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歯医者の審美治療で使用されるセラミックとは?保険治療の素材との違いや種類も解説

 更新日:2024/09/11
歯医者の審美治療で使用されるセラミックとは?保険治療の素材との違い・種類も解説

歯科治療の際に、見た目を気にして審美治療を検討している方もいらっしゃるでしょう。特に、自然な見た目や美しい仕上がりを求める方にとって、審美治療は魅力的な選択肢となります。

本記事では、審美治療で使用されるセラミックについて、種類や特徴、メリット・デメリットを紹介します。審美治療を検討している方は参考にしてください。

森山 圭介

監修歯科医師
森山 圭介(森山歯科)

プロフィールをもっと見る
1993年 鶴見大学歯学部を卒業
1997年 鶴見大学歯学部大学院を卒業
勤務医として複数の歯科医院での勤務を経て、秦野市で開業していた伯父の歯科医院で院長を勤める
相模原市のショッピングセンター内の歯科医院の院長を経て、2005年に森山歯科を開業

鶴見大学歯学部理工学講座で非常勤講師として現在も勤務
川崎市歯科医師災害対策委員会副委員長
高津区歯科医師会役員
川崎高津ロータリークラブ会員

歯医者の審美治療で使用されるセラミックとは?

歯医者の審美治療で使用されるセラミックとは?
セラミックは歯科材料の1つで、天然の歯に近い色や透明感を持っている点が特徴です。また素材の機能面での特徴としては強度が高く耐久性にも優れていることが挙げられます。
見た目の美しさと機能性を兼ね備えているため、審美治療の際に積極的に取り入れられる素材といえるでしょう。

保険治療の素材とセラミックの違い

保険治療の素材とセラミックの違い
歯科治療でセラミックを使用する場合には、その多くが公的医療保険の適用となりません。そのため保険適用の治療と比較すると費用が高額となる可能性がある点は念頭において検討すべきです。
保険が適用される素材とセラミックの違いについて解説します。

素材の違い

保険治療では主に金属やレジンが使用されます。
銀歯や金歯などの金属は強度が高いという特徴を持ちますが、見た目が自然な歯とは異なります。また、金属を用いた材料での治療は金属アレルギーのリスクもあります。特にすでに金属アレルギーの診断を受けている方は、治療のために使用するのは控えるべきでしょう。
レジンはセラミックと比較すると安価な治療を受けやすいですが、強度や耐久性に劣ります
一方セラミックは金属アレルギーの心配がなく、自然な見た目と高い耐久性を兼ね備えているため、身体に優しい素材といえます。

見た目の違い

セラミックは素材の性質上、ご自身の歯に近い色や透明感のため、治療後も自然な見た目で日常を過ごすことができます。
一方、保険治療で使用する金属やレジンは、見た目がセラミックほど自然ではありません。
前歯など見えやすい歯の治療では見た目にこだわって治療したいと考える方も少なくないでしょう。そのため、セラミック前歯の修復などの治療にも広く使用されています。

耐久性の違い

保険治療のレジンの耐久年数は一般的に約2年で、時間が経つと変色や摩耗が生じやすく、再治療が必要になることも少なくありません。
歯科治療で使用される金属で代表的な銀歯の耐久年数は一般的に5〜7年程度とレジンより耐久性に優れています。お口の中の環境によっては、もっと早く外れてしまう場合や10年以上使える場合があります。
セラミックの耐久年数は一般的に10〜15年で、さらに耐久性に優れていることがわかります。1度治療した歯の再治療が必要となる可能性を下げられ、長く利用することができるでしょう。さらにセラミック耐摩耗性も優れており、噛む力に対しても強く、長期間にわたってその形状や色を維持できます。これにより、口腔内の美観と機能を長く保つことができるため総合的な耐久性が高いといえます。
ただし、セラミックの場合にも他の素材と同様強い力がかかることで割れてしまうリスクがある点には注意が必要です。

セラミックのメリット・デメリット

セラミックのメリット・デメリット
セラミックを利用した治療を検討する際には、メリット・デメリットをよく検討したうえで判断することが大切です。また、実際に歯科医院に行き、しっかりとカウンセリングを受けることも大切です。

メリット:見た目が自然

セラミックは天然の歯に近い色や透明感がある素材で、素材の色味を調整してご自身の歯の色味と合わせることができるため、より自然な見た目に近づけることができるでしょう。また、セラミックは長期間使用しても変色しにくいため、周囲の歯と比べて色が不自然に見える心配も少ない素材です。前歯などよく見える場所や笑った際に見えやすい場所の歯を治療する際など、見た目が気になる場所の歯の治療にセラミックがよく使われるのはこのためです。

メリット:耐久性が高い

セラミックは長期間使用しても変色や摩耗が少なく、長持ちする点もメリットです。また質感が変わりにくいことから、治療で使用した素材とご自身の歯の間に隙間ができにくいことも特徴といえるでしょう。
金属を使用した治療の場合などでは、1度治療した部分に隣接してむし歯ができてしまうケースが少なくありません。これを二次カリエスと呼びます。このような治療後のリスクを防ぎやすいというメリットがあります。

メリット:生体親和性に優れている  

セラミックは、金属を使用していない素材です。そのため金属アレルギーを心配する必要がありません。特に歯科治療で使用する素材は、口腔内で日常的に触れることから、アレルギー性接触皮膚炎の原因ともなります。
また、セラミックは表面が滑らかでプラークや着色汚れが付きにくいため、食品の着色や経年変化による歯の黄ばみが生じにくく、きれいな状態を維持しやすいといえます。
これらのことから、セラミックは親和性の高い身体に優しい材料であることがわかるでしょう。

デメリット:費用がかかる

主なデメリットとして考えられるのは、費用が高額になることです。セラミック素材は高品質であり、製作や装着には高度な技術が必要となるため、一般的な治療よりも費用がかさむ傾向があります。また、保険適用の治療が限られるためコストも増加しやすくなります。

デメリット: 製作時間がかかる

セラミックの製作には歯の型取りや色の確認などの準備作業、歯科技工士がセラミックを精密に作り上げる工程などが必要です。この過程には通常数日から数週間かかることがあり、完成したセラミックを装着する際にも、微調整が必要になる場合があります。

デメリット:割れることがある

セラミック圧迫や強い負荷、強い衝撃で割れる可能性があります。割れてしまった場合には修理することが容易ではなく、再度製作しなければならないケースもあります。維持するためのコストについても念頭において検討するとよいでしょう。

審美治療で使用されるセラミックの種類

審美治療で使用されるセラミックの種類
審美治療で使用されるセラミックにはさまざまなものがあります。

本記事ではこれらの材質についての一般的な特徴やメリット、デメリットを解説します。

オールセラミック

オールセラミックは文字どおりすべてがセラミックで作られており、透明感が高くて審美性に優れている点がメリットです。そのため、周囲の人からよく見える歯、とりわけ前歯の治療などによく使用されます。
強度はそれほど高くないため、力のかかる奥歯に使用されることはあまりありません。ほかの方法と比較して費用がかさむケースも少なくないのがデメリットといえます。
一般的な費用は、詰め物で60,000~80,000円(税込)、被せ物で80,000~220,000円(税込)です。

メタルボンドセラミック

メタルボンドセラミックは、内側の土台に金属を使用し、外側をセラミックで覆ったタイプです。セラミックの見た目の自然さはそのままに、金属を併用することで強度が高くなることがメリットです。そのため、奥歯の治療に用いられることがあります。ただし、内側に金属を使用していることから金属アレルギーの方は使用できない点や、金属が溶け出して歯茎が変色する可能性がある点がデメリットです。
一般的な費用は80,000〜200,000円(税込)で、素材によって大きく差があるため注意が必要です。

CAD/CAM冠ハイブリッドセラミックス

CAD/CAM冠は、CAD/CAM技術でハイブリッドセラミックを削って製作するものです。ハイブリッドセラミックとはセラミックとレジンを合わせた素材です。両方の特性を持ち合わせており、自然な見た目と優れた耐久性を兼ね備えています。CAD/CAM技術を用いて製作することから、治療が短期間になるケースもあります。また、オールセラミックでの治療と比較するとコストが抑えられるというメリットもあります。ただし、レジンは吸水性があるため変色を起こしやすい点や、オールセラミックと比較すると見た目の自然さで劣る点はデメリットといえます。
一般的な費用は、詰め物で約30,000円(税込)、被せ物で約60,000円(税込)です。公的医療保険の適用となる治療もあるため、歯科医師とよく相談してみましょう。

審美治療のことなら森山歯科にご相談を

森山歯科
神奈川県で審美治療を検討している方は、川崎市にある森山歯科を受診してみてはいかがでしょうか。

森山歯科は患者さんが笑顔になれる診療を理念として掲げているクリニックです。患者さんの心配ごとを丁寧にヒアリングして、治療内容についてしっかりと説明してくれるため、信頼感を持って通院することができるでしょう。

見た目を重視したノンクラスプデンチャー

森山歯科では、入れ歯治療にも力を入れており、中でもノンクラスプデンチャーは、金属のクラスプを使用しない部分入れ歯で、審美性と快適さを重視する方に適切な入れ歯です。従来の義歯とは異なり、樹脂やシリコーンなどの弾力性のある素材で作られ、歯茎や残っている歯に自然にフィットし、金属が露出しないため見た目が自然な入れ歯です。
快適さと見た目の美しさを求める方には非常に魅力的な選択肢です。

家族全員の歯の健康を守る取り組み

森山歯科では、見た目だけでなく機能性を重視したセラミック治療を行っており、患者さんの歯の健康を長期的にサポートすることを心がけています。
また、将来痛みや腫れといった症状に悩まなくてすむように、むし歯や歯周病を未然に防ぐための予防治療にも積極的に取り組まれています。むし歯は毎日の歯磨きだけでは防げないこともあるため、原因を把握して予防のためのアドバイスにも注力しているそうです。
お子さんからご高齢の患者さんまで年代に応じた治療で幅広く対応しており、お子さんの治療では歯磨き指導やフッ素塗布も行い、家族全員の歯の健康を守ることを心がけた診療を行っています。

患者さんの負担を抑えた治療

森山歯科
森山歯科では、精神的・身体的負担の少ない治療の提供を心がけており、セラミック治療でもできるだけ痛みや怖さを軽減できるよう工夫されています。
歯医者の治療の「怖い」「痛い」というイメージを軽減できるよう患者さんの話をしっかり聞き、専門用語をできるだけ使わずに説明することで患者さんの不安な気持ちに寄り添って治療が進められます。そして、予約制を取り入れることで待ち時間やストレスを軽減できるよう迅速な対応を心がけています。

インフォームドコンセントを大切にした患者さんとともに進める治療

森山歯科では、患者さんとしっかりと相談して治療を進めていく点も特徴といえます。基本は保険診療を検討しながら、必要に応じて自由診療の治療についても提案するという方法をとっています。セラミック治療においても患者さんが納得したうえで進めることができ、些細なことでも気軽に相談できる環境が整っているため、不安解消につながりやすいといえるでしょう。

地域に密着した診療で、患者さんの悩みや不安に寄り添っている森山歯科は、きれいな歯や整った歯並びだけでなく今後の健康も考えた審美治療を提供されています。

森山歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

東急田園都市線 溝の口駅より徒歩15分

神奈川県川崎市高津区末長3-12-12

診療時間
9:30〜12:30
14:30〜18:30

▲:14:30~17:00

【費用(税込)】
 ホワイトニング 33,000円
 ノンスラスプデンチャー 99,000〜198,000円
 オールセラミック
 前歯部 110,000円
 臼歯部 88,000円
【治療期間】
 ホワイトニング:2週間~1ヶ月
 入れ歯:1~2ヶ月
 セラミック:1~2ヶ月
【治療回数】
 ホワイトニング:1~2回
 入れ歯:3~5回
 セラミック:2~5回

この記事の監修歯科医師