予約が困難?日本歯周病学会 歯周病専門医に相談するメリットとは

歯茎からの出血や口臭が気になっているものの、歯周病専門の歯科医師がいる歯科医院は予約が取りにくいという声を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
日本歯周病学会 歯周病専門医は全国的に限られた人数しかおらず、そのため予約が取りにくいケースがあります。しかし、日本歯周病学会 歯周病専門医は専門性の高い治療を提供しており、安心感のある歯周病治療が期待できることが大きなメリットでしょう。
歯周病は放置すると歯を失う原因となる深刻な疾患で、将来的な口腔の健康を守るためにも適切な診断と治療を受けることが大切です。この記事では、日本歯周病学会 歯周病専門医に相談するメリットやタイミングについて解説します。

監修歯科医師:
平嶋 雄一(ひらしま歯科医院)
2004年 日本歯科大学新潟歯学部 卒業
医)さつき会 ほさか歯科 勤務
医)さつき会 みなみ歯科 分院長
2012年 ひらしま歯科開設
2022年 医療法人SDH設立
目次 -INDEX-
歯周病専門の歯科医師とは?

歯周病専門の歯科医師について理解するためには、まず歯周病の特徴と、専門医制度の仕組みを知ることが重要です。歯周病は単なる歯茎の炎症ではなく、歯を支える組織全体に影響を及ぼす複雑な疾患であり、その治療には高度な専門知識と技術が求められます。
歯周病の基本
歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が住み着いて歯垢(プラーク)が蓄積することから始まります。初期段階では、歯茎の腫れや出血といった症状が見られます。しかし、適切な治療を受けずに放置すると、炎症は歯茎の奥深くまで進行し、歯を支える歯槽骨や歯根膜といった組織を破壊していきます。
歯周病の特徴は、初期段階では自覚症状がほとんどないことで、「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれています。厚生労働省の調査では、4mm以上の歯周ポケットを持つ方は55歳以上では50%を超えており、全年齢層では約2人に1人が歯周病であるといわれています。歯周病は歯を失う大きな原因となっており、早期発見・治療が重要です。(参照:令和6年歯科疾患実態調査|厚生労働省)
歯周病専門の歯科医師の認定制度と資格要件
日本歯周病学会では、歯周病治療の質を向上させるため、認定医と歯周病専門医という2段階の資格制度を設けています。
認定医は3年間の研修施設での研修を経て、基本的な歯周治療の知識と技量をマスターした後、認定医試験に合格することで取得できます。歯周病専門医はさらに厳しい条件が設けられており、5年間または認定医取得後2年間の研修施設での研修が必要です。専門的な歯周治療の知識と技量を習得し、専門医試験に合格した歯周病学会員のみが取得できる資格となっています。
一般歯科医師との役割の違い
一般歯科医師も歯周病の基本的な治療を行うことができますが、歯周病専門の歯科医師との大きな違いは、対応できる症例の範囲と治療の精度にあります。
一般歯科医師が対応する歯周病治療は、主にスケーリングやルートプレーニングといった基本的な処置が中心です。一方、歯周病専門の歯科医師は重度の歯周病や複雑な症例に対しても、歯周外科手術や再生療法といった高度な治療技術を駆使して対応することができます。また、歯周病と全身疾患との関連性についても深い知識を持っており、糖尿病や心疾患などの基礎疾患を持つ患者さんに対しても、総合的な観点から治療計画を立案することが可能です。
専門的に対応できる治療領域
歯周病専門の歯科医師が対応できる治療領域は多岐にわたります。
歯周組織再生療法では、リグロスやエムドゲインといった再生材料を用いて、失われた歯槽骨や歯根膜の再生を促進する治療を行います。これらの治療法は、従来であれば抜歯が避けられなかった症例でも歯を保存できる可能性を高めています。
フラップ手術では、歯茎を切開して歯根の深い部分まで清掃を行い、感染源を徹底的に除去します。また、骨補填材を用いた骨再生治療や、歯周組織の移植手術なども歯周病専門の歯科医師の得意とする分野です。
これらの治療は高度な技術と豊富な経験が必要です。
歯周病専門の歯科医師が求められる背景
現代社会において歯周病専門の歯科医師が求められる背景には、いくつかの重要な要因があります。まず、高齢化社会の進展により、歯周病を患う患者さんの数が増加していることが挙げられます。また、生活習慣病との関連性が明らかになってきたことで、単なる口腔内の問題ではなく、全身の健康管理の一環として歯周病治療が注目されています。
単に症状を抑えるだけではなく、根本的な解決と長期的な安定のためには、高度な専門知識と技術を持つ歯周病専門の歯科医師の役割がますます重要になってくるでしょう。
日本歯周病学会 歯周病専門医に相談するメリット

歯周病専門の歯科医師へ相談することは、多くのメリットがあります。歯周病専門の歯科医師だからこそ提供できる高度な診断技術と治療法により、患者さんはよりよい治療結果を期待できます。
精密な診断で適切な治療計画
歯周病専門の歯科医師の強みは、精密な診断に基づいた適切な治療計画の立案にあります。歯科用CTをはじめとする先進的な検査機器を駆使し、歯周組織の状態を立体的に把握することで、従来の二次元レントゲン撮影では確認できなかった歯槽骨の吸収状態や感染の範囲を詳細に分析し、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を決定します。
また、歯周病専門の歯科医師は歯周病の進行度を正確に評価することが可能です。歯周ポケットの深さ測定や歯の動揺度検査、出血指数の評価などを総合的に分析し、現在の病状と将来的な予後を予測します。この精密な診断により、過度な治療を避けながら必要な治療を提供します。
治療計画の立案においても、複数の選択肢を提示し、患者さんのライフスタイルや希望に応じて治療方法を調整するなど、保険適用の治療から自費診療まで幅広い選択肢の中からよりよい治療を提案することが可能です。
難症例にも対応可能な高度な技術力
歯周病専門の歯科医師は、重度の歯周炎で歯槽骨の吸収が進行した症例や複数の歯にまたがる広範囲な歯周病、さらには全身疾患を併発している患者さんの治療など、一般歯科医師では対応が困難な難症例にも適切に対処することができます。
リグロスを用いた歯周組織再生療法は、成長因子の働きによって失われた歯周組織の再生を促進しますが、この治療の成功には正確な手技と豊富な経験が不可欠で、症例に応じて適切な再生材料を選択して治療効果を向上させる技術が必要です。エムドゲインを用いた治療においても、歯科医師の技術力が治療結果を左右します。再生療法の分野では、歯科医師の技術力が重要なのです。
再発リスクを抑える治療・メンテナンス体制
歯周病治療において重要な要素の一つが、再発防止のためのメンテナンス体制です。
歯周病専門の歯科医師は治療完了後も継続的なフォローアップを行い、患者さんの口腔内環境を長期にわたって管理します。この継続的なケアにより、治療効果を維持し、再発リスクを軽減することが可能となります。
メンテナンスプログラムでは、定期的な歯周組織検査と専門的なクリーニングを組み合わせ、患者さんの状態に応じてメンテナンス間隔を調整します。また、患者さん自身が行うセルフケアの指導にも力を入れ、正しい歯磨き方法や補助清掃用具の使用法など、個別に指導を行います。
さらに、患者さんのライフステージの変化にも対応し、妊娠や糖尿病の発症、服薬状況の変化など、歯周病に影響を与える要因が生じた際はそれに応じて治療計画やメンテナンス方法を見直し、常に適切なケアを提供します。
日本歯周病学会 歯周病専門医の予約が取りにくい理由

日本歯周病学会 歯周病専門医の予約が取りにくい現状には、いくつかの構造的な要因があります。これらの要因を理解することで、患者さんも予約を取るための準備や心構えができるようになるでしょう。
日本歯周病学会 歯周病専門医が限られていることによる需要の高さ
日本歯周病学会 歯周病専門医は、日本歯周病学会の厳格な認定基準により長期間の研修と高度な技術の習得が必要です。その結果として、日本歯周病学会 歯周病専門医の総数が限定されており、この希少性が日本歯周病学会 歯周病専門医への需要を高めています。重度の歯周病に悩む患者さんや、一般歯科医院での治療に満足できなかった患者さん、さらには予防的な観点から日本歯周病学会 歯周病専門医による診察を希望する患者さんなど、さまざまな層からの需要が集中しているのです。
また、医療機関同士の連携により一般歯科医師から紹介される患者さんも多く、さらに予約を取りにくくする要因となっています。
治療の丁寧さと時間配分による予約制限
日本歯周病学会 歯周病専門医による治療は、一般的な歯科治療よりも一人の患者さんにかける時間が長くなる傾向にあります。初診時には30分以上をかけて詳細なカウンセリングを行い、患者さんの症状や治療への希望を丁寧に聞き取ります。診査・診断の段階でも、歯周ポケットの測定や歯の動揺度検査、レントゲン撮影やCT検査など多角的な検査を実施することも多いでしょう。これらの検査結果を総合的に分析し、患者さんにわかりやすく説明することも、日本歯周病学会 歯周病専門医の重要な役割です。
治療段階においても、精密性を重視するため一回あたりの治療時間は長くなる傾向にあります。歯科用ルーペ(拡大鏡)を使用した精密治療では、細部まで丁寧に処置を行うため、時間をかけることが避けられません。この丁寧な治療アプローチによって、患者さんの口腔内の健康をサポートされています。
予約が取りやすくなる工夫や準備
予約が取りにくい状況でも、適切な準備と工夫により、日本歯周病学会 歯周病専門医の診察を受けることができる可能性があります。まず重要なのは、事前の情報収集です。現在の症状や過去の治療歴、使用中の薬剤などを整理しておくことで、初診時の時間を有効活用することができるでしょう。
予約のタイミングも重要です。多くの歯科医院では、キャンセルによる空き枠が発生することがあります。定期的に予約状況を確認したり、キャンセル待ちの登録をしたりすることで、早期の診察機会を得られる可能性が高まります。
また、紹介状を持参することも有効です。現在通院中の歯科医院があれば、そこで紹介状を作成してもらうことで日本歯周病学会 歯周病専門医による診察がより効率的に進みます。紹介状には現在の治療状況や検査結果が記載されているため、初診時の時間短縮にもつながります。
日本歯周病学会 歯周病専門医に相談するべきタイミング

日本歯周病学会 歯周病専門医への相談は、症状が出現してからではなく、予防的な観点からも検討することが重要です。適切なタイミングで相談することで、よりよい治療結果が期待できるでしょう。
歯茎からの出血や腫れを感じたとき
歯茎からの出血は、歯周病の初期症状として一般的なサインの一つです。健康な歯茎は淡いピンク色をしており、歯磨きの際に出血することはありません。しかし、歯垢の蓄積により歯茎に炎症が起こると、歯磨き時や食事の際に出血が見られるようになります。
「歯磨きで血が出ることはよくあること」と考えるかもしれませんが、これは明らかに異常な状態です。出血の頻度や量が増加している場合や、安静時にも出血が見られる場合は、歯周病が進行している可能性が高いです。
歯茎の腫れについても、早期の相談が重要です。腫れは炎症反応の現れであり、放置すると歯周ポケットの形成や歯槽骨の吸収につながります。特に、腫れが慢性化している場合や痛みを伴う場合は、精密な診断が必要です。
口臭や歯の動揺が気になったとき
口臭(歯周病由来の口臭)は、歯周病が進行した際の特徴的な症状です。歯周ポケット内で繁殖した細菌が産生する硫化水素やメチルメルカプタンなどのガスが、特有の臭いを発生させます。この口臭は通常のマウスウォッシュや歯磨きでは改善が困難であり、根本的な治療が必要です。
歯の動揺(歯のぐらつき)は、歯周病がかなり進行した段階で現れる症状です。歯を支える歯槽骨や歯根膜が破壊されることで歯が不安定になり、噛むときに違和感を覚えるようになります。この段階まで進行すると、早急な専門治療が必要であり、場合によっては抜歯を避けることが困難になる可能性もあります。
しかし、日本歯周病学会 歯周病専門医による適切な治療により、動揺のある歯でも保存できるケースは少なくありません。歯周組織再生療法や歯周外科手術により、歯を支える組織を回復させ、歯の安定性を改善することが可能です。
治療しても再発を繰り返しているとき
一般歯科医院で歯周病の治療を受けたにもかかわらず、症状が改善しない、または一時的に改善してもすぐに再発を繰り返す場合は、日本歯周病学会 歯周病専門医への相談を検討すべきタイミングです。再発を繰り返す背景には、根本的な原因が除去されていない、または治療法が症状に適していない可能性があります。
日本歯周病学会 歯周病専門医は、再発の原因を詳細に分析し、従来とは異なるアプローチで治療を行います。歯科用CTによる三次元的な診断や、再生療法などの高度な治療技術により、従来の治療では対応できなかった症例にも対処することができるでしょう。
また、全身疾患との関連性についても深い知識を持っています。糖尿病や骨粗鬆症、免疫系の疾患などが歯周病の治りを悪くしている場合は、医科との連携により総合的な治療アプローチが必要となります。
将来の健康維持を考えて予防的に相談する
日本歯周病学会 歯周病専門医への相談は、症状が出現してからではなく、予防的な観点からも有効です。特に、歯周病のリスクが高い方や、将来的な口腔の健康維持に不安を感じている方にとって、日本歯周病学会 歯周病専門医による予防的なアドバイスは心強いでしょう。
家族に歯周病の方がいる場合や、糖尿病などの基礎疾患を持っている場合、喫煙習慣がある場合などは、歯周病のリスクが高いとされています。このような方は、症状が現れる前から定期的なチェックを受けることで、早期発見・早期治療が可能となります。
また、妊娠を計画している女性や、高齢期に向けての健康管理を考えている方なども、予防的な相談が推奨されます。日本歯周病学会 歯周病専門医は個々のリスク要因を評価し、それぞれの状況に応じた予防プログラムを提案してくれます。
歯周病治療ならひらしま歯科医院にご相談を

群馬県北群馬郡榛東村にあるひらしま歯科医院は、日本歯周病学会 歯周病専門医が在籍する、歯周病治療とインプラント治療に特化した歯科医院です。ここからは、ひらしま歯科医院の特長を紹介します。
日本歯周病学会 歯周病専門医による質の高い治療
ひらしま歯科医院の院長である平嶋 雄一先生は、日本歯周病学会 歯周病専門医として専門性の高い歯周病治療を提供しています。平嶋先生は、2004年に日本歯科大学新潟歯学部を卒業し、2012年のひらしま歯科開設以来、10年以上にわたって地域の歯周病治療に貢献し続けています。
ひらしま歯科医院では、歯周組織再生療法において保険適用のリグロス治療を積極的に取り入れているそうです。リグロスは成長因子の作用により、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する治療法で、従来では保存が困難だった歯でも抜歯を避けられる可能性があります。フラップ手術と組み合わせることで、歯周ポケットの深い部分まで徹底的に清掃し、同時に組織の再生を図ることができるそうです。
エムドゲインを用いた再生療法や骨補填材を用いた治療も提供しており、患者さんの症状や希望に応じて、複数の治療選択肢を提案しています。
先進的な機器による精密検査で難症例にも対応
ひらしま歯科医院では、歯科用CTをはじめとする先進的な診断機器を完備し、従来の二次元レントゲンでは確認できない詳細な情報を三次元的に把握したうえで治療を行われています。歯槽骨の吸収状態や感染の範囲を立体的に診断することで、より精確な治療計画の立案が可能だといいます。
診断精度の向上にはレーザーむし歯探知器も活用し、目視では発見できない初期の病変も数値化して診断することで、早期発見・早期治療につなげているそうです。
治療においては、院長をはじめとするすべてのスタッフが歯科用ルーペ(拡大鏡)を使用した精密治療を実施しています。歯科衛生士も歯科用ルーペを使用してスケーリングを行うなど、裸眼では見落としがちな細部まで正確に処置することで治療の精度向上を目指し、院全体で精密治療にこだわっています。
患者さんに寄り添いお口を総合的にサポート

ひらしま歯科医院の特徴の一つが、30分以上をかけた丁寧なカウンセリングです。すべての患者さんに対して初回30分以上のカウンセリングを実施し、やってほしい治療ややってほしくない治療など、患者さん一人ひとりの要望をしっかりと聞き取っているそうです。
院内には第二カウンセリングルームも増設され、プライバシーに配慮した環境で安心して相談できる体制が整っています。インフォームド・コンセントを重視し、患者さんのお口の中の環境・状態をしっかり把握したうえで複数の治療選択肢を提示し、メリット・デメリットを丁寧に説明してから治療に取りかかるそうです。
さらに、2022年4月にリニューアルオープンを行い、診療台を4台増設するなど、患者さんの利便性向上に努められています。待合室のソファーと椅子も新しくし、患者さんがリラックスして過ごせる環境づくりに配慮したそうです。感染対策においても、ヨーロッパ規格クラスBの滅菌器であるオートクレーブといった高性能な滅菌機器を導入し、新型コロナウイルス対策も含めた徹底した感染防止対策を実施しています。
ひらしま歯科医院は、患者さんに信頼される歯科医院を目指して地域医療に貢献されています。現在、新規患者さんの受付を一時停止していますが、歯周病でお悩みの方は再開の際に相談してみてはいかがでしょうか。
ひらしま歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用
バス停 三ツ家 徒歩2分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:30〜12:30 | - | ● | ● | ● | ● | ▲ | - | - |
| 14:00〜17:30 | - | ● | ● | ● | ● | ▲ | - | - |
▲8:30〜15:00(昼休みなし)
【費用(税込)】
エムドゲイン治療:30,000~75,000円
インプラント:410,000~510,000円(上部構造含む)
骨造成・骨補填:50,000~100,000円
【治療期間】
エムドゲイン治療:2,3ヵ月〜数年程度
インプラント
1.診査・診断:1〜2週間で結果説明
2.一次手術(インプラント埋入):2〜6ヶ月
(上顎は時間がかかりやすい)
3.二次手術(アバットメント装着):1〜2週間
4.上部構造(人工歯)の装着:2〜4週間
計:半年〜1年程度
【治療回数】
エムドゲイン治療:5〜10回程度
インプラント
シンプルな症例(骨造成なし):8〜12回程度
骨造成が必要な症例:2〜5回
即時荷重インプラントの場合:5〜7回程度
参考文献




