「夜中に目が覚める」とどんな病気に罹っている?医師が徹底解説!
夜中に目が覚める時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて『「夜中に目が覚める」原因をご存知ですか?医師が予防法を3つご紹介!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
別府 拓紀(精神科医)
目次 -INDEX-
「夜中に目が覚める」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「夜中に目が覚める」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
不眠症
不眠症とひとえに言っても、多くは生活習慣の乱れが原因です。生活習慣の乱れを改善し、睡眠環境を整える(夜は暗くして、寝具を使用して寝る、寝る直前にスマートフォンやパソコンを見ない、寝酒をしない)といったことでほとんどが改善します。そういった努力が必要ですが、それを行っても不眠が続く場合は精神科へ相談しましょう。
生活習慣病
生活習慣の乱れが不眠を引き起こすことは何度も記載しましたが、自分自身で是正が難しい場合は、内科を受診して医師や栄養士の指導を受けましょう。先天的に高血圧や脂質異常、糖尿病をきたすタイプもありますが、生活習慣の乱れによっておこるタイプの高血圧などは病院を受診するタイミングが遅くなり、場合によっては脳梗塞や心筋梗塞などの重大なイベントが起きてから発覚することもあります。ちょっとした症状の変化でも、病院を受診することで早期発見につながる可能性がありますので、生活習慣の乱れが続くようなら内科を受診することを検討してください。
睡眠時無呼吸症候群
「よくいびきをかく」「日中に眠い」「肥満体系」などがあてはまれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。肥満でなくても、鼻や顎の状態でなる可能性もあるため、いびきをかき日中に眠いのが続くのであれば、睡眠時無呼吸症候群を診察している呼吸器内科や精神科を受診し、一度検査をしてみることをお勧めします。
もし、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAPという器具を寝る際に装着する場合があります。CPAPに慣れると劇的に睡眠状態が改善される場合があるため、気になったら早めに受診しましょう。
うつ病
夜中に目が覚める、という状態に加え、気分が落ち込む、食欲がでない、不安が強い、といった状態が続く場合は、うつ病や躁うつ病の可能性があります。精神科へ相談しましょう。「気分が落ち込むからうつ病」と決めつけて自己判断で治療を開始すると、躁うつ病であった場合に状態が悪くなる場合があるため、治療を行う際は必ず精神科へ相談することをお勧めします。
「夜中に目が覚める」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「夜中に目が覚める」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
トイレで夜中に何度も目が覚める症状はどんな病気が考えられますか?
別府 拓紀 医師
膀胱や前立腺疾患の可能性もあるため、続くようなら泌尿器科を受診しましょう。
夜中に目が覚める症状の予防法を教えてください。
別府 拓紀 医師
昼寝をしないこと、寝酒をしないこと、ストレスをうまく解消する生活を送ることで予防することができます。
夢見が悪く、よく夜中に目が覚める場合何科に相談すべきでしょうか?
別府 拓紀 医師
精神科を受診することをお勧めします。
夜中に目が覚めるのは更年期障害が原因でしょうか?
別府 拓紀 医師
更年期といったホルモンバランスの乱れも原因として考えられますが、まずは生活習慣を整えることを心がけてください。
まとめ
夜中に目が覚めるのは生活習慣の乱れが主な原因ですが、場合によっては重大な病気が隠れていることもあるため、生活習慣を整えても症状が続くようなら病院を受診しましょう。
「夜中に目が覚める」で考えられる病気と特徴
「夜中に目が覚める」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
夜中に目が覚める原因のほとんどは生活習慣の乱れですが、それを改善しても病状が持続する場合は病院受診をお勧めします。
「夜中に目が覚める」と関連のある症状
「夜中に目が覚める」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
「夜中に目が覚める」他に、これらの症状が見られる際は、「睡眠障害」「睡眠時無呼吸症候群」「甲状腺機能亢進症」「躁うつ病」などの病気の存在が疑われます。
眠りの不調があれば、生活習慣を整え、それでも改善しない場合は病院受診を行いましょう。
・健康づくりのための睡眠指針2014(厚生労働省)