噂や不安であきらめないで。気軽に相談できるインプラント治療【富山県高岡市 山田歯科医院】

インプラント治療は「痛そう」「怖そう」「費用が高そう」といった不安を抱く方が少なくない。しかし、正しい知識と医院選びを行うことで、安心して治療を受けることができるのではないか。近年はサージカルガイドやショートインプラントといったさまざまな治療法が登場し、正しくメインテナンスすれば数十年にわたって使用できるという。インプラントの基礎知識、耐久性、治療を受ける際の医院選びのポイントなど、山田歯科医院の山田院長に解説していただいた。
インプラント治療とは? 知っておきたい治療とポイント
インプラントのよさが広く知られるようになってきたと感じていますが、インプラント治療の質には、医院ごとに差がありますか?
はい、大きな差があると思います。インプラントは「入れる場所の条件」が非常に大切です。たとえば骨の量や硬さ、歯ぐきの状態、隣の歯との位置関係、噛み合わせのバランスなど、お口の中の環境が整っていると、インプラントも長持ちしやすく、仕上がりも自然になります。 逆に、条件が悪いところに無理に入れると、安定しなかったり、噛むときに違和感や痛みが出たりすることがあります。インプラントをいい位置に埋入し、長持ちさせるためにいいお口の環境を作る技術を持っているかが大きな分かれ目と思われます。条件次第で結果に大きな差が出るのがインプラントです。治療前にしっかりと診断し、骨や歯ぐきの状態を整えてから進めることが重要です。

手術への不安や費用の高さで、治療をためらう人は多いですか?
「怖い、痛そう」「お金がかかりそう」という声はよく聞きます。いわば二大相談ですね(笑)。当院では、初めに細かい見積もりをお渡しし、治療の流れや必要な費用を丁寧に説明します。インプラントは治療時間も費用もかかる治療ですので、選択肢のひとつとしてしっかりお伝えし、納得いただいた上で治療を進めています。
貴院はインプラント治療に長い歴史があると伺いました。いつから対応しており、これまでどれくらいの患者さんを治療してこられましたか?
患者さんが望んだとしてもインプラント治療が難しいケースはありますか?
過去に「インプラントは難しい」と言われた人にも対応できることがあると伺いました
条件を整えることで対応できることがあります。たとえば、骨が薄い方には骨を増やす「骨造成」という処置を行います。またそれでも神経が近いなど通常のものでリスクがある場合は、短くても安定する「ショートインプラント 」を使うことで、対応します。ほかにもソケットリフトやサイナスリフト(上の歯で鼻の穴に近い場合に鼻粘膜と骨の高さを調整して安全に埋入する方法)、歯ぐきが薄い、弱っている場合の「歯肉の移植」(CTG、FGG)、歯と歯の間が狭くなっている場合にスペースを整える「歯列矯正」などがあります。 また、歯周病が進んでいる方には、まず歯周病の治療でお口の健康を整えてからインプラントを進めます。 このように、口の中の状態に合わせて準備や工夫をすることで治療が可能になる場合が多いです。大切なのは、無理に入れるのではなく、条件を整えて安全に、そして長く使えるインプラントにすることです。

インプラント治療に年齢制限はありますか?
インプラントに明確な年齢制限はありません。ただ、骨がまだ成長途中のお子さんの場合は、緊急のケースを除きおすすめできません。目安として20歳以上であれば、ほとんどの方が問題なく治療を受けられます。 上限も基本的にはありませんが、全身の健康状態や骨の状態によっては注意が必要です。当院では40代から60代の方が特に多く来院されています。
長く使えるインプラントとは? 耐久性と多様な治療法

貴院でのインプラント治療の流れを教えてください
まずは手術日を決めます。その後、サージカルガイドをつくるために口腔内スキャンや術前検査を行います。 次にオリエンテーションを行い、手術当日の流れや術前・術後の過ごし方、体調管理について指導します。ここでバイタルチェックも行いますが、これは手術当日の体調が普段の状態と大きく変わっていないかを確認するためです。 一次手術(インプラント埋入)を行った後は、骨とインプラントが安定するまで2~3カ月ほど待ちます。その後、二次手術としてアバットメントを装着して歯ぐきの形を整えます。歯ぐきが落ち着いたら型取りを行い、最終的に人工の歯をセットします。 個人差はありますが、早い方で4カ月ほど、骨造成などが必要な場合は1年以上かかることもあります。治療終了後は定期的なメインテナンスで、長く使える状態を保っていきます。
貴院でのインプラント治療に関する設備にはどのようなものがありますか?
インプラント治療の「駆け込み寺」ですね。たとえば多くの歯を失っている場合、やはり失った歯の数だけインプラントが必要になるのでしょうか?
メインテナンスを怠るとどうなりますか?

まずは相談してほしい。インプラント治療の第一歩

インプラント治療を受けたい人にとって医院選びは悩みどころだと思います。先生はどんなポイントを見て探せばよいとお考えですか?

最後に、Medical DOCのサイトを訪れる読者の方にメッセージをお願いします
インプラントに対して「痛そう」「怖そう」「高そう」と思われる方もいるかもしれません。しかし、食べやすさや違和感のなさでいえば、インプラントは大変優れています。他の歯を触らないという大きなメリットも持っています。日常生活や健康にも大きく関わりますし、生活の質を変えることにもつながります。 私が大切にしているのは、患者さんに後悔させない、損をさせない治療です。歯科治療は「見た目がよければいい」「噛めたらいい」だけではありません。その方のお口全体や将来の健康を考え、適切な方法を一緒に考えていくことが重要です。 最初からあきらめたり、否定したりせず、悩んだときは相談だけでも大丈夫。お話するだけでも、新しい発見や選択肢が見えてくることがあります。気軽に「どんなものなのかな?」という気持ちで一歩踏み出してみてください。
編集部まとめ
インプラントは一生ものの治療。だからこそ、治療の選択肢や方法を正しく理解することが大切です。今回は山田先生に、治療の流れや設備、メインテナンスの重要性など、医院での取り組みをお話しいただきました。気になることがあれば、まずは相談だけでもしてみる……。そうした小さな行動が、安心して治療を受けるきっかけになるのではないでしょうか。


