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胃がんの予防に効果的! 敷居の低くなった内視鏡(胃カメラ)について医師が解説

 公開日:2025/01/26

胃の内視鏡検査は、胃がんをはじめとする病気の早期発見や予防に欠かせない重要な検査です。読売ランド前すわクリニックの諏訪先生に、内視鏡検査の目的や必要性、胃がん対策としての役割について詳しく解説していただきました。

諏訪 敏之

監修医師
諏訪 敏之(読売ランド前すわクリニック 院長)

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聖マリアンナ医科大学卒業。島田総合病院、聖ヨゼフ病院、聖マリアンナ医科大学病院、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、メディクスクリニック副院長をへた2014年、神奈川県川崎市に読売ランド前すわクリニック開院。消化器疾患領域の診療を軸とし、治療のみならず、消化器官内視鏡を用いた予防医療に務めている。日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、初期臨床研修指導医。日本消化管学会、日本外科系連合学会、日本癌治療学会、日本大腸肛門病学会、日本外科感染症学会の各会所属。

編集部編集部

胃内視鏡の目的について教えてください。

諏訪先生諏訪先生

目的は二つあります。一つは、胃の痛みなどの症状がない段階で見る「健診」で、予防目的になります。もう一つは、症状がある方に対する「検査」。原因を調べて、治療へ結び付けることが目的です。いずれにしても、胃がん対策がメインと考えています。

編集部編集部

胃がんの死亡者はどれくらいいるのでしょう?

諏訪先生諏訪先生

国立がん研究センターの調べによると、2017年の段階で、男性は2万9745人(がん死亡原因別1位)、女性は1万5481人(同3位)、合計約4万5000人の方が亡くなっています。ただし、早期発見によって胃がんによる死亡者が減っているのも事実です。ピロリ菌と胃がんの関係や、除菌治療の必要性が周知されてきたのでしょう。

編集部編集部

内視鏡検査の受診率を上げるためには、何が必要だと思いますか?

諏訪先生諏訪先生

ピロリ菌の正しい概念を広めていくことです。一言でまとめるとしたら、「ピロリ菌によって発症した萎縮性胃炎が、胃がんの温床になる」というメカニズムでしょうか。医療従事者や行政は、この事実を、もっとアピールする必要があるでしょう。そのピロリ菌を効率的に発見できるのが、内視鏡検査になります。特定健診のチケットなどを有効に活用してみてください。

※この記事はメディカルドックにて【がんは怖いけど、内視鏡検査(胃カメラ)って苦しそう。実際はどうなの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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