で起こります。健康診断の項目では、AST、ALT、γ-GTPなどの血液項目や、腹部超音波の所見などで評価します。初期は無症状のことが多く、血液検査で初めて指摘されるケースが目立ちます。生活習慣の見直しや原因に応じた治療が必要です。消化器内科での評価が推奨されます。

糖尿病

糖尿病は血糖値の上昇が持続する疾患で、放置すると神経障害や腎障害などの合併症につながります。血液検査で、空腹時の血糖値やHbA1cなどの項目で評価します。また、尿検査で糖分が含まれていないかもチェックします。糖尿病の疑いがある、または糖尿病の診断がなされた場合、食事療法や運動療法、必要に応じて薬物療法が行われます。内科または糖尿病内科での管理が必要です。

高血圧症

高い方の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、もしくは低い方の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上の状態の場合、高血圧と診断されます。高血圧は動脈硬化を進め、脳卒中や心疾患のリスクを高めます。塩分摂取の見直しや運動習慣の改善に加え、必要に応じて降圧薬を使用します。内科での継続的な管理が求められます。

心疾患(心筋梗塞・狭心症など)

心電図異常や胸部症状から疑われることがあります。動脈硬化によって心臓の血管(冠動脈)が狭くなったり詰まったりすると、心筋に十分な血液が届かなくなり、狭心症や心筋梗塞を引き起こします。労作時の胸の圧迫感や締め付けられるような痛み、息切れ、動悸などがみられることがありますが、初期は自覚症状に乏しいケースもあります。放置すると突然の発症につながることもあるため注意が必要です。循環器内科を受診し、心電図の再評価に加えて心エコー検査、運動負荷試験、必要に応じて冠動脈CTなどの精密検査を行い、早期に診断・治療方針を決定します。

「健康診断のD判定」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「健康診断のD判定」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

「要精密検査」とされるD判定が出た場合、体はどのような状態なのでしょうか?

木村 香菜木村 香菜 医師

検査値や所見に異常があり、詳しい検査を行わないと診断が確定できない状態です。すでに病気が存在している可能性もあるため、医療機関での評価が前提となります。

健康診断の「C判定」と「D判定」の違いは何ですか?

木村 香菜木村 香菜 医師

C判定は生活改善を中心とした経過観察ですが、D判定は精密検査や治療が必要と判断された状態です。対応の優先度が異なります。D判定は、より速やかに対応が必要という意味合いと捉えるとよいでしょう。

健診でコレステロールがD判定でした。放置するのは危険でしょうか?

木村 香菜木村 香菜 医師

脂質異常は動脈硬化の進行に関与します。放置すると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる可能性があるため、早めの対応が望まれます。

健康診断の結果でD判定が出たら精密検査は自費になりますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

医療機関で診療として行われる場合、ほとんどのケースでは保険適用となります。精密検査を受けようとする医療機関に事前に確認すると、より安心です。

まとめ

健康診断のD判定は、医療機関での評価や治療が必要な状態を示しています。自覚症状がなくても放置すると病気が進行する可能性があるため、早めの受診が重要です。結果を正しく理解し、適切な行動につなげることが健康維持につながります。

「健康診断のD判定」で考えられる病気

「健康診断のD判定」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器内科系の病気

消化器内科系

内分泌内科系の病気

内分泌内科系

循環器内科系の病気

循環器内科系

D判定は「様子見でよい」ではなく「行動が必要なサイン」です。

「健康診断」が望ましい症状

「健康診断」が望ましい症状は8個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 動悸や息切れがある
  • 胸の痛みや圧迫感がある
  • 体重の急な増減がある
  • 疲れやすい・だるさが続く
  • めまいや立ちくらみがある
  • 食欲不振や吐き気がある
  • 皮膚や白目が黄色っぽい
  • むくみや尿の異常がある

症状が軽くても、体の変化は病気のサインであることがあります。気になる症状がある場合は、早めに健康診断や医療機関での確認を検討しましょう。

この記事の監修医師