FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 症状から調べる
  3. その他
  4. 「顔がほてる」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

「顔がほてる」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

「顔がほてる」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

顔がほてる時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

マイマイテイリ イマム

監修医師
マイマイテイリ イマム(新宿アイランド内科クリニック 院長)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。2009年新疆医科大学を卒業し、中国医師免許取得。2014年10月に血液悪性腫瘍の研究を志して、神戸大学大学院に入学。2019年3月に医学博士号と日本医師免許を取得。赤穂市民病院、亀田総合病院などを歴任後、2022年2月新宿アイランド内科クリニック院長に就任。内科全般の疾患を幅広く診療している。

目次 -INDEX-

「顔がほてる」症状で考えられる病気と対処法

顔がほてるという症状があるとき、一時的なものであれば特に治療のいらないこともありますが、感染症など治療が必要な場合もあります。
これから顔がほてるという症状で注意すべきもの、対処法を紹介していきます。

顔がほてる症状で考えられる原因と治し方

顔がほてり、熱を伴うようなときはインフルエンザなどが原因の感染症が考えられます。熱が高くなると、シバリングというふるえがきて寒気を感じることもあります。
感染症で顔がほてるとき、アイスノンなどで額や脇を冷やしてあげると一時的に熱が下がり症状を緩和できるでしょう。しかし、重症化すると命に関わるような感染症もあり、高熱が続くときは一度医療機関を受診することをおすすめします。

顔がほてるが熱はない症状で考えられる原因と治し方

顔がほてるが熱はないとき、高血圧やその薬でほてりが起こっている可能性があります。高血圧とは、収縮期血圧(いわゆるうえの血圧)が140mmHg以上あると診断され、顔や全身のほてり、他に頭痛やめまいなどが症状として現れることがあります。
特に、高血圧があるのに治療をしていないと、高血圧緊急症といって高すぎる血圧で上記のような症状が起き、すぐに治療が必要な状態の可能性もあります。
ほてりが続くときや、他の症状も伴っているときは早めに医療機関を受診しましょう。

顔がほてるが足が冷たい症状で考えられる原因と治し方

顔のほてりはあるが、足が冷たいときには血流の乱れの可能性があります。
手足の血管が収縮しているが、その分顔の方に血流がたくさん来ているような状態でこの症状が現れます。
これは寒暖差の激しい場所を行き来するなど体にストレスのかかる環境で起きやすいです。
ストレスが誘因になっていることもありますので、規則正しい生活や適度な運動で生活し、リズムを整え、ストレスを軽減すると症状改善につながることがあります。
症状が長引くときは医療機関を受診しましょう。まずは内科でご相談ください。

食後に顔がほてる症状で考えられる原因と治し方

食後に特に顔がほてるときは、自律神経失調症かもしれません。先ほどの顔のほてりと足の冷えがある場合にも自律神経の働きが乱れている場合もあります。
自律神経失調症は、強いストレスや生活習慣の乱れ、環境の変化などが原因となって生じるものです。症状として、顔のほてりや頭痛、動悸、耳鳴りや他にもさまざまな症状が現れてきます。イライラしやすいなど精神的に不安定になることもあります。
治療としては、原因を取り除くことが一番ですが、自分では原因がわからないこともあり、医師に相談するのが良いかもしれません。心療内科や精神科で相談すると良いでしょう。

男性の顔がほてる症状で考えられる主な原因と対処法

男性で顔がほてるときは、更年期障害かもしれません。更年期障害は女性のイメージが強いかもしれませんが、実は男性でも起こります。
顔のほてりや、やる気の低下、ED(勃起不全・勃起障害)などが男性でみられやすい症状ですが、気づかずに過ごしている男性も多いと言われています。
女性の更年期でも同様に顔のほてりや突然の発汗(ホットフラッシュ)、動悸、月経不順などさまざまな症状が更年期障害として現れます。
これらは適切に治療を受けることで症状を緩和できますので、男性は泌尿器科、女性は産婦人科で一度相談することをおすすめします。

女性の顔がほてる症状で考えられる主な原因と対処法

女性で顔のほてりが気になるときは、先ほどの更年期障害に加え、甲状腺機能亢進症の可能性があります。
これは、甲状腺ホルモンというホルモンが強く働きすぎて顔を含めた全身のほてりやたくさん汗をかく、動悸がするなどの症状が現れます。甲状腺ホルモンは代謝を上げるホルモンのため、やせるというのも症状の一つです。
更年期障害とよく似た症状が多く、しっかりとした診断がつかない状態でいる人もいます。
更年期かな?と感じている方も一度内科でご相談いただくとよいかもしれません。
特に血のつながった家族に甲状腺の病気をお持ちの方がいる場合には注意が必要です。

すぐに病院へ行くべき「顔がほてる」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

顔のほてりと高熱がある場合は、内科へ

顔のほてりに加えて高熱もあるときは、インフルエンザなどの感染症の可能性があります。他に考えられる症状としては、寒気やふるえがあり、このような症状があるときは早めに医療機関を受診することをおすすめします。感染症の治療は早期治療が鍵となることもあり、高熱が続くときは早めに病院を受診しましょう。

受診・予防の目安となる「顔がほてる」時のセルフチェック法

  • ・顔がほてる以外に発熱(高熱)がある場合
  • ・顔がほてる以外に全身のほてりがある場合
  • ・顔がほてる以外に手足の冷えがある場合
  • ・顔がほてる以外に動悸がある場合
  • ・顔がほてる以外に頭痛がある場合

「顔がほてる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「顔がほてる」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

更年期障害

顔がほてる原因に更年期障害があります。40歳台以降の男女で起こるホルモンバランスの変化による症状です。顔のほてり以外に、女性は突然の発汗や動悸、イライラしやすさなどがあります。男性では、疲れやすさや、やる気の出ない感じなどが挙げられます。
男女ともに治療により症状が改善することが期待できますので、似た症状に悩まされる場合は医療機関の受診をおすすめします。女性は産婦人科、男性は泌尿器科でご相談ください。

バセドウ病

バセドウ病は甲状腺ホルモンという、代謝などを司るホルモンが過剰に作られて働いてしまう病気です。代謝が高まることで、顔のほてりだけでなく、全身のほてり、発汗、手のふるえや体重減少が起こります。
見た目の変化として、甲状腺が腫れる(のどぼとけあたり)、目が飛び出すようなみためになることもあり、気になる症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。
長期間放っておくと、高血圧などの生活習慣病の原因となることもあり早期の治療が必要です。

高血圧症

高血圧症も顔のほてりの原因となることがあります。高血圧症は、その名の通り血圧が高い状態を指し、これが慢性的に続くと心筋梗塞や脳梗塞などの病気に繋がります。
血圧が高いと顔のほてりや頭痛、めまいなどさまざまな症状が現れる可能性があり、血圧が高くなるほどその症状は顕著に現れます。飲み薬での治療が行われることが多く、健診等で血圧が高いことを指摘された場合には一度医療機関でご相談ください。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経の働きが乱れることによりさまざまな症状が現れる病気です。
症状の一つに顔のほてりがあり、これは血管の収縮や弛緩がうまく働かないことで生じます。他には、耳鳴り、頭痛、動悸、月経不順など全身に症状が出る可能性があります。
原因としては、過大なストレスや環境の変化などが挙げられ、治療もその原因を取り除くことが重要となります。症状が続く時には心療内科や精神科でご相談ください。

「顔がほてる」ときの正しい対処法は?

顔がほてるとき、何か思い当たる原因がある場合はまずそれを取り除くことが重要です。腫れて、熱い感じもあるときは冷やすようにしましょう。熱があるような時には、合わせて額やわきを冷やすのも効果的です。
熱があるときにはカロナールやロキソニンなどの解熱剤を使用すると症状を緩和できますが、高熱が続くようなときは医療機関の受診をためらわないようにしましょう。
自律神経の乱れで症状が出ている時には原因となるストレスや疲労を取り除くことが症状改善に繋がります。適度な運動、入浴、しっかりと休養を取ることから始めましょう。
症状が続くときや、早めに治したい場合には医療機関でご相談ください。まずは内科や診療内科、精神科を受診しましょう。

「顔がほてる」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「顔がほてる」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

顔が熱くほてるのに足は冷たいのは何かの病気でしょうか?

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

血流が悪くなることによる症状かもしれません。

夕方になると顔がほてるのは何が原因でしょうか。

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

外で活動したあとであれば熱中症や日焼けの可能性があります。

冬に顔がほてるのは何が原因でしょうか。

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

寒暖差のある場所を移動すると顔がほてる場合があります。自律神経失調症の可能性もあり、気になる場合は医療機関の受診を検討しましょう。

外で運動していると顔がほてってきました。熱中症でしょうか。

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

熱中症の可能性もあります。まずは冷やしながら休むようにしてください。

女性で顔がほてる・汗が出るのはホットフラッシュですか?

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

40歳以降の女性で突然、顔のほてりや汗がでる場合は更年期障害に伴うもの(ホットフラッシュ)かもしれません。産婦人科でご相談ください。

顔がほてる・のぼせるのを防ぐ方法はありますか?。

マイマイテイリ イマムマイマイテイリ イマム 医師

原因がさまざまで一概には言えませんので、医療機関で相談されることをおすすめします。

まとめ

顔のほてりの原因やそれに伴うさまざまな症状を紹介しました。顔のほてりの中でも早期に治療を行ったほうがいい病気もあり、気になる症状がある場合は医療機関の受診をおすすめします。

「顔がほてる」で考えられる病気と特徴

「顔がほてる」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

内科系の病気

精神科・心療内科系の病気

産婦人科・泌尿器科系の病気

一時的な症状であることが多いため、長期間続く場合には受診を検討しましょう。

「顔がほてる」と関連のある症状

「顔がほてる」と関連している、似ている症状は13個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「顔がほてる」の症状の他にこれらの症状がある場合でも「バセドウ病」「高血圧症」「自律神経失調症」「更年期障害」などの疾患の可能性が考えられます。
症状の改善が見られない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。