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何を含む食事が「大腸がん予防」に効果的かご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2025/12/14

大腸がんの予防法とは?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんになりやすい人」の特徴はご存知ですか?女性が発症する原因も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

和田 蔵人

監修医師
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)

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佐賀大学医学部卒業。南海医療センター消化器内科部長、大分市医師会立アルメイダ病院内視鏡センター長兼消化器内科部長などを歴任後の2023年、大分県大分市に「わだ内科・胃と腸クリニック」開業。地域医療に従事しながら、医療関連の記事の執筆や監修などを行なっている。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本医師会認定産業医の資格を有する。

「大腸がん」とは?

大腸は、小腸に続いて右下腹部から始まり、おなかを時計回りにぐるりと大きく回って肛門につながる食べ物の最後の通り道です。大腸の長さは約1.5m~2m程度で、結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸からなります。この大腸にできるがんが大腸がんです。大腸がんにかかる割合は年々増加しています。日本では男女とも2番目に多いがんです。男女ともに40歳代以上では増加する傾向があり、注意が必要です。

大腸がんの予防法

食物繊維を含む食事

食物繊維の摂取が少ないと大腸がんになりやすいという報告があります。しかし、多くとればとるほど予防効果も上がる、というものではないようです。バランスの取れた食事が必要です。
その他に、ニンニクやカルシウムを含む食事には大腸がんの危険性を下げる効果があると期待されていますが、まだ結論は出ておらず今後の研究結果が待たれます。

生活習慣の改善

禁煙、適度な飲酒を心がけ、食事では赤肉や加工肉の取りすぎに気を付けることが重要です。また、肥満を避けて適度な運動を行うことも大腸がんを予防するために勧められています。

定期的な大腸がん検診

初期の大腸がんでは症状がみられないことが多いです。大腸がんが増え始める40才を過ぎたら大腸がん検診を受けましょう。便の表面をこすって提出する便潜血検査は体の負担がなくできる検査です。がんによる死亡の中で大腸がんは女性で一番多く、男性では肺がんに次いで二番目に多いです。大腸がんは早期に発見されれば、生存率が高いがんです。大腸がん検診を受けることで、早期に大腸がんを発見することができ、大腸がんによって死亡する確率を約60%減らせると言われています。40才を超えたら毎年大腸がん検診を受けましょう。

「大腸がんになりやすい人」についてよくある質問

ここまで大腸がんになりやすい人の特徴を紹介しました。ここでは「大腸がんになりやすい人」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

女性が大腸がんを発症した場合、どんな原因が考えられますか?

和田 蔵人和田 蔵人 医師

男性と同様に、喫煙や過度の飲酒、赤肉・加工肉の摂取過多がある場合が考えられます。また、家族歴がある場合には遺伝性の影響も考えなければなりません。男性と比較して女性で大腸がんによる死亡が多い原因の一つに、大腸がん検診の受診率が低いことが挙げられます。40歳を過ぎたら大腸がん検診を受けましょう。

大腸がんの原因となる可能性の高い食生活や食べ物について教えてください。

和田 蔵人和田 蔵人 医師

大腸がんと関係している食べ物は、赤肉や加工肉です。多く摂りすぎることで大腸がんのリスクが上がります。また、食物繊維が少ないと大腸がんが発生しやすいとも言われています。バランスの良い食生活が重要です。

大腸がんを発症しやすい年齢層はありますか?

和田 蔵人和田 蔵人 医師

大腸がんは40歳代から増え始め、50歳代以上で急激に増加します。このため、40歳以上では大腸がん検診の定期的な受診が大切です。

編集部まとめ:大腸がんは生活習慣の改善とがん検診で予防!

大腸がんは、禁煙、節酒、適度な運動、適正体重、バランスの良い食事など生活習慣を改善することで予防することができます。また、40才を超えたら大腸がん検診で定期的なチェックも必要です。大腸がんを早期に発見することで、大腸がんによる死亡率を下げることができます。毎年の検診を必ず受けましょう。また、家族歴がある場合には病院で相談してみましょう。

「大腸がんになりやすい人」と関連する病気

「大腸がんになりやすい人」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

代謝内分泌科の病気

消化器科の病気

婦人科の病気

生活習慣病は運動不足や肥満など生活習慣の乱れで見られることが多く、同じく生活習慣の乱れから危険性が高くなる大腸がんと合併する可能性が考えられます。また、大腸がんの家族歴がある人は、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群である可能性もあります。これらの病気では他の病気を合併しやすく、胃ポリープや甲状腺がん、婦人科系がんの発症も増えるため、早期に病院で相談をしましょう。

「大腸がんになりやすい人」と関連する症状

「大腸がんになりやすい人」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 便に血が混ざる
  • 便通が乱れている(便秘、下痢など)
  • 便が細い
  • おなかが張る
  • 腹痛が良く起こる

上記のような症状がある場合には、大腸がんの可能性もあります。大腸がんの初期症状はわからないことが多いため、少しでも上記が続く場合には消化器内科を受診しましょう。

この記事の監修医師