【体験談】すでにステージIIIになっていた「乳がん」 胸の違和感から発覚(2/2ページ)

早期発見や早期治療の認識を広めたい

編集部
もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?
新井さん
助言はしないかもしれませんね。ただ寄り添って話を聞くと思います。「私でよければ話しを聞くから」と。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
新井さん
乳がんは、自分で見つけられる可能性があるがんです。早期発見、早期治療が大事なので、普段から意識を向けて欲しいです。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
新井さん
コロナ禍なので仕方がないのですが、入院中など同病の方との交流や情報交換の機会が少なかったと感じています。私は、 SNSを利用していますが、先輩サバイバーさんの中には、ネットをうまく利用していない人も多いですから、そういった方々のために細かな情報提供をお願いしたいです。「お医者さんや看護師さんは忙しそうだからお話を聞いてもらえない」という声もあります。もちろん、相談窓口があるとは思いますが、もう少し相談しやすくなるといいなと思います。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
新井さん
罹患したからといって人生終わりではないと私は思っています。一度きりの人生です。前向きにいい気分で日々過ごしていきましょう。私はがんになってから、家族や友人が元気で笑って過ごしていると、自分も嬉しい気持ちになるということに気付かされました。周りの人たちに感謝をしながら「一人でも多くの乳がんサバイバーの方の力になりたい」そんな思いで日々「乳がんパッド」製作しています。
編集部まとめ
新井さんは自身で気づき、勇気をもって人間ドックを受けた結果、診断・治療につながりました。乳がんは、自分で気がつくこともあるがんです。異変を感じたら、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。また、監修医師からは「何か自覚症状を感じた場合、検診や人間ドックではなく、病院やクリニックなどの医療機関を受診することをお勧めしています。そうでない時に、定期的に受けるのが検診や人間ドックです。これは乳がんに限った話ではありませんが、うまく使い分けることをお勧めしています」とコメントをいただきました。