口元が、表情が、心が変わる。 輝く人生のため適切な矯正歯科選び【福岡市中央区 安永矯正歯科医院 福岡】
歯科矯正は、ただ「歯並びがきれいになる」という効果にとどまらず、歯や口腔内の機能的な改善を促し、全身の健康維持やコミュニケーション力の向上にも大きな影響を与えるという。そのような矯正治療の効果を高めるためには、自分に合った「矯正方法」や「矯正歯科を選び」が大切なポイントとなる。安永矯正歯科医院 福岡・安永院長に、その詳細をお伺いした。
安永 敦(やすなが あつし)
安永矯正歯科医院 福岡 院長
2003年、九州大学・歯科部を卒業後、2007年同大学院・矯正学の博士課程卒業、歯学部歯学を専攻修了し、歯学博士の学位取得。翌年、九州大学病院・矯正歯科 医員に。2011年に日本矯正歯科学会認定医を取得し、以来、矯正歯科のエキスパートとして数多の患者と向き合う。2015年に安永矯正歯科医院 福岡(旧・サトウ・ヤスナガ矯正歯科)の院長・理事長に就任。
九州矯正歯科学会・日本舌側矯正歯科学会・日本口蓋裂学会・日本顎変形症学会に所属。日本臨床矯正歯科医会会員。
歯科矯正で歯並びが整えば、心身が変わり人生も変わる
矯正治療といえば一般的に歯並びをきれいにするイメージですが、「噛み合わせ」もよくなるそうですね
そのとおりです。歯科矯正で歯並びをきれいにすることは、「見た目をよくする」という目的と併せ、噛み合わせを整えて「歯の機能を改善する」ということを目指すものです。人生100年といわれている現代ですが、歯科医師会の取り組みとして“80歳まで自分の歯を20本残そう”という「8020運動」が注目されるようになりました。
「機能的な噛み合わせをつくる」「歯が健康である」ということは、脳をはじめ全身の健康状態を良好にすることが明らかになっています。さらに“いつまでも自分の歯で美味しい食事を楽しめる”ということが、QOL(人生の質)の向上に大きく貢献すると考えられています。
先生ご自身も「歯科矯正によって人生が変わった」というご経験をお持ちと伺いました
人前で話す機会が多いため、やはりしっかり人と向き合いたいとの想いがありました。
歯並びが整えば、それによって表情が変わり、心が明るくなり、人生そのものがよい方向に進むきっかけとなります。自分もそうでしたが、多くの患者さん、特に若い世代の人たちを見ていると、それを実感します。
アジア圏の人は「短頭型」という骨格をしている人が多く、これによって、欧米の人たちより歯の生える範囲が狭く、八重歯になったり歯並びがガタガタになったりしやすいといわれています。加えて、日本人には話すときに手で「口元を隠す」という傾向があり、それは“奥ゆかしい”という利点とされてきましたが、グローバル化が進むこれからは、海外の人としっかり向き合い、堂々と対話することが求められます。
口元に関して、コロナ渦のマスク生活の影響はあるのでしょうか?
新型コロナ感染防止のためマスク生活で、多くの人が“口元がいかに人の印象や心のあり方を左右しているか”に気づくことになったと思います。「マスクで装置を隠せるうちに矯正をしよう」「健康のために時間やお金をかけよう」と意識する人が増えました。
いずれにしても、これからは歯科矯正の重要性がより注目される時代になっていくと感じています。
自分にとって最適な矯正方法を検討することが大切
貴院ではさまざまな歯科矯正の方法を取り入れていらっしゃるとのこと。どのような方法がありますか?
代表的なものとして、金属のワイヤーをつけて歯を動かす「マルチブラケット矯正」、歯の裏側に装置をつける「舌側矯正」、透明のマウスピースによる「マウスピース型矯正(アライナー矯正)」などがあります。当院では「見た目」と「費用」を軸に、さまざまなことを鑑みてご自分に適した方法をお選びいただいております。
最近はマウスピース型矯正が注目されているようですね
従来からのワイヤーで歯を動かす方式にはどんなメリット・デメリットかありますか?
マルチブラケット矯正、特に歯の表にワイヤーをつける方法は、どうしても目立ってしまいますし、金属アレルギーの人には向かないというデメリットもあります。抜歯が必要となるケースが多いので、その点も検討材料になるでしょう。しかし、費用の面では負担が少なく、「後戻りが少ない」「微調整が可能」など、確実性は高いといわれています。
ただし、いずれの方法でも矯正が終わった後に後戻り(歯並びが元に戻る)が起こる場合もあります。ですから、安定のための「保定期間」を設けることが必要です。
抜歯や後戻りについて、不安な人は多いかもしれません。それについてもう少し詳しくお聞かせください
先述のとおり、日本人は生来の骨格によって歯が生える範囲が狭く、そのために歯並びが乱れやすいという傾向があるため、「抜くことで歯が収まるスペースを広くする」という工程が必要な人もいます。
ただ、どうしても抜歯に抵抗がある方には、それをしないで済む方法、その上でエステティックライン(横顔の美しさの基準)の維持など見た目もしっかり整う方法をご提案していきます。ちなみに、当院では“非抜歯でできる”というメリットを持つ「アンカースクリュー(インプラント矯正)」も行えます。
後戻り・歯列が元に戻ってしまう現象は、どの矯正方法であっても起こり得ます。残念ながら、生活習慣・噛む力・エイジング(年齢を重ねること)などさまざまなことが影響するものなのです。
これを防ぐための「保定」は、矯正装置が外れた後に、整った歯列を裏から固定したり、リテイナーという専用の装置をつけたりするものです。当院では平均的に3年の期間を設けていますが、その後も年に一度は来院してメンテナンスを受けることを推奨しています。
矯正歯科を選ぶ際、ポイントになるのはどのようなことですか?
矯正治療のブロフェッショナルとして輝く人生をサポート
歯科矯正をしたほうがよいと思われる症状や始めるタイミングについてお教えください
明らかに歯並びが「ガタガタ」「すきっ歯」「八重歯」という人や、「出っ歯(上顎前突)」「受け口(反対咬合)」「歯が閉じない(開咬)」といった人が対象になります。でも、歯科矯正は何歳になってもできるものです。当院では、80代で矯正を始めた患者さんもいらっしゃいますよ。
お子さんは、前歯が生え変わる6歳以降(小学校入学後)が適しているため、その時期に一度ご相談いただければと思います。中学に入って以降、骨格が安定してからは大人と同じ矯正ができますが、特に歯が動きやすい10代(中高生)はおすすめの時期といえます。
矯正治療の流れはどのようなものになりますか?
当院では、初診時にレントゲンや顔の写真を撮影するという一次検査を行います。それによって患者さんの状態を把握し、治療方法のご提案や費用・期間のご説明をします。次に来院されたときにより精密なことを確認する二次検査を実施し、その後に本格的な診断日を設けて治療を始めます。装置をつける期間は、そこから2年~3年、月に1回通院していただきます。保定期間も同じくらいとお考えください。
口内に装置をつけることで、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。患者さんには正しい歯磨きなど自己メンテナンスもしっかり意識していただき、必要な場合は一般歯科での診察・治療も受けていただきます。
矯正治療にあたって、先生が大切にされていることは何でしょうか?
矯正歯科専門の医師として最良の治療をご提供するため、自分の体調には気を遣っています。それは、プロのアスリートが「最高のパフォーマンスができるように」と日々の体調管理を怠らない感覚に近いかもしれません。当院のスタッフ全員が矯正のスペシャリストとしての教育を受けており、その心掛けを共有しています。一人ひとりが力を発揮し、高水準の矯正医療をご提供できるような体制で患者さんをお迎えしておりますので、安心してお頼りいただければと思っています。
また、患者さんとの密なコミュニケーションも重要と考え、若い患者さんには、保護者の方が高額な治療費を出してくれることへの感謝を忘れず、真剣に取り組むようアドバイスすることも少なくありません。
最後に、このサイトの読者に対してのメッセージをお願いします
わずか2~3年の矯正治療はその人の人生の一部かもしれませんが、その人生が輝くように、当院はプロとして全力でサポートしています。歯並びで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
編集部まとめ
ことわざで“目は口ほどに物を言う”とありますが、先生が「マスクが当たり前の今は“口元は目ほどに物を言う”かもしれませんね」と微笑まれたのが印象的でした。歯並びの改善が充実した人生に繋がっていくこと、そのためには、自分に合った矯正方法の選択が大切ということもお教えいただきました。そして何より、矯正を専門にしている医師を選ぶことの重要性も学ばせていただきました。矯正治療をご検討している方は、ぜひこの記事を参考にされてください。
医院名
医療法人博英会 安永矯正歯科医院 福岡
診療内容
所在地
福岡県福岡市中央区渡辺通4丁目1-36
Bivi福岡 1F
アクセス
西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅より徒歩5分
福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅より徒歩6分