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「脳卒中の症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/01/23

脳卒中の症状とは?Medical DOC監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「脳卒中の症状」はご存知ですか?前兆となる初期症状・予防法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「脳卒中」とは?

脳卒中は、脳の血管が詰まる(脳梗塞)、または破れる(脳出血・くも膜下出血)ことで、脳の働きが急に障害される病気の総称です。症状は「ある瞬間から急に」始まることが多く、放置すると命に関わったり、麻痺・言語障害などの後遺症が残ることがあります。典型的な症状として、片側の手足や顔の麻痺/しびれ、ろれつ障害(言葉の異常)などが挙げられ、出たら様子見は禁物です。軽い症状や一時的に治る症状であっても脳卒中の前兆のことがあります。

脳卒中の代表的な症状

以下のような症状が急に出現した場合には、すぐに救急車を呼んで脳神経外科や脳神経内科の救急対応病院へ受診しましょう。発症時刻もメモしてください。急性期は発症から治療に至るまでの時間勝負です。

片麻痺(へんまひ)/感覚障害)

顔・腕・足の片側が突然筋力低下したり(片麻痺)、痺れなどの異常な感覚が起こったり(感覚障害)するのが特徴です。手足だけ、顔だけのこともあります。どの部位にこれらの症状が出現するかは、障害された脳の場所(部位)で変わります。
その場ですぐに行うことは、転倒防止です。無理に歩かせず座るなど安全な姿勢をとりましょう。飲食はうまく飲み込めない可能性がある(誤嚥リスクがある)ので避けてください。

ろれつが回らない・言葉が出ない(構音障害・失語)

ろれつが回らない、言葉が出ない、相手の話が理解できない(失語)なども代表的な症状です。もしこのような症状が現れたら、落ち着いて短い言葉で声をかけてコミュニケーションをとるようにしてください。うまく飲み込めない可能性がある(誤嚥リスクがある)ため、飲食はさせないことも重要です。

めまい・ふらつき(立てない・歩けない)

力はあるのに真っ直ぐ歩けない、フラフラして座れなくなる、ということもあります。めまいとともに吐き気や嘔吐が出現することもあります。これは小脳・脳幹部の脳卒中で起こります。
すぐにできる対応は、転倒や嘔吐に注意して安静にすることです。吐くときは、横向きにしてください。突然の強いめまいがあって吐き気が続く場合は特に危険なのですぐに受診してください。

激しい頭痛・吐き気

激しい頭痛、特に「経験したことのない強い頭痛」はくも膜下出血を疑います。吐き気、意識低下を伴うことも多くみられます。すぐにできる対応として、安静や衣服をゆるめることです。嘔吐に備えて横向きにするのも良いでしょう。特に意識が悪化し、大きないびき様の呼吸になる場合は緊急性が極めて高い状態です。呼びかけても反応が悪い場合は直ちに救急車を呼んでください。

目が見えにくい・二重に見える(視野障害・複視)

片目が見えない、物が二重に見える、視野の半分が欠ける、などの目の異常も見られます。このような場合には、転倒や事故を避けて安静にして、運転は絶対にしないでください。眼科的な問題でもこのような症状が出現することがありますが、早めに脳卒中などの脳の評価を受けることが必要です。

「脳卒中の症状」についてよくある質問

ここまで脳卒中の症状・予防法などを紹介しました。ここでは「脳卒中の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

軽い脳卒中の症状にはどんな症状がありますか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

「軽い」と感じるケースでは、前兆=一過性脳虚血発作(TIA)のことがあります。たとえば、片側のしびれや脱力、ろれつのもつれ、視野の欠けが数分〜数十分で元に戻る、などの症状です。治ると安心しがちですが、脳卒中の警告サインとして重要なので、治った後でも早めに受診してください。

妊娠すると脳卒中を発症しやすくなるのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

妊娠自体が必ずしも脳卒中を起こしやすくするわけではありません。健康な妊婦さんでは過度に心配する必要はありませんが、妊娠後期や産後には通常より脳卒中が起こりやすい時期があることが知られています。
妊娠中は血液量が増加し、ホルモンや凝固系の変化により血栓ができやすくなるため、統計的には非妊娠時の約2~3倍程度脳梗塞・脳出血のリスクが高まるとも報告されています。
特に妊娠高血圧症候群(高血圧やタンパク尿を伴う状態)になると血圧上昇により脳出血や脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)を起こしやすくなります。激しい頭痛、麻痺、けいれん、視野異常、意識障害があれば、妊娠中でも迷わず救急受診してください。

まとめ

脳卒中はある日突然、私たちの脳を襲う怖い病気です。その代表的な症状である「腕」「顔」「言葉」の異変がひとつでも現れたら、決して様子を見ずに直ちに対応することが肝心です。

特に片麻痺やろれつ障害、激しい頭痛などの症状は、時間との闘いである脳卒中のサインです。1分1秒でも早く適切な治療を開始できれば、命を救い後遺症を最小限に抑えられる可能性が高まります。発症してしまうと、後遺症が残ったり、重症例ではなくなってしまうこともあります。
脳卒中にならない努力(予防)と、万一発症したときにすぐ行動する備えが大切です。日頃から血圧や血糖コントロール、禁煙・節酒、適度な運動といった生活習慣の改善に努めましょう。

「脳卒中の症状」と関連する病気

「脳卒中の症状」と関連する病気は12個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経系

内科の病気

脳卒中と似た症状が出る病気はたくさんあり、専門的な検査をしないと見分けがつかないことも少なくありません。自己判断は禁物であり、脳卒中を疑った際にはすぐに病院を受診し、検査を受けることが勧められます。

「脳卒中の症状」と関連する症状

「脳卒中の症状」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

脳卒中の症状では急に出現するのが特徴的です。いつもと様子が異なる場合にはすぐに病院を受診するようにしてください。

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