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「大腸がんの影響で腰痛」を感じる場合のステージはいくつ?初期症状も医師が解説!

 公開日:2025/01/16

大腸がんを発症すると腰にどんな痛みを感じる?Medical DOC監修医が腰のどこに痛みを感じるか部位・初期症状・原因・検査法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸がん」を発症すると「腰」にどんな痛みを感じる?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師
齋藤 雄佑(医師)

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日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は一般外科、消化管内視鏡検査、生活習慣病を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、高砂内科・消化器科クリニックに勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。

「大腸がん」とは?

大腸がんは、大腸の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。腺腫という良性ポリープががん化して発生するものと正常粘膜から直接発生するものがあります。早期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行すると症状が出ることがあります。この記事では大腸がんと腰痛に焦点を当てて、大腸がんの初期症状や原因・検査法について解説します。

大腸がんを発症し腰痛も伴う場合のステージ分類とは?

大腸がんの初期には自覚症状がないことが多いですが、大腸がんで腰痛が出現した場合には大腸がんがある程度進行した状態であることが多いです。

ステージII

大腸がん自体の影響で腰痛を感じる場合はステージⅡ以上の進行がんであることが想定されます。ステージⅡ、Ⅲあれば外科的手術で根治治療を検討することが多いです。腰痛以外の症状としては便秘や下痢などの排便習慣の変化や腹痛、血便などの症状があります。気になる症状があるときは消化器科を受診しましょう。

ステージⅣ

大腸がんが腰椎に転移して腰痛を引き起こしている場合は、大腸がんがステージⅣであることを意味します。大腸がんのステージⅣの治療は抗がん剤などの薬物治療、放射線治療、緩和治療・支持療法などを組み合わせることが多いです。根治的治療というよりは生存期間の延長や生活の質を落とさないための治療が選択されることが多くなります。

大腸がんの前兆となる初期症状

大腸がんの初期は症状がないものが多いですが、一部症状が出てくることがあります。ここでは大腸がんの前兆となる初期症状を解説します。症状が一致するものが多い場合はお近くの消化器科を受診するのがおすすめです。

波のある腹痛

大腸がんによって腸管がひきつれて痛みを生じる場合があります。その痛みは持続痛ではなく、痛い時と治まる時が繰り返される波のある腹痛です。腹痛を繰り返す場合はお近くの消化器科を受診しましょう。

血便

大腸がんは表面から出血を起こしやすいため血便を生じることがあります。また、目には見えない血液が便に含まれている場合も多いです。大腸がん検診で行う便潜血(べんせんけつ)の検査では目には見えない血便も検知できます。血便が出た方や便潜血が陽性になった方は、すぐに大腸カメラができる消化器内科を受診しましょう。

便の習慣の変化

大腸がんが進行すると大腸の内側が狭くなって、便秘がちになります。また、大腸がんによって便が細くなる、下痢気味になるなどの排便習慣の変化が現れることがあります。便の性状の変化が気になる場合にはお近くの消化器科に相談しましょう。

吐き気・嘔吐

大腸がんが進行して、便が通らなくなってしまうと腸閉塞になります。腸閉塞の症状として吐き気や嘔吐が出ます。お腹が張って食欲がなくなり、水分を摂っても吐いてしまう状態です。このような状態の場合にはすぐにお近くの消化器科を受診しましょう。

お腹のしこり

大腸がんが大きくなるとしこりとして、手で触れることがあります。お腹の全体を押してみて、お腹の同じ場所にしこりが触れる場合など、気になる症状があるときはお近くの消化器科を受診しましょう。

「大腸がんと腰痛」についてよくある質問

ここまで大腸がんと腰痛の関係性などを紹介しました。ここでは「大腸がんと腰痛」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がん以外に腰が痛くなる疾患はありますか?

齋藤 雄佑齋藤 雄佑 医師

腰痛を生じる疾患として、消化器疾患では大腸憩室炎、胃潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎、膵臓がん、などがあります。整形外科疾患では腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、など、他にも泌尿器科疾・婦人科疾患もあります。腰痛の原因を特定するためには、医療機関を受診し、必要な検査を受けることが重要です。

編集部まとめ 腰痛を感じたら、精査のためまず病院へ!

大腸がんは、初期段階では自覚症状がないことが多いですが、進行すると腰痛などの症状が現れることがあります。腰痛以外にも、血便、下痢、便秘、腹部の不快感などの症状に注意が必要です。これらの症状が続く場合は、医療機関を受診し、必要な検査を受けましょう。早期発見・早期治療によって、大腸がんは治癒できる可能性が高まります。

「大腸がんと腰痛」と関連する病気

「大腸がんと腰痛」と関連する病気は11個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

循環器科の病気

整形外科の病気

  • 腰痛症(腰椎椎間板ヘルニアなど)

泌尿器科の病気

婦人科の病気

腰痛に関連する病気はこのように多くあります。症状だけで判断することは困難です。症状だけで判断せずに、気になることがあればお近くのクリニックでご相談ください。

「大腸がんと腰痛」と関連する症状

「大腸がんと腰痛」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

大腸がんに関連する症状は、腰痛以外にもさまざま存在します。気になる症状がある場合はお近くの医療機関へおかかりください。

この記事の監修医師