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「高齢者が心不全」を発症するとどんな症状が現れる?医師が徹底解説!

 公開日:2026/05/11
高齢者の心不全

高齢者が心不全を発症するとどんな症状が現れる?Medical DOC監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「心不全の末期症状」はご存知ですか?末期に感じる体の痛みも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

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北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「心不全」とは?

心不全とは、さまざまな原因によって心臓のポンプ機能が低下した結果、息切れ、むくみ、全身倦怠感などの症状が起こり、悪化と改善を繰り返しながら徐々に悪くなり、生命を縮める病気です。

高齢者が心不全を発症するとどんな症状が現れる?

心不全を発症すると、心臓のポンプ機能が低下するため、全身の臓器に十分な血液を送ることが難しくなってきます。そのため、さまざまな症状が起こります。代表的な症状を3つご紹介いたします。

呼吸困難

始めは動いている時に起こりますが、悪化すると安静にしている時にも起こるようになってきます。「空気が入ってこない」、「仰向けに寝ると苦しい」と表現されることが多いです。このような時は、上半身を起こして安静にすることが重要です。改善しない場合は、循環器科を受診しましょう。

むくみ

すねや足の甲などにみられることが多いです。むくんでいる場所を、指で押してみて、へこみが残った場合は要注意です。他の疾患でも起こることがありますので、循環器科を受診してください。

全身倦怠感

心不全により、全身に十分な血液と酸素が行かなくなるため、全身倦怠感が生じます。最初は、動いたときに感じられますが、心不全が悪化すると、些細な日常動作でも起こるようになってきます。このような症状が現れたら、循環器科を受診してください。

末期の心不全の治療法

末期の心不全の治療は、心不全の完治を目指すものではなく、症状の緩和と生活の質の維持を要視したケアが中心となります。在宅医療や看取りの準備も検討する必要があります。以下にその内容をご紹介いたします。

薬物療法

末期の心不全では、息苦しさやむくみが強いため、まずはこの状態を和らげる治療を行います。利尿薬、強心薬(ドパミンやドブタミンなど)が使用されます。ただし、薬の効果が徐々に限界に達し、有効性が発揮されなくなることがたびたびあります。

酸素吸入

末期の心不全では、呼吸困難が強い場合が多いです。対処法として、酸素吸入によって呼吸困難をやわらげる治療が行われます。酸素は経鼻カニューレやマスクを使って投与されることが多いですが、末期では人工呼吸器に至るケースもあります。酸素吸入は根本治療ではありませんが、症状緩和に非常に重要です。

緩和ケア

末期の心不全では、痛みや呼吸困難、不安などを軽減する総合的な治療として「緩和ケア」が重要となります。モルヒネを用いて呼吸困難による苦しみを和らげたり、抗不安薬で精神的なつらさを緩和したりします。また、医療多職種の協力のもと、患者さん本人の意思や家族の希望を尊重しながら、穏やかな時間を過ごすことを目指します。

「心不全の末期症状」についてよくある質問

ここまで心不全の末期症状などを紹介しました。ここでは「心不全の末期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心不全が進行しているサインとなる症状について教えてください。

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

息切れやむくみの悪化、急激な体重増加、全身倦怠感の強まりなどがあります。特に、これまで問題なかった日常動作でこれらの症状が現れるようになった場合は、医療機関を受診してください。

心不全が末期まで進行した場合の余命について教えてください。

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

余命は健康人と比較して短いです。心不全増悪による入院から4年間での生存率は49%であり,心不全で入院した患者の約半数は,4年以内に死亡すると報告されています。

まとめ

心不全は、症状がよくなっても完全に治ったわけではなく、悪化や改善をくりかえしながら徐々に悪化し、死に至る病気です。さまざまな症状が現れ、日常生活に支障を来します。緩和ケアが必要な場合もあります。しかし、心不全は予防可能な疾患です。日常生活を見直し、良い生活習慣を身に着けましょう。

「心不全」と関連する病気

「心不全」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器系

呼吸器系

心不全は、上記にあげた疾患などが原因で発症します。そのため、これらの疾患を適切に治療することが心不全の予防となります。

「心不全」と関連する症状

「心不全」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 呼吸困難
  • むくみ
  • 体重増加
  • 全身倦怠感
  • 食欲不振

心不全には多彩な症状が現れます。年齢のせいと見過ごされるケースもあります。気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師