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「脳卒中」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2026/03/15
脳卒中を予防する可能性の高い食べ物

Medical DOC監修医が脳卒中を予防する可能性の高い食べ物などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「脳卒中」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「脳卒中」とは?

脳卒中(脳血管障害)は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳の細胞が壊れてしまう病気です。日本人の死因としても上位に位置しますが、それ以上に恐ろしいのは「寝たきり」や「要介護状態」になる最大の原因であることです。

脳卒中は大きく分けて3つのタイプがあります。
・脳梗塞:脳の血管が詰まるタイプ
・脳出血:脳の中の細い血管が破れるタイプ
・くも膜下出血:脳の動脈瘤(こぶ)が破裂するタイプ

これらはある日突然起こる事故のように見えますが、実はそうではありません。「サイレント・キラー」と呼ばれる動脈硬化が、長年の食生活や生活習慣の歪みによって静かに進行した結果、引き起こされるのです。特に「高血圧」は最大のリスク要因であり、これを管理できれば発症リスクを劇的に減らせることがわかっています。

脳卒中を予防する可能性の高い食べ物

魚(特に青魚)

魚に含まれるn-3系脂肪酸(EPAやDHA)は、血液をサラサラにし、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げます。日本の研究(JPHC研究)では、魚を「食べれば食べるほど」心筋梗塞のリスクが低下する傾向が示されています。
具体的な食品名は、サバ、イワシ、サンマなどの青魚です。1日1食(約180g)程度を目指すと良いでしょう。

大豆製品

大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをし、血管を拡張させて動脈硬化を防ぎます。特に閉経後の女性において、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げる効果が確認されています。
具体的な食品名は、豆腐、納豆、味噌、豆乳などです。日常的に取り入れやすい食品です。

緑茶・コーヒー

緑茶のカテキンやコーヒーのクロロゲン酸には、強い抗酸化作用があり、血管の炎症を抑えます。両方を習慣的に飲む人は、特に「脳出血」のリスクが下がることがわかっています。
具体的な食品名は、緑茶(1日2〜3杯以上)、コーヒー(1日1杯以上)。ただし砂糖たっぷりのコーヒーは避けましょう。

野菜・果物

「カリウム」が豊富に含まれています。カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を尿として排出させ、血圧を下げる重要な働きをします。死亡リスクや心血管死リスクを低下させます。
具体的な食品名は、ホウレンソウなどの葉物野菜、バナナ、リンゴなどです。厚生労働省は「野菜1日350g」を推奨しています。

酢・香辛料・出汁(かるしお調理)

直接的な栄養素ではありませんが、これらを活用することで「減塩」をおいしく継続できます。塩味の代わりに酸味や香りで満足感を得ることで、無理なく血圧管理ができます。
具体的な食品名は、酢、レモン、すだち、シソ、ミョウガ、生姜、カレー粉、昆布やカツオの天然出汁です。

※生活環境、食生活、年齢、性別など様々な要因で発症するため、必ずしも予防できるというわけではありません。

「脳卒中の予防と食べ物」についてよくある質問

ここまで脳卒中の予防と食べ物などを紹介しました。ここでは「脳卒中の予防と食べ物」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

血管の流れを良くする食べ物について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

血管の流れを良くするためには、血管の炎症を抑え、血液が固まるのを防ぐ食品を摂ることが大切です。
まずは「青魚」です。サバやイワシに含まれるEPAやDHAは、血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにする効果が高いことが証明されています。
次に「抗酸化物質を含む食品」です。緑茶のカテキンや野菜・果物のビタミン類は、血管が酸化して硬くなるのを防ぎます。
そして忘れてはいけないのが「水分」です。どんなに良い成分を摂っても、脱水状態では血液はドロドロになります。こまめな水分補給(お水やお茶)を心がけてください。
逆に、甘いジュースや過度なアルコールは血液の粘度を高めてしまうので避けましょう。

まとめ

脳卒中は、決して運命によって決められた避けられない病気ではありません。日々の食事という「選択」の積み重ねによって、その発症を予防できる病気です。
「かるしお」などのテクニックを使い、出汁や酸味を活用して、我慢するのではなくおいしく塩分を減らしましょう。また、肉中心から魚や大豆中心へ、甘いジュースからお茶へ、極端な食事制限よりも、食べるものの質を変えることが血管を守ります。
自分の血管を知ることも重要です。血圧測定や健診を通じて、自分のリスク(高血圧や不整脈など)を把握し、早期に対処することが最大の防御です。
ある日突然襲ってくる脳卒中の発症を予防するために、ぜひ今日の食事から見直してみてください。

「脳卒中」と関連する病気

「脳卒中」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

内科の病気

生活習慣病の予防が脳卒中の発症予防と再発予防に重要です。運動や食事、睡眠などの普段の生活習慣の改善に取り組むようにしましょう。

「脳卒中」と関連する症状

「脳卒中」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 手足が動きにくい
  • 意識がわるい
  • 話しにくい
  • しびれ
  • 飲み込みにくい

これらのような症状が急に出現したら脳卒中を発症している可能性があります。脳卒中の治療は一刻を争うため、すぐに病院の救急外来を受診してください。

この記事の監修医師