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「左腰が痛む」症状で考えられる病気はご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2026/01/28

左腰が痛む時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?メディカルドック監修医が考えられる病気などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「左腰が痛む」原因は?おしりも痛む・しびれる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

塚原 聡

監修医師
塚原 聡(医師)

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北里大学医学部卒業。弘前大学医学部整形外科で臨床研修し、東京大学医科学研究所でゲノム医科学の研究に従事。その後、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター助手、准講師を歴任。2009年から湘南第一病院整形外科部長。2013年、同副院長に昇格。2019年、地域サービス部門担当役員に就任。日本専門医機構認定整形外科専門医、日本リウマチ学会専門医、プライマリケア連合学会認定医・指導医。医学博士。

「左腰の痛み」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「左腰の痛み」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脊椎腫瘍

骨の誤作動した細胞(良性と悪性があります)が増殖して、骨が構造上弱くなる病気を原発性脊椎腫瘍といいます。
また、もともと他に腫瘍(がん)があり、血流を通して細胞が背骨に運ばれてしまい(転移)、異常な細胞が増殖して、骨が構造上弱くなる病気を転移性脊椎腫瘍といいます。
他の腰痛とは違い、夜間寝ているときにズキズキ腰が痛くなったり、安静にしていても、動作しているときでも痛くなったりすることが特徴的な症状といわれています。
痛みを感じたら、まずは、前かがみになったり、腰を捻ったりせずにゆっくりとした動作を意識しましょう。薬で治ることは期待できず手術を要する場合があります。
激しい腰痛がある場合には、ためらわずに救急病院を受診しましょう。発熱、嘔吐、腹痛を伴う場合には、原発性の腫瘍だけでなく、転移性の腫瘍の存在も疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に内科、整形外科、外科、泌尿器科、婦人科を受診しましょう。
下肢まで痛みが拡がり、力が入らない場合は神経の圧迫、つまり麻痺が疑われますので1〜2日以内に整形外科、脳神経外科を受診しましょう。

脊髄腫瘍

腰の奥にある脊髄内に発生した腫瘍や、クモ膜、硬膜、神経鞘(神経を保護する膜)、さらに脊柱管内の軟部組織や椎体に発生した腫瘍によって、脊髄や神経根が圧迫される病気です。
神経が障害されるため、下肢がしびれ、痛くなることが多いです。重症化すると下肢に力が入りにくく、痛みの感覚が鈍くなり、足の傷に気づかないことがあります。さらに小便、大便をしたいという感覚が鈍くなることがあります。
腰の痛みのある場合には、歩くときに段差にひっかかって転ばないように、焦らずにゆっくりと注意して歩きましょう。傷があるときには、化膿しないように、きれいに洗い、きれいなガーゼや絆創膏で覆いましょう。薬で治ることは期待できず、手術治療を要する場合があります。
下肢まで痛みが拡がり、力が入らない場合は急激に増悪(悪化)していることが疑われますので、1〜2日以内に整形外科、脳神経外科を受診しましょう。

化膿性脊椎炎

体内のどこからか(肺、体表の傷、口腔内、消化管内など)細菌がうつり、増殖して正常な背骨を蝕む病気です。特に過去に重度の感染症の既往症(病歴)がある方、糖尿病の方、免疫抑制薬を服用している方、手術で背骨にインプラントが挿入されている方、など免疫が正常に作動しないことがある場合は感染に弱くなり病気になります。
腰の痛みのある場合には、前かがみになったり、腰を捻ったりせずにゆっくりとした動作を意識しましょう。抗菌薬を持続的に投与する必要があります。薬で治ることは期待できず手術治療を要する場合があります。
多くは発熱、嘔吐、腹痛を伴います。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に内科、泌尿器科、外科、整形外科、脳神経外科を受診しましょう。
下肢まで痛みが拡がり、力が入らない場合は急激に増悪(悪化)していることが疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に整形外科、脳神経外科を受診しましょう。

「左腰の痛み」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「左腰の痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

腰から背中にかけて左側がピリピリ痛むとき何科を受診すべきですか?

塚原 聡 医師塚原 聡 医師

痛みの部位に皮疹(発疹)があったら皮膚科。それ以外は、迷ったらまず整形外科を受診しましょう。

左腰の痛みが腎臓など内臓の疾患が原因ということは考えられますか?

塚原 聡 医師塚原 聡 医師

あります。腎結石、尿管結石、腎盂腎炎の診断に至ることも少なくありません。

左腰の痛みが運動後に発症した場合の原因と対処法を教えてください。

塚原 聡 医師塚原 聡 医師

鎮痛剤を服用し、コルセットを装着してリラックスしましょう。前述の日常で気をつけるべき姿勢を継続しましょう。すぐに冷やしたり、温めたりしても効果的ではないことが多いです。

突然、腰の左側に激痛が走る症状はぎっくり腰でしょうか?

塚原 聡 医師塚原 聡 医師

「ぎっくり腰」という呼び名は、急に腰が痛くなる症状に対し一般的に使われる呼称です。筋肉性あるいは軽度の背骨に起因する腰痛が多いのですが、内臓疾患由来のもの、軽症なものから重症なものまで含まれます。

左側がズキズキする腰痛にはどのような治療方法がありますか?

塚原 聡 医師塚原 聡 医師

筋肉性の痛みではない可能性があります。なるべく早めに医療機関を受診することをお勧めします。

まとめ

腰痛は、ズキズキ、ピリピリ、焼けるよう、移動する、動きで誘発される、夜間にとくに感じる、周期性にくるなど多彩な症状を呈します。腰は、内臓、脊椎、皮膚の表面に位置するため多くの疾患の症状として現れる場所でもあります。そのため腰の痛みには、軽症ではない脊椎の疾患、股関節疾患、心因性、炎症性、血管が原因となる病気もたくさん存在します。日常的に健診を受け、自分の健康管理をし、腰痛予防のための運動を意識し、自分の体に投資しましょう。

「左腰の痛み」で考えられる病気と特徴

「左腰の痛み」から医師が考えられる病気は31個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

整形外科の病気

  • 筋膜性腰痛
  • 変形性腰椎症
  • 腰椎変性側弯症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 化膿性椎間板炎
  • 硬膜外膿瘍
  • 脊椎カリエス
  • 腰椎椎体骨折
  • 腰椎横突起骨折
  • 腰椎骨腫瘍
  • 腰髄腫瘍
  • 腰椎変性すべり症
  • 腰椎分離すべり症
  • 梨状筋症候群
  • 骨盤骨腫瘍
  • 腸腰筋内血腫
  • 腸腰筋膿瘍

産婦人科の病気

循環器科の病気

精神科の病気

腰痛には、軽症ではない脊椎の疾患、股関節疾患、心因性、炎症性、血管が原因となって腰が痛くなる病気も存在します。

「左腰の痛み」と関連のある症状

「左腰の痛み」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「左腰の痛み」の他に、これらの症状が見られる際は、「化膿性脊椎炎」「急性大動脈解離」「尿路結石」「筋膜性腰痛」などの病気と「妊娠」の存在が疑われます。
痛みがひどい場合やなかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

この記事の監修医師