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マスクによるニキビ対策と医師が教える肌荒れしない方法 「マスクを外せない人」必見

公開日:2023/01/14  更新日:2023/01/13
マスクによるニキビ対策に医師が教える肌荒れしない方法 「マスクを外せない人」必見

コロナ禍の新しい言葉に「マスクネ」という言葉があります。これは「マスク」と「アクネ菌」の造語。つまり、マスクをすることで発生したニキビのことです。マスクネに悩む人が増加中といわれています。一体どのように対処したら良いのでしょうか。森本内科・循環器科の森本先生にMedical DOC編集部が聞きました。

森本 典行

監修医師
森本 典行(森本内科・循環器科)

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国立山梨大学医学部医学科卒。名古屋大学医学部附属病院、公立陶生病院などを経て現職。日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医、日本抗加齢医学会認定 抗加齢医学専門医。

マスクで顎や口周りにニキビ、肌荒れが起きるマスクネの理由とは? 原因を医師が解説

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編集部編集部

最近「マスクネ」のトラブルに悩んでいる人が多いと聞きました。

森本 典行先生森本先生

確かに、そういうお悩みで受診される方も増えています。「マスクネ」とは「マスク」+「アクネ菌」の造語でして、わかりやすくいうと、マスクをすることで発生したニキビのことです。

編集部編集部

なぜ、マスクをするとニキビができるのですか?

森本 典行先生森本先生

マスクを着用したまま会話をしようとすると、どうしてもマスクが動いて皮膚と擦れてしまいます。また、食事などのときに、マスクを付け外しすることも多いでしょう。これが皮膚にとって悪い刺激となり、皮膚のバリア機能が低下します。それによってアクネ菌が増えるのです。

編集部編集部

マスクによる刺激が問題なのですね。

森本 典行先生森本先生

そのほか、外出の機会が減ったことでメイクをしなくなって、「スキンケアも簡単に済ませるようになった」という女性も増えているようです。そうしたことも、マスクネの原因になっているのではないかと思います。

編集部編集部

いろいろなことが原因になっているのですね。

森本 典行先生森本先生

それから、マスクの中は吐く息によってどうしても蒸れやすく、高温多湿の状態になってしまいます。そのため雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビができてしまうということもあります。

編集部編集部

マスクネは顔のどの部分にできることが多いのですか?

森本 典行先生森本先生

一般的にはマスクで覆われているエリア、すなわち、顎、口周り、鼻、頬のあたりにできやすいとされています。特にフェイスラインのニキビに、悩まされている方が多いですね。

マスクで肌荒れやニキビができにくくするおすすめの予防・対策を伝授

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編集部編集部

マスク生活をしながら、肌荒れやニキビができにくくするためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?

森本 典行先生森本先生

もしかしたら、マスクの素材が肌に合っていないのかもしれないので、まずは素材を変えてみてはどうでしょうか。さまざまな種類のマスクがありますが、おすすめは綿ガーゼやシルクなど、天然素材のもの。これらは肌にやさしく、ダメージを与えにくいという効果があります。もし不織布マスクを使う場合には、内側にガーゼを1枚挟むなどの工夫をしてみましょう。

編集部編集部

そのほか、気をつけることはありますか?

森本 典行先生森本先生

ニキビを早く治すためには、できるだけ刺激を与えないことが大切です。気になるかもしれませんが触れたり、いじったりせず、そっとしておきましょう。可能であればマスクを外すこともおすすめします。

編集部編集部

刺激が大敵なのですね。

森本 典行先生森本先生

それから、マスクの内側が汗で蒸れないよう、こまめにタオルで顔を拭くようにしましょう。また、顔を拭いたあとは乾燥しやすくなっているので、しっかり保湿をすると良いでしょう。

編集部編集部

ライフスタイルで気をつけることはありますか?

森本 典行先生森本先生

バランスの良い食事、適度な運動、良質の睡眠はとても大事です。特に、肌細胞を修復する働きがある成長ホルモンは、ノンレム睡眠といって、深い睡眠のときに分泌が促進されます。そのため、リラックスできる睡眠環境を整える、睡眠直前にはスマートフォンやパソコンを見ない、寝る前のカフェインやアルコールは控えるなどを意識して、良質な睡眠を確保するようにしましょう。

マスクによるニキビや肌荒れ・赤みを悪化させず、肌にやさしく治す方法・治療薬

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編集部編集部

マスクによるニキビが治らないのですが、どのように治療すれば良いでしょうか?

森本 典行先生森本先生

マスクをすることで、肌が乾燥しやすい状態になっているため、まずは保湿をしっかりすることが必要です。マスクを外すと一気に内側の水分が蒸発し、そのときに肌の水分も奪ってしまうので、これまで以上に入念に保湿をすることを心がけましょう。

編集部編集部

保湿をしっかり行ったら、どのように治療すれば良いでしょうか?

森本 典行先生森本先生

「跡を残さず、ニキビをきれいに治療する」ためには、皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科では、一人ひとりに適した内服薬やサプリメントを処方してくれると思います。

編集部編集部

内服薬やサプリメントを使用することで、体の中からきれいにすることが必要なのですね。

森本 典行先生森本先生

特に、ビタミンEやビタミンAはニキビ治療に効果が高く、ビタミンEには「血流を改善する」「角質をソフトにする」、ビタミンAには「肌のターンオーバーを早める」「皮脂の分泌を抑制する」などの働きがあります。こうした成分を含む内服薬もありますから、専門医に相談すると良いと思います。

編集部編集部

セルフケアでニキビを治すのは難しいのでしょうか?

森本 典行先生森本先生

どうしても、ニキビ治療は長い期間がかかりがちです。そのため「短期的視野でニキビを治す」というだけでなく、「ニキビができない状態を長く持続させる」という意識も大切です。そのためには、気になる症状があれば早めに皮膚科の受診をおすすめします。そして、必要に応じて抗生物質や毛穴のつまりを改善する塗り薬などを使用しながら、ニキビとうまく付き合っていく方法を探すと良いのではないでしょうか。

編集部編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあれば。

森本 典行先生森本先生

ニキビ治療にはどうしても時間がかかります。一旦よくなっても、再発してしまうことも多いので、治療を継続することが必要です。現在、ニキビ治療には皮膚科、美容皮膚科、エステ、サプリメントなどさまざまな手段がありますが、その中から自分のライフスタイルになじみ、「これだったら無理なく継続できそうだな」と思えるものを見つけることが大切です。また、若い女性の場合、ホルモンバランスの乱れが原因でニキビができていることも多いので、生理不順などを伴う場合は婦人科で相談することをおすすめします。

編集部まとめ

アメリカの皮膚科医協会は、4時間ごとに15分間、マスクを外す「マスク休憩」を取るように述べています。 確かにマスクは感染拡大を防ぐのに大事なものですが、皮膚の健康を守るために、マスクを外しても安全な環境であれば、「マスク休憩」を取ってみてはどうでしょうか。

医院情報

医療法人 森本内科・循環器科

医療法人 森本内科・循環器科
所在地 〒516-0009 三重県伊勢市河崎1丁目12-2
アクセス 近鉄山田線「伊勢市駅」より徒歩6分
診療科目 内科(循環器内科, 小児循環器内科)、美容皮膚科